SCSIDNIKUFESIN

March 2011

31 Mar, 2011

▼そうか、明日は騙しに遭わないよう気をつけよう。
LEE RITENOUR「CAPTAIN FINGERS」

本日のレビュー:LEE RITENOUR「CAPTAI FINGERS」

ファミリーネームのスペリングがこんなんだったとは意外なフュージョンギタリスト、リー・リトナーの77年作。世間では代表作扱いのようで、のちに一緒にFOURPLAYを結成するハーヴィー・メイスンやTOTOのジェフ・ポーカロも参加してます。
作風は、代表作といわれるだけあって当時のフュージョンのパブリックイメージそのまま。RETURN TO FOREVER、DIXIE DREGS、SPECTRUMなどを思わせるなかなかのアグレッシブぶり。この進歩的なコード使いと下世話なスリル(ドラムだけはかなり攻めまくり)のバランスが、ここ最近ちょうど欲している感じです。ひどいリバーブ病もなくソリッドで小気味よいサウンドプロダクションにまとまっているのもいい。メインテーマその他の印象的なパートはたいていギターが担うものの、総じてギタリストのリーダーアルバムという印象はさほど強すぎず、アンサンブル全体でイメージを提案してくる感じです。一歩引いているというより、全員充実している。
基本的に全編インストの中、5曲目でスティーヴィー・ワンダーの"Isn't She Lovely"を歌入りでやっています。シンガーは80年代以降CHICAGOに加入するビル・チャンプリン。一般リスナーの集中力が切れるかというタイミングでこういうのを投入して、全7曲でスパッと完結という流れも大変親切といえます。これはなかなかいいもの買いました。

29 Mar, 2011

▼携帯電話を電話として活用する機会がめったにないのに、昨日の晩は着信音のカスタマイズに熱中してしまいました。au端末はサウンドデコレータとSDカードがあればばっちりです。絶対いいと思いながらもボツにしたものを以下にご紹介。
CELTIC FROST "Human"
着信した瞬間「わああぁあぁぁ...」と。
DEMETRIO STRATOS "O Tziteras O Mitzeras"
1:32くらいから始まります。
両者とも、一応いつでも選択可能なようにデータフォルダにストックされています。最終的に音声着信はTBSドラマ「誰にも言えない」で麻利夫(佐野史郎)がよく流していたスティールパンの曲(BRUTE FORCE STEELBAND OF ANTIGUAの"Say Si Si"、カスタムオーダーCD-Rでのみ入手可能なブツ!!)に落ち着きました。Eメール・Cメールもそれぞれ仕込み有り。
そのスティールパンの曲の動画がないかなと思って探してみたら、はからずも「誰にも言えない」の名シーンが!
元恋人の賀来千香子を裏切って山咲千里と政略結婚したあとも100%未練しかなく、マンションの隣の部屋に引っ越してきてまで執拗に賀来千香子を追い回していた佐野史郎が、先代の女社長・野際陽子のあとを継いで山田書房の社長に就任するまでになり、ますます後に引けない立場になってきた(好き勝手に賀来千香子を追い回していられなくなった)状況をようやく自覚しながら迎えた就任パーティでの挨拶。賀来千香子は、夫の羽場裕一が佐野史郎の陰謀(賀来千香子と自分の距離を緊密にし、羽場裕一と賀来千香子の夫婦関係を壊す目的)で山田書房の社員に引き入れられていたためにこのパーティに出席している。佐野史郎は挨拶を始めたところで賀来千香子の姿が目にとまり、いよいよ動揺し、というシーンです。原曲は和田弘とマヒナ・スターズ"男ならやってみな"。
即DVD化求む!!

27 Mar, 2011

25日
▼世を忍ぶ仮の仕事後、大学時代のサークルの後輩の送別飲み。軽音部の顧問になってほしいという理由で急遽、教師になることが決まってしまったという数奇っぷりがネタにならないわけがない。音感の鋭い彼(愛称は「野獣」)と、何の予備練習もなしに部室でアコギを手にしてスーパーマリオやドラクエのBGMを合奏したのも今は昔。野獣先生としてこれから刻んでいくであろう伝説がどんなものになるかOB一同心底期待しています。
26日
▼夜、KDハポンでのHADAさんのライブに急遽サポート出演。私以外にもレコーディング時のメンバーがほぼ揃ったぜいたく編成(松石ゲルさん、Keiさん、ジョンのサン神谷君)で、しかしそれとはたぶん関係なくHADAさんのあやしさ満点の活躍ぶりにより、やたらにウェルカムな雰囲気で盛り上がってもらえました。過去2度ほど同じようにライブでサポートしましたが、今回は楽しかったな~。
▼最後までは観られず、STIFF SLACK横ABSENTEEへ移動。不定期で開催される「バンドをやってる人のソロ、または歌と演奏ができるただのお客さんを集める企画」の女子限定バージョンがこの日は催されていて、演奏スペースをとりまいて盛り上がる野郎勢に加担しながら名物タコライスもおいしく賞味し、途中から最後までがっちり堪能。飛び入りもあったとかなかったとか...。そこから更に場所を移し、東京から帰ってきていた後輩その他、近頃入り混じりつつある大学時代の人脈とバンド関係の人脈の中で会わせるべき人々を会わせるフェス(執り行われる場所はカラオケボックス)へと続く。異常にクオリティの高い声帯模写/形態模写/サプライズづくしのフェスは28時過ぎまで及んだのでした。写真じゃなくて動画で残しておくんだった!
あっ合間にSTIFF SLACKで買い物もしました。26日の収穫RIVAL SCHOOLS「PEDALS」。あとデスメタラーの皆さん、通信カラオケDAMにはCANNIBAL CORPSEの"Hammer Smashed Face"が入っています。その他こちらの情報もお役立てください。メタラーだけで集まってシメに"Stars"を回すなど。
27日
▼なんとか午前中には起床し、ひさびさにキッチン九の超秀逸・奇跡的C/Pの休日ランチを経て、ついでの外出のつもりが、結果的には5年ぶりに携帯を機種変更しました。
世間でも名機と名高いらしい(本当に使いやすくて電池の持ちも未だに良い)W41CAから、スマートフォンを横目でチラ見しつつの素通りでiida G11へ。タッチセンサーはミスなく使えるようになるまでに慣れが必要っぽいですが、それ以外は概ね使いやすく、特にキー操作の反応速度のよさにビックリ。ディスプレイもカメラも基本的にはきれいです、が、写真については強めの太陽光がないとイマイチな様子。右に写ってるのは、今日カーテン屋で見つけた椅子カバーが自室のメイン椅子(TAMA HT741)にぴったりハマッた図です。
目下の不満は、microSDカードの抜き差しをするために電池パックまで外さないといけないことくらいでしょうか。PCとデータをやりとりするためのオプションのケーブルでも買わねばならない。
RIVAL SCHOOLS「PEDALS」

