SCSIDNIKUFESIN

2 Mar, 2011

▼一日座ってデスクワークの身には、軽い風邪は却って心地よい酩酊感。今日はほんとにいい塩梅でした。
▼あっこれもうすぐです、よろしくお願いします!
3月19日 (Sat) 名古屋 鶴舞 K.D JAPON
18:30開場 / 19:00開演
CONVEX LEVEL, 6EYES, the cavity, DOIMOI
前売2,000円 / 当日2,300円
EDGE OF SANITY「NOTHING BUT DEATH REMAINS」

本日のレビュー:EDGE OF SANITY「NOTHING BUT DEATH REMAINS」

メロディックデスメタル黎明期の仕掛人、ダン・スウォノ率いるバンドの91年1st。IN FLAMESやDARK TRANQUILLITYが出てきてイェテボリに注目が集まる前は、見知らぬメロデスっぽいバンドの音源が出てきたら録音はUNISOUNDかどうか、プロデュースやエンジニアがダン・スウォノかどうかというのがチェック事項になっていたくらいだったと思います。このバンド自身も3・4作目で大きく成長を遂げ、メロデス初期の歴史に名を残しております。
でこの1st。今聴くと、アグレッションや汚さといったデスメタル然とした部分の魅力はあまりなく、メロディを感じるリフメイキングがこの時点で既に独特。「泣き」の域まではいかないために、あまりその存在に気付かれなかったんだと思うのですが、(音楽の形を保たないところまでメチャクチャにやっていいという)限界突破の悦びをひたすら謳歌していた同時代の欧州アングラデスメタルバンド達と比べると、格段に大人のたたずまいです。PAN.THY.MONIUMなどなど高度な音楽性をもつバンドをいくつも掛け持ちしていたダンですので、リズム選びのこなれた感じとか、邪悪にしたいんだけど結果的にそこそこ親切になってしまう曲展開などは非常に安心感があります。
ただ、「デスメタルの体(てい)でここまでできる」という挑戦をガツガツやっていくというほどまではこのアルバムでは至っておらず、正統派のいいやつを目指したいのか発展的に攻めていきたいのか、どっちつかずな印象も若干あり。最近のゴリゴリ変態系に慣れている若い人なんかは全然楽しめないでしょう。土と水を見ないと安心して野菜を食えないというタイプのリスナー(?)は参考までに手にとってみてください。