SCSIDNIKUFESIN

6 Mar, 2011

▼昨日午後は、近頃高まる一方のエフェクタ熱を妄想から現実に近づけるべく、市内の楽器屋を巡って試奏の旅に出てきました。先月の日記に登場したCATALINBREADの「DIRTY LITTLE SECRETS」も現物を試せて満足。物凄く信用できるクオリティでしたが、音色のコントロールがTONEしかないのはやはり不安で、血迷って即購入、という展開にはならず。名古屋でWAMPLERのペダル置いてるお店はないでしょうね、SUPERがつかないPLEXTORTIONを猛烈に試したい。
▼この日は朝、なぜか実家の夢を見て目が覚めたのでちょっと寄ろうと思ったけど、行っても夕飯を準備してるだけの時間帯になりそうだったので見送って、女子大らけいこにて汁抜き+生卵。ノーマルの汁ありより良かった。
▼で夜はまたSTIFF SLACK横ABSENTEEにて、常連のバンドマンに無理やりソロパフォーマンスをやらせる企画第2弾でDOIMOI篠田君(B.)が出ることになっていたので見物に。玉置浩二のディテール再現がやはり抜群。a million miles田島君のアコギも非常にガチで、練習意欲再燃。終了後にいつもの飛び入りで、べしゃりと歌まねとヴォイパが業務レベルのクオリティを誇る大学のサークルの後輩・リョウヘイ君と2時間くらい、歌と演奏を挟みつつの鍋トーク垂れ流しみたいなので延々散らかして24時に帰宅。当人達は凄く楽しかったですが大丈夫だったでしょうか。
▼明くる本日6日の収穫、栄ミュージックファーストにて801「LIVE」、DEATH「LEPROSY」。昨日の試奏の旅で唯一行かなかったロッキン(※ローカル楽器屋の名前)を訪ねようと桜通り沿いを走って向かったら、あったはずの場所がローソンに。無くなったか、とがっかりしてミュージックファーストに行ったわけですけども、今さっき検索して調べたら、そういえば若宮大通り沿いにできてた楽器屋がロッキンなんでした(移転していた)...己の深刻な節穴ぶりに絶望。写真を見る限りエフェクタは最大級の品揃えであるっぽいので期待しつつ近々行ってきます。
801「LIVE」

本日のレビュー:801「LIVE」

ガイド本で見かけたことのあったプログレッシャーのマストアイテム、ようやく入手です。フィル・マンザネラ(G.)、イーノ(Synth.)、ロイド・ワトソン(G.)のROXY MUSIC組と、フィルやチャールズ・ヘイワード(pre-THIS HEAT)とともにQUIET SUNのメンバーであるビル・マコーミック(B.)、CURVED AIRに参加していたフランシス・モンクマン(Key.)、HM/HRからTOTOまで渡り歩くことになる最強のセッションドラマー、サイモン・フィリップスというメンツで録音された76年のライブアルバム。スタジオ作は発表しておらずこの1枚限りのプロジェクトで、演奏している曲はフィル・マンザネラのソロおよびQUIET SUN、イーノのソロからチョイス。合間にBEATLESやKINKSのねじれきったカヴァーも有り。
全体の雰囲気はビル・ブラフォードのソロワークやUKみたいなフュージョン~ジャズロックテイストが強烈なプログレ。そこに若干カンタベリー的な「攻めの牧歌性」が入って(ヴォーカルパートも随所に挿入)、なんとも言えない緊張感とツカミのよさのバランスを体現しています。これは最高。ノーマルすぎるものはよほど肌に合うもの以外そうそう新しく開拓したいとも思わないし、詰め込みすぎなやつも疲れるし、ほどよく聴き応えがあって楽しいのは何かないかな、という近頃の欲求に見事はまってくれました。周りを取り囲む大物5人に負けじと凄い手数でセンターを埋めてくる若かりし頃のサイモン・フィリップスの拮抗ぶりが終始圧巻。別に変拍子云々、転調云々じゃなくてこの人の必要以上な頑張りゆえに難しそうな音楽に聴こえるだけという気さえします。
歓声・拍手は曲間にちょっと入るだけで、わざとらしいリバーブもなく、曲中はほとんどスタジオ盤のつもりで聴けるのも好感。単発プロジェクトのライブ盤なんて一見中途半端そうに思えますが、じっくり聴くに堪える充実の内容です。