本日のレビュー:RIVAL SCHOOLS「PEDALS」

ex.QUICKSANDのウォルター先生率いるRIVAL SCHOOLSです。いきなり来日したのも記憶に新しいですが、新譜もいきなり出ました。今回はISLANDとは切れたようでPHOTO FINISHという聞き慣れないレーベルから。
QUICKSAND時代の、沸騰しそうでしないグランジ/ポストコア特有のフツフツ加減はすっかり分かりやすいノリに取って代わられながら、丁寧に練り上げた「一周して普通」をどこか妙な入射角からボズッと太く入れてくる感じは近頃のJ.ロビンス作品とも共通(最新バンドは未聴ですがCHANNELSなど)。信頼できますいつでも。ヴォーカルは相変わらず、メロディだけ抽出すると曲の見分けがつかないようなフィル・ライノット系の頑固具合ながら、それで退屈とかレンジが狭いとかいう感覚を一切抱かせないのが不思議。
作品を重ねるごとにメジャー感を増していきつつ、ちゃんとやりたいようにやれているという、バンドが成熟していく姿としてはひとつの見本ともいえるケースかと思います。普遍的なスタイルに近づいているのに丸くなっている気は全然しなくて、ベテランが自我を保ったまま新境地に挑んで征するという気合の入りようには頭が下がるのみ。往年のファンこそ聴いてください。

24 Mar, 2011

▼本日の防備録...fleXcroll。ちょいちょいこういうのも見つかるし、メニューの固定表示がスマートフォンでどう見えてるか分からないし、DOIMOIのサイトもここもそのうちマイナーチェンジしないといかんなあ、という優先度の低い願望を保持し続けているここ数ヶ月。無尽蔵な暇さえあれば、と思うけど実は暇はそれなりにあって、すべてをストップさせているのは、考えすぎの作曲活動ただひとつ。心のままにA・B・サビまでストーッといける感覚(または簡単にストーッといくような曲を作ることを容認する精神状態)をほとんど忘れている。ここ数年の悩みですが、そう悪いもんじゃないです。
CONSOLATION / NEMBRIONIC HAMMERDEATH「BEAUTIFILTH / TEMPTER」

本日のレビュー:CONSOLATION / NEMBRIONIC HAMMERDEATH「BEAUTIFILTH / TEMPTER」

オランダのデス/エクストリームミュージック系レーベル、DISPLEASED RECORDSからのスプリット。いずれも後に同レーベルから単独作品を出すことになるバンドで、後半に入っているNEMBRIONIC HAMMERDEATHはその後NEMBRIONICと名前を短縮して2枚のアルバムとEPをリリースするんですが、ガチムチパワーグラインドで好きなバンドなのです。
まず前半のCONSOLATION、実にオーソドックスなドライ系ブルータルデスを基調に、時折MISANTHROPEか?と思うようなもっさりしたオブリや激展開も...やはり初期デスメタルはいろいろ整頓されてないのが面白い。今まで全然気に留めてませんでしたがこれは要チェックなのか。
そして後半のNEMBRIONIC HAMMERDEATH。やはり汗しぶきにまみれたストロングスタイルでハードコア畑経由のグラインダーにもおすすめできる雰囲気。しかしサウンドプロダクションでもうちょっと何とかならなかったのか、ブラスト時のスネアの音量がなさすぎて萎え。たまにCARBONIZEDみたいな変態テイストが混じってきたりするのが意外だったりします。
まあ総じてどちらかのバンドのファンか、初期デスメタル研究家のどちらかにのみおすすめの品でした。私は買って満足。

