SCSIDNIKUFESIN

8 Mar, 2011

▼現在の世を忍ぶ仮の職場をオサラバすべくいろいろと動きを活発にしているここしばらくです。いや、せねばならないと思いながら直前まで省電力モードのままでいて、行動せねばならない限界が近づいたところで今日持って行くための職務経歴書とポートフォリオを刷る紙がもうないことに昨日の夜(25時過ぎ)気付き、奇跡的に自転車で50秒くらいの距離にある24H営業のマックスバリュですぐさままともなA4コピー用紙を買うことができたのが昨晩とても興奮したことです。
しかし人生いろいろヤバイままここまで来ている。日々を行動的に楽しんでいる人々を見習って、改めて前向き学習モードに入らねば。
▼少し前に初訪問を果たした高岳「ダッカ」に平日昼の再訪。食べログで見たよりハンバーグ系のメニューが100円値上がりしていたので、ウインナーカレーをオーダー。ウインナーは長いのが2本分、ボイルではなく焼きたてで出てくるのがいい。カレーはよく知った業務用の味。米が岩のごとく盛り上がっているかと思ったら、隣に盛ってあるキャベツの千切りが米の下にも若干回り込んでいる。調理の手間ベースで見るとC/Pはムチャクチャいいとは言えないものの、クソ忙しく配膳とオーダーと会計を一人でこなすおばちゃんがその4分の1のスピードで放つ「ありがとうね~狭いとこでごめんね~」といったひと言だとか(そのお陰でせかせかとなるはずの店内の空気もどこか落ち着く。まさにひとりドラムンベース状態)、盛りっぷり然り、総じて元気がもらえる系の店だということで落ち着きました。客も手元に運ばれてくる激盛りの皿を見てみんなで大っぴらに笑うような雰囲気。リーマンが集まるランチタイムに訪れて気がつく真価もあるものです。
BRYN ROBERTS「LUDLOW」

只今のBGM:BRYN ROBERTS「LUDLOW」

新旧ジャズへの興味が高かった頃、友人の勧めでマークしていたFLESH SOUND NEW TALENTというレーベルからの1枚です。買った頃もよく聴きました。NY界隈の若手~中堅が集まった、リーダーがピアノのカルテットの05年作。
近頃の好みはめっきり、何枚めくっても刑事ものドラマのエンディングみたいな気取った新主流派は全然好きじゃなくて、ベタベタなハードバップもブルーズ同様にプレイヤーへの思い入れや造詣がないと深く楽しめないし、フリージャズについていこうとする精神状態じゃなくなったし、結局は心地よく出来上がったウエストコーストものやフュージョンで充分満たされるじゃないかという浅~いところで決着がついているのですが、この盤はそんな嗜好にプラスαでガッチリはまってくれます。きわどくも美麗なコードワーク、うっうっと引っ掛かるようでいてスッと通りのよくなるその後の展開との対比に華を添えるにとどまる変拍子キメ、ピアノ主体のクリーンな響きのアンサンブルにソプラノばりのカロヤカさで絡むテナーサックスなどなど、快適さを壊ないように仕込まれる数々の聴き応えポイントというバランス感が最高。しかもその双方ともにしこたま上質。スムースのひと言では決して片付かないが、ただスムースというだけってことにしてもこの際いいじゃないかと思えるほどの聴感を誇ります。
こういう、日常聴き可能な性質と、その気になればどれだけでも深く聴き込める奥行きを併せ持つ作品にもっぱらあこがれるこの頃です。