21 Mar, 2011

▼昨日昼は、いつものムガルパレスではなく新しいインドカレー屋を開拓。これがショックなことに、ムガルパレスを抜いてしまいました。上前津サンジュ。ナンは甘すぎず膨らみすぎず、冷めても食べ応えがあり良質なピザのよう。カレーもスパイスや具材のざらざらを存分に感じる濃厚具合。ドリンクはセットじゃないしナンのおかわりはできないですが、もともとちょっと安いし、ライスの場合は大盛り無料(かなりの量)。今度からバーゲン後の昼はここもありだな...。
ついでにサウンドベイのリベンジを敢行。上前津にて20日の収穫CONSOLATIONNEMBRIONIC HAMMERDEATHのスプリット(NEMBRIONIC HAMMERDEATHはオランダ産パワーグラインダーNEMBRIONICの前身!)、ENUFF Z'NUFF「TWEAKED」(95年)。
本日21の収穫はミュージックファーストにてMOTORHEAD「BASTARDS」、LEE RITENOUR「CAPTAIN FINGERS」(77年)。若干買い取りもしてもらって、トータルでは黒字です。そんなに高値とはいかなかったけど何でも安く買える店なので納得。
夜はまたSTIFF SLACK横ABSENTEEにて弾き語りイベント。の前に寄っていった「らけいこ」が、麺はソフト、タレは薄い、ここはちょもらん麺か?というダメっぷりで、どうも店員がいつもと全然違う人で作り方からしてまったく別物だったとのこと(後から行ったマスター新川さん談)。クオリティが安定したとの情報があるまでしばらくは避けておいたほうがよさそうです。バッタリ出くわしたTHE ACT WE ACT近藤君も言ってましたが千種Rがとにかくいいです近頃は。とにかく麺の剛性、ツルツルモチモチ感が他のどこにも勝る素晴らしさ。基本的に汁なしがオススメですが、この前ひさびさにつけ麺を食べたら、ダイレクトに感じる麺の凄さに改めてブッ飛ばされました。
さておきABSENTEEイベント、企画していたライブがキャンセルになってしまったり、職場の先輩が技術者として原発に派遣されていたりと、名古屋にいながら今回の混乱と遠くない立場のタピ君(ALLie)主催で、募金箱を置いてのチャリティーイベントという趣旨でした。出演側だった私もひとくち募金。そうこうしている間に白煙だの黒煙だののニュースがあったようで、まったくもって楽観視できない状況が続く中での明日からの仕事再開ですが、気持ちのバランスを取りつつ無意味な停止はしないようにして生活していくしかない。関心は高く保っていこうと思います。
MOTORHEAD「BASTARDS」

本日のレビュー:MOTORHEAD「BASTARDS」

レミー率いるあのMOTORHEADです。AC/DCとかと同じように初期作だけに意味があると思われてそうですが、こちらはファンからこっそり評価の高い93年作です。リリースはZYXというドイツのマイナーレーベルから。プログレ系の再発で目にしたことがあるような?
この頃はギタリスト二人体制で、音作りは完全に90年代メタルそのもの。ドラムなんかほとんどRAGE。レミーの存在感だけがバイカーズロックの佇まいを残していますが、THUNDERHEADやTHE ALMIGHTYに似たゴリゴリイケイケ路線でむちゃくちゃかっこいいです。ジットリした湿り気はなくあくまでロックンロールを硬くしたやつ。刺青を入れまくったKIXてな感じともいえます。(さっきから例えがディープなメタルリスナーにしか通じないやつばっかり...)
アンサンブルが洗練・完成されてくるとその反面、初期衝動が殺がれてこぢんまりと...というのが普通ですが、このアルバムは折からのグランジブームに触発されてか、気合を入れ直した感じでグイグイと迫るものがあります。レミーも時々、ほとんどデス声ばりに音程感が消えたダミ声を放っていて、ほとんどXYSMAや初期SENTENCEDの域。もしかして入手困難かもしれないですが見かけたら即買い推奨です。

19 Mar, 2011

本日の収穫、バーゲン初日のサウンドベイ金山にてMAGMA「EMEHNTEHTT-RE」、BARON ROJO「LARGA VIDA AL ROCK AND ROLL」、SIR LORD BALTIMORE「KINGDOM COME / SIR LORD BALTIMORE」、TESLA「FOREVER MORE」、以下100~300円でSTEVE VAI「ALIEN LOVE SECRETS」、BOSTON「WALK ON」、PLATYPUS「WHEN PUS COMES TO SHOVE」、AEROSMITH「LIVIN' ON THE EDGE」(シングル)。それと計画的に居合わせた友人M田君に保護してもらってあったSEPULTURA「NATION」(ボーナス入りデジパック)、BERNIE MARSDEN「LOOK AT ME NOW」。
▼好収穫をかかえてそのままちょっとひさびさの鶴舞ラディッシュで昼食。ランチはハンバーグとプレーンオムレツのカレーソース。相変わらず何を食べても外したことはないです。調子にのって小倉トーストも追加、今日はバター具合が最適でバランスよかった!しかし外食全般で利用客が減っているとtwitter上でも見かけていましたが、いつも満席・待ち有りの繁盛ぶりなのに今日はどことなく余裕がある感じでした。無意味な共倒れはいかん。
▼その後練習を経て、ひさしぶりのDOIMOIライブ。何がよかったのか分からないけど演奏しながら「こーりゃ、いいな」という実感が得られたライブでした(ただし「これはひどい」と思いながらやった演奏をホメられたりするので、クオリティには無関係だったと思います)。お客さんも大勢来てくれたし楽しかったなー。THE CAVITYはTHE GET UP KIDSみたいなスタイルに変則展開を加えたようなこだわり派エモ。3年振りくらいに見た6EYESが、同じ土俵にあがるのが申し訳ないくらいかっこよかった...。土屋さんのカリスマ度は、この人がカリスマなのはもうしょうがないよね。というレベルの説得力。CONVEX LEVELは出所不明な音楽性がいつまでも古びなそうな今日性をもつ、超ユニークな存在感のバンドでした。DISMEMBERMENT PLANや31KNOTS的とも思えるトリックが仕込まれた屈折チューンの応酬。
大いに楽しんで、サクッと片付けて帰宅。今日も新しい天変地異はなかったことを知って安心。いつものABSENTEEで月曜に何やらチャリティーイベントが企画されているとのことで、これから仕込みをします。
BOSTON「WALK ON」

本日のレビュー:BOSTON「WALK ON」

全国どこのブックオフでも見かけるこのアルバム、駄盤だと思っていませんか??とんでもない!BOSTONは由緒正しいUS産業ロック界のジャイアントです。2ndと3rdの間が8年空いて、そこから更に8年を挟んでの4thが本作。作曲からエンジニアリングまで全てをギタリストのトム・ショルツが掌握していて、ブックレットにはヴォーカル録りに使ったマイクやノイズゲートの機種名、更には「ハンドクラップは生身の人間によるもの。リズムマシンじゃない」「ピアノは本物のピアノ。サンプラーじゃない」などなどご丁寧に記されています。トムさんあんた、シールドも書いてほしかったな。やっぱりアメリカのスタジオはBELDEN8412なのか。端子はNEUTRIKかいな。
さておき内容は、超前向きキラキラ産業ロックそのもの。代表作1st・2ndの頃は実はメロディアス度はその後に比べるとまだ地味めでしたが、ここではプログレハードに近いスケール感とともに、意気揚々とした赤面ヴァイブスが大量発生しています。ドン・ヘンリーやTHE STORM~TWO FIRESにも匹敵。フワ~ッと取り囲むシンセとコーラス、よく練られた展開と、仕上がりはほぼ完璧なのですが、なぜこの盤がそんなに安値の中古で出回っているか?というと、たぶんアルバム中盤に入っている"Walk On Medley"のせいじゃないでしょうか。日本のFMリスナーには馴染まないハードブギーの組曲?がインスト部分多めで4~7曲目を陣取るというこの冒険ぶり。これを7~10曲目に移動させておけば名盤度上がったんじゃないのかなと思います。

18 Mar, 2011

▼今日も平穏無事に生活。最近は圧力鍋を使った炊飯にもすっかり慣れ、具材があれば雑な味噌汁や単細胞生物的なおかずも作るようになり、クオリティの低い自炊ならやっていけそうな手応え。(あっもちろんヨメさんとは円満に暮らしてますし家事手伝いになってもいないです。)教本の類に頼ったセオリー学習(または人からの直接指導)の積み重ねなくしてアドリブ可能なセンスの背骨は育たないだろうというのは楽器とまったく同じに感じます。無尽蔵な暇があったらよっぽどマスターしたい。
▼明日はライブだなー!ひさしぶりのでかい音。KDハポンは大げさな照明もなくPAシステムも最小限で、なんだかなあという気分になることなく楽しんでもらえると思います。
BUCKETHEAD「GIANT ROBOT」

本日のレビュー:BUCKETHEAD「GIANT ROBOT」

この前運よく315円で買えた、未だ謎多き覆面ギタリスト、バケットヘッドの94年作です。割と初期ですね。プロデュースはビル・ラズウェル(MATERIAL)、ベースになぜかブーツィ・コリンズ(JBズ!)が全面参加。
内容的には、ハードロックギターを対象化しきったのを吊るし上げて弄ぶような、MELVINSやTRANS AMに近い内なる狂気ときついジョークを感じさせるインスト。インストといえど喋りやSEをふんだんに挟むので、ひとけはあるようなないような。ファンクとの邂逅はただ単にハネるリズムを導入するなどの安易なやり方ではなく、ミョンと鳴るエンヴェロープフィルターの感じだとか、ニオイを感じさせる部分だけをうまーく楽曲性の内側に潜り込ませています。パッと聴くと変拍子だ何だと激烈なバカをやっているわけではなくて、とにかくさまざまなコンテクストをブッた切っては変なアングルから晒し者にするという感じ(伝えづらい)。80年代ザッパ的な楽しみ方が向くかも知れないし、「メタルはよく知らないがDEAD CHILDは楽しめた」というインディロッカーにもお勧めかもしれないです。
ちなみにシュレッドの腕前のほうは、本気で凄いSHRAPNEL系の人達に比べれば正面突破の力技って感じですが、ライブ動画を見ると相当ヤル模様。それよりも「そんな飛んで来かたするとは思ってなかった!」とビックリするような人を食ったところがあり、インパクトやショックを自在にコントロールするセンスが卓越しています。そのあたりはある意味SYSTEM OF A DOWN的。常にフルスロットルではいかずテクを無駄遣いしない、ヌーノ・ベッテンコートのような匙加減であることです。

16 Mar, 2011

▼民法のゴールデンタイムにもプログラムどおりの放送内容が戻ってきましたね。このサイトもそろそろ平常モードに近づけていきたいと思います(前回すでにそうだった気も)。レビューは次くらいから復活予定。自宅でのんびりこんなことができるのは奇跡なのだなとも毎日感じています。
▼といっても平日昼間に記憶しておくべき出来事は相変わらず僅か。今日の発見はこれぐらい。恵まれた状況をドブに捨てることなく最大限のQOL向上が望まれる。ということでひとまず、今週土曜はサウンドベイバーゲンののちこれ!!活動するぞー。
3月19日 (Sat) 名古屋 鶴舞 K.D JAPON
18:30開場 / 19:00開演
CONVEX LEVEL, 6EYES, the cavity, DOIMOI
前売2,000円 / 当日2,300円
▼今日の動画は、特にちなむものもないのでANTHRAX来日予習として"A.I.R."。
この曲名はガーシュウィンのスタンダード"Rhapsody In Blue"の逆で"Adolescence In Red"の意だそうです。アーティストから被災した日本人に向けて...と贈られる曲がほとんどシットリ優しい曲調のものばかりですが、再起にむけて意欲のたぎるようなオラオラ系のやつが、もう少ししたら出てきてもいいじゃないかと思っています。

14 Mar, 2011

▼おっと、居間のPCで更新作業はしたのにアップしないまま電源落として別室に来てしまいました。明日の夜見られるようにします。名古屋は終日の好天、昨日と変わらず元気にしています!stay METAL!
と昨晩書きました。以下がその居間で書いてあった分です。一部重複する事項もそのままお届けします。
▼名古屋は今日も穏やかな晴天。こもってばかりいても何なので外出しました。
▼まずは歪みエフェクター試奏の旅の続き。先週はCATALINBREAD「DIRTY LITTLE SECRETS」を試しましたが、今日はZ-VEXの「DISTORTRON」、LOVEPEDALの「PROVALVE2」。
DISTORTRONは、Z-VEX初のまともな歪みペダルとしてヒットした「BOX OF ROCK」のブースト機能をレベル固定のスイッチ化して、低域を2段階カットできるようにしたもの。快いざらつきでクランチサウンドとしては良質でしたが、ブリッジミュートで低音弦をズンとやるとやはりハイゲインペダルのようなクリアさや気持ちよく尾を引く感じは保たれず、用途違い。価格は手頃。
PROVALVE2は恐ろしく頑固なペダルで、アンプライクながら相当極悪な歪みが鳴る、それだけ。ゲイン0にしてもDISTORTRONより歪んだ状態で、手元のボリュームを絞らない限りクランチサウンドすら出ません。A・Bのチャンネル切り替えができるものの、キャラクターは完全に同じ。並みのディストーションペダルのツマミの目盛りでいえば8から11までくらいのレンジしか持たず、この切り替えができる意味が全然わかりません。FULLTONEの「FULLDRIVE」あたりと同じく「他のことはできないが限られた仕事は完璧にやる」というタイプで、しかもMXRの「FULLBORE METAL」みたいにデスメタル以外無理なゲショゲショ系とも違います。それなりのハイゲインを必要としていて、音決めに迷いたくない人には、けっこうお勧めです。ベストな組み合わせのアンプがあれば一生使える。
どちらのペダルも、現在メインで使用中のMI AUDIO「TUBE ZONE」を持参して、並列につながせてもらって比べながらの試奏でしたが(ドロップDの開放パワーコード以外ほぼ弾いてない)、結局いまの用途におけるTUBE ZONEの強力さと万能さを思い知るばかりでした。数年前の自分、いい買い物したよ。
▼その足でグレイテストヒッツ大須に向かい本日の収穫、2階バーゲンコーナーにてBUCKETHEAD「GIANT ROBOT」、DEFTONES「DEFTONES」(2003年)、GRIP INC.「POWER OF INNER STRENGTH」(デイヴ・ロンバード/ex.SLAYER+ウォルデマー・ゾリクタ/ex.DESPAIR!外盤買い替え)。すべて315円でこれはいい買い物でした。グレヒ2階は時々急に潤いますね。
▼来週末はサウンドベイバーゲンのちDOIMOIライブの予定。中部経済を盛り上げていきますから皆さん奮ってお越しください!
▼以上が昨日の晩に書いてあった内容でした。嗜好品へのカジュアルな散財と電力消費を誘発するCDレビューはもう少しお休み。(エフェクター評は、検討に入っている人ならば購入に踏み切る確度が高いと思われるので、人助けとしての情報提供。)
しばらくはスッと楽しめるYoutube動画のみでいきます。今日はラジオから流れてきて和んだDAVID LEE ROTH"Just A Gigolo"。曲本編は1分35秒くらいから始まります。
割と近年にリリースされているカヴァーアルバムを聴いて改めて認識しましたが、この人のオールドアメリカン・グルーヴは付け焼刃じゃないですね。サミー・ヘイガー擁護派からは「一本調子」「良質なポップソングを書くようになったエディの相方には役不足」みたいな声も往々にしてあがりますが、このエヴァーグリーンな存在感の太さにはそれだけで価値がある。

12 Mar, 2011

▼東日本の大変な状況、テレビ・ラジオから見守っております。名古屋はとりあえず当日最初の揺れ以外、何事もない状況です。どんな言葉を発するのがふさわしいのか見当がつきませんが、黙っているよりは人気(ひとけ)を少しでも感じてもらえればと思って更新しています。
▼今ようやく離脱できようとしている世を忍ぶ仮の会社に入りたてだった頃、人でなし社長に毎日ドヤされ、アルバイトなのに残業させまくられ、しかし遂行しないといけない業務に立ち向かいながら何とかやる気を奮い立たせようとしてよく脳内再生していたのがDIOの"We Rock"でした(当時ロニーは存命)。別に美談でも何でもないですけど。下の動画は2002年、還暦を迎えた年の御大の素晴らしいパフォーマンス。高音はややつらそうですが、若い頃より確実に何か出てます(スピリチュアルなやつが)。元気な人もつらい人も、ひらひら舞う御大の掌から何か授かりましょう。

9 Mar, 2011

▼元GENESISのフィル・コリンズ(60)が音楽界からの引退を表明したそうです。理由は父親業に専念するため。何だかな~、と思うものの、40年も現役として活動していたことにむしろ驚き賞賛すべきかも知れんですね。GENESISおよびフィル・コリンズはまだ私が小学生だったころ、TM NETWORKの木根尚登がゲスト出演していたのをきっかけに聴き始めたAMラジオのリクエスト番組で、"No Son Of Mine"(「WE CAN'T DANCE」収録)や"Another Day In Paradise"がよく流れていて好きになったという因縁深い存在だったりします。あとの4人とアンソニー・フィリップス、幻の3代目シンガーのレイ・ウィルソンはどうしているかなー。
GENESIS「WE CAN'T DANCE」

本日のレビュー:GENESIS「WE CAN'T DANCE」

日記本文からの流れでGENESISです。プログレ時代の名盤の数々(「DUKE」まで)は各々コンプリートしていただくとして、今やわざわざ誰も勧めないであろうこの91年作を。
簡単にGENESISの歴史をまとめておきますと、極初期は牧歌的なフォークスタイルで、すぐに大作志向プログレに転じ、英国プログレ5大バンドのひとつに数えられる(「四天王」の場合は除外される)。品があってシンフォニックで根がポップな作曲およびアンサンブルは、YESの系譜に収まるようでいて似て非なるもの。暴走キャラのピーター・ゲイブリエル(Vo.)の脱退後はドラマーであったフィル・コリンズがヴォーカルを兼任。しばらくはプログレっぽい作風を維持したものの、ギタリストのスティーヴ・ハケットも脱退するといよいよコンパクトな大衆ポップスへ本格転向。とほぼ同時にフィル・コリンズはソロ活動も並行して始めて成功を収める。GENESIS本体では今「とくダネ!」のテーマ曲にもなっている"Invisible Touch"(86年)でビッグヒットを記録し、その次がこのアルバムです。
ポップ化以降は基本的に、明るめで肩パット盛りまくりテイストなアレンジが幅を利かせていたのですが、時代も暗くなった91年にリリースされたこのアルバムでは、どことなく重苦しさや内省的な雰囲気を漂わす曲が増えています。超シリアスな冒頭曲"No Son Of Mine"然り、FISH脱退後のMARILLIONの空気に通じなくもない場面も。と同時に、もっぱらバラードがウケるフィル・コリンズのソロ活動からのフィードバックも当然あり、そういう曲は本当にただの耳あたりがいいAOR状態。アルバム総体としては二世帯住宅的な様相です。
後者のほうは特に深く説明するべき点はないのですが、前者のほうが、決してプログレ時代を彷彿とさせるとまでは言えないまでも「80年代のチャラチャラ路線とはちょっと違う」と特筆しておきたいくらいの濃さはあります。おそらくトニー・バンクスによるものと思われる、短い尺のあいだでも豊かなストーリー性を感じさせるコード展開がとにかく効いている。よくあるソウル/ファンクの流れのおしゃれコードとはまったく異質なので、目立たないけど実はけっこう新鮮。個人的にGENESISの魅力はここに尽きます。10分を超すラストの曲(激展開はなくただただ悠長なだけでこの長さ)では、"Cinema Show"みたいな長いキーボードソロもひさびさに聴けます。GENESIS免疫がない人には難しいかも知れないけど、好きなアルバム。

8 Mar, 2011

▼現在の世を忍ぶ仮の職場をオサラバすべくいろいろと動きを活発にしているここしばらくです。いや、せねばならないと思いながら直前まで省電力モードのままでいて、行動せねばならない限界が近づいたところで今日持って行くための職務経歴書とポートフォリオを刷る紙がもうないことに昨日の夜(25時過ぎ)気付き、奇跡的に自転車で50秒くらいの距離にある24H営業のマックスバリュですぐさままともなA4コピー用紙を買うことができたのが昨晩とても興奮したことです。
しかし人生いろいろヤバイままここまで来ている。日々を行動的に楽しんでいる人々を見習って、改めて前向き学習モードに入らねば。
▼少し前に初訪問を果たした高岳「ダッカ」に平日昼の再訪。食べログで見たよりハンバーグ系のメニューが100円値上がりしていたので、ウインナーカレーをオーダー。ウインナーは長いのが2本分、ボイルではなく焼きたてで出てくるのがいい。カレーはよく知った業務用の味。米が岩のごとく盛り上がっているかと思ったら、隣に盛ってあるキャベツの千切りが米の下にも若干回り込んでいる。調理の手間ベースで見るとC/Pはムチャクチャいいとは言えないものの、クソ忙しく配膳とオーダーと会計を一人でこなすおばちゃんがその4分の1のスピードで放つ「ありがとうね~狭いとこでごめんね~」といったひと言だとか(そのお陰でせかせかとなるはずの店内の空気もどこか落ち着く。まさにひとりドラムンベース状態)、盛りっぷり然り、総じて元気がもらえる系の店だということで落ち着きました。客も手元に運ばれてくる激盛りの皿を見てみんなで大っぴらに笑うような雰囲気。リーマンが集まるランチタイムに訪れて気がつく真価もあるものです。
BRYN ROBERTS「LUDLOW」

只今のBGM:BRYN ROBERTS「LUDLOW」

新旧ジャズへの興味が高かった頃、友人の勧めでマークしていたFLESH SOUND NEW TALENTというレーベルからの1枚です。買った頃もよく聴きました。NY界隈の若手~中堅が集まった、リーダーがピアノのカルテットの05年作。
近頃の好みはめっきり、何枚めくっても刑事ものドラマのエンディングみたいな気取った新主流派は全然好きじゃなくて、ベタベタなハードバップもブルーズ同様にプレイヤーへの思い入れや造詣がないと深く楽しめないし、フリージャズについていこうとする精神状態じゃなくなったし、結局は心地よく出来上がったウエストコーストものやフュージョンで充分満たされるじゃないかという浅~いところで決着がついているのですが、この盤はそんな嗜好にプラスαでガッチリはまってくれます。きわどくも美麗なコードワーク、うっうっと引っ掛かるようでいてスッと通りのよくなるその後の展開との対比に華を添えるにとどまる変拍子キメ、ピアノ主体のクリーンな響きのアンサンブルにソプラノばりのカロヤカさで絡むテナーサックスなどなど、快適さを壊ないように仕込まれる数々の聴き応えポイントというバランス感が最高。しかもその双方ともにしこたま上質。スムースのひと言では決して片付かないが、ただスムースというだけってことにしてもこの際いいじゃないかと思えるほどの聴感を誇ります。
こういう、日常聴き可能な性質と、その気になればどれだけでも深く聴き込める奥行きを併せ持つ作品にもっぱらあこがれるこの頃です。

6 Mar, 2011

▼昨日午後は、近頃高まる一方のエフェクタ熱を妄想から現実に近づけるべく、市内の楽器屋を巡って試奏の旅に出てきました。先月の日記に登場したCATALINBREADの「DIRTY LITTLE SECRETS」も現物を試せて満足。物凄く信用できるクオリティでしたが、音色のコントロールがTONEしかないのはやはり不安で、血迷って即購入、という展開にはならず。名古屋でWAMPLERのペダル置いてるお店はないでしょうね、SUPERがつかないPLEXTORTIONを猛烈に試したい。
▼この日は朝、なぜか実家の夢を見て目が覚めたのでちょっと寄ろうと思ったけど、行っても夕飯を準備してるだけの時間帯になりそうだったので見送って、女子大らけいこにて汁抜き+生卵。ノーマルの汁ありより良かった。
▼で夜はまたSTIFF SLACK横ABSENTEEにて、常連のバンドマンに無理やりソロパフォーマンスをやらせる企画第2弾でDOIMOI篠田君(B.)が出ることになっていたので見物に。玉置浩二のディテール再現がやはり抜群。a million miles田島君のアコギも非常にガチで、練習意欲再燃。終了後にいつもの飛び入りで、べしゃりと歌まねとヴォイパが業務レベルのクオリティを誇る大学のサークルの後輩・リョウヘイ君と2時間くらい、歌と演奏を挟みつつの鍋トーク垂れ流しみたいなので延々散らかして24時に帰宅。当人達は凄く楽しかったですが大丈夫だったでしょうか。
▼明くる本日6日の収穫、栄ミュージックファーストにて801「LIVE」、DEATH「LEPROSY」。昨日の試奏の旅で唯一行かなかったロッキン(※ローカル楽器屋の名前)を訪ねようと桜通り沿いを走って向かったら、あったはずの場所がローソンに。無くなったか、とがっかりしてミュージックファーストに行ったわけですけども、今さっき検索して調べたら、そういえば若宮大通り沿いにできてた楽器屋がロッキンなんでした(移転していた)...己の深刻な節穴ぶりに絶望。写真を見る限りエフェクタは最大級の品揃えであるっぽいので期待しつつ近々行ってきます。
801「LIVE」

本日のレビュー:801「LIVE」

ガイド本で見かけたことのあったプログレッシャーのマストアイテム、ようやく入手です。フィル・マンザネラ(G.)、イーノ(Synth.)、ロイド・ワトソン(G.)のROXY MUSIC組と、フィルやチャールズ・ヘイワード(pre-THIS HEAT)とともにQUIET SUNのメンバーであるビル・マコーミック(B.)、CURVED AIRに参加していたフランシス・モンクマン(Key.)、HM/HRからTOTOまで渡り歩くことになる最強のセッションドラマー、サイモン・フィリップスというメンツで録音された76年のライブアルバム。スタジオ作は発表しておらずこの1枚限りのプロジェクトで、演奏している曲はフィル・マンザネラのソロおよびQUIET SUN、イーノのソロからチョイス。合間にBEATLESやKINKSのねじれきったカヴァーも有り。
全体の雰囲気はビル・ブラフォードのソロワークやUKみたいなフュージョン~ジャズロックテイストが強烈なプログレ。そこに若干カンタベリー的な「攻めの牧歌性」が入って(ヴォーカルパートも随所に挿入)、なんとも言えない緊張感とツカミのよさのバランスを体現しています。これは最高。ノーマルすぎるものはよほど肌に合うもの以外そうそう新しく開拓したいとも思わないし、詰め込みすぎなやつも疲れるし、ほどよく聴き応えがあって楽しいのは何かないかな、という近頃の欲求に見事はまってくれました。周りを取り囲む大物5人に負けじと凄い手数でセンターを埋めてくる若かりし頃のサイモン・フィリップスの拮抗ぶりが終始圧巻。別に変拍子云々、転調云々じゃなくてこの人の必要以上な頑張りゆえに難しそうな音楽に聴こえるだけという気さえします。
歓声・拍手は曲間にちょっと入るだけで、わざとらしいリバーブもなく、曲中はほとんどスタジオ盤のつもりで聴けるのも好感。単発プロジェクトのライブ盤なんて一見中途半端そうに思えますが、じっくり聴くに堪える充実の内容です。

4 Mar, 2011

▼衝動買いの峠は越えたものの(※先月末の日記参照)、依然このWAMPLERというメーカーが気になって製品のチェックを継続。MARSHALL再現系の歪みペダルが豊富で、その中でもエドワード・ヴァン・ヘイレンのいわゆる「ブラウン・サウンド」を猛烈に再現したPINNACLEというやつが非常にいい出来です。
Youtubeを探すとやっぱりVAN HALENのフレーズを弾く外国人が大量にいるんですが、このスティーヴ・タウンゼントという人が別格でした。本領発揮は2分20秒あたりから。
全時期をフォローするEVHネタのオンパレードっぷりが壮絶でそして異常に巧い。途中からペダルの紹介じゃなくて完全にこの人のEVHマニア度開陳動画になってます。すごいなあ。
VAN HALEN「FOR UNLAWFUL CARNAL KNOWLEDGE」

本日のレビュー:VAN HALEN「FOR UNLAWFUL CARNAL KNOWLEDGE」

てことで普段あまり省みないサミー・ヘイガー時代のVAN HALENを。サミー・ヘイガー加入後3作目となった91年のアルバムです。頭文字を略すとF.U.C.K.になるというのはファンの間では有名な話。世間は既にグランジ全盛の時期ですが、それでうっすらソリッドになっただとかいう影響は特になく、歌えるシンガーを擁するアメリカン・スタジアム・ハードロックとして順当に熟成しています。デイヴ時代に比べると突進力が弱まっているのは、作り手が意識を変えたというより、活動規模に適応してきたという感じで、当時の彼らのライブ会場に集まる観客を揺らすにはこんな作風が妥当だったんだろうなと思えます。それがロックの本質的魅力に近いか遠いかは別として。
でやはり二言目にはエディのギター。フラッシーな目立ち方は少しずつ減ってきているものの、キャリア10年以上にして新しい技も少しずつ盛りこんでくるのが凄いところ。2曲目"Judgement Day"での高速8分音符刻みアーミングノイズや両手タッピングは私がギターを始めた頃最初に身につけた飛び道具プレイでした。"Spanked"では7音下げ(オクターブ下のEが鳴っている!!)をやってるようですが、どうやってテンションと音程を保っていたのか謎であります...。タッピング・アーミング・チョーキング・トレモロピッキングを組み合わせる通常のギターソロはもはや惰性の域か。初期ほどキレキレとはいえないが、フォロワーの追随を許すものではないという点では依然ありがたみがあります。
曲のほうは、中盤に出てくる"Pleasure Dome"が、歌で聴くと地味だけどバンドは最高にかっこいいですね。兄アレックスのキビキビとしてうっすらハネるグルーヴは異次元。ハードロック界で最もノリノリのツーバスを踏む人はこの人なんじゃないでしょうか。あとはNHKのドキュメンタリーのエンディングに流れてもおかしくない粛々とした雰囲気の"Right Now"。BURRN!で年に1回ある読者人気投票のキーボード部門で「印象的なフレーズを作るから」という理由でエディ・ヴァン・ヘイレンが1位になることがよくあったというのは笑い話ですけども、この曲もイントロのパンチはなかなかのもんです。

2 Mar, 2011

▼一日座ってデスクワークの身には、軽い風邪は却って心地よい酩酊感。今日はほんとにいい塩梅でした。
▼あっこれもうすぐです、よろしくお願いします!
3月19日 (Sat) 名古屋 鶴舞 K.D JAPON
18:30開場 / 19:00開演
CONVEX LEVEL, 6EYES, the cavity, DOIMOI
前売2,000円 / 当日2,300円
EDGE OF SANITY「NOTHING BUT DEATH REMAINS」

本日のレビュー:EDGE OF SANITY「NOTHING BUT DEATH REMAINS」

メロディックデスメタル黎明期の仕掛人、ダン・スウォノ率いるバンドの91年1st。IN FLAMESやDARK TRANQUILLITYが出てきてイェテボリに注目が集まる前は、見知らぬメロデスっぽいバンドの音源が出てきたら録音はUNISOUNDかどうか、プロデュースやエンジニアがダン・スウォノかどうかというのがチェック事項になっていたくらいだったと思います。このバンド自身も3・4作目で大きく成長を遂げ、メロデス初期の歴史に名を残しております。
でこの1st。今聴くと、アグレッションや汚さといったデスメタル然とした部分の魅力はあまりなく、メロディを感じるリフメイキングがこの時点で既に独特。「泣き」の域まではいかないために、あまりその存在に気付かれなかったんだと思うのですが、(音楽の形を保たないところまでメチャクチャにやっていいという)限界突破の悦びをひたすら謳歌していた同時代の欧州アングラデスメタルバンド達と比べると、格段に大人のたたずまいです。PAN.THY.MONIUMなどなど高度な音楽性をもつバンドをいくつも掛け持ちしていたダンですので、リズム選びのこなれた感じとか、邪悪にしたいんだけど結果的にそこそこ親切になってしまう曲展開などは非常に安心感があります。
ただ、「デスメタルの体(てい)でここまでできる」という挑戦をガツガツやっていくというほどまではこのアルバムでは至っておらず、正統派のいいやつを目指したいのか発展的に攻めていきたいのか、どっちつかずな印象も若干あり。最近のゴリゴリ変態系に慣れている若い人なんかは全然楽しめないでしょう。土と水を見ないと安心して野菜を食えないというタイプのリスナー(?)は参考までに手にとってみてください。