SCSIDNIKUFESIN

28 Jan, 2013

ここ最近の収穫まとめときます。いろんなブックオフでHELLOWEEN「LIVE IN THE U.K.」、YNGWIE MALMSTEEN「FAING THE ANIMAL」(外盤買い替え)、HIGH ON FIRE「SNAKES FOR THE DIVINE」、LOVE BATTERY「DAYGLO」、サウンドベイ上前津でSCHIZOPHRENIC CIRCUS「SCHIZOPHRENIC CIRCUS」、HAIL「HELLO DEBRIS」(ex.THINKING PLAGUE)、ROAM THE HELLO CLOUDS「NEAR MISSES」(TRIOSKのドラマー在籍)。以上全部250円か500円で。
それと友人に教えてもらって開拓した植田楽-YAにてEUROPE「EUROPE」「WINGS OF TOMORROW」(WOUNDED BIRDリイシューではない初期盤に買い替え)、OUTRAGE「SPIT」、SABBAT「DREAMWEAVER」(pre-SKYCLAD)。凄い在庫数でメタルにも手厚くて、新譜は高いが古いのは580円でゴロゴロ、更にバーゲンコーナー常設、夜の24時までやってるという大変な店でした。遠いけど自転車で通います。
▼2012年に入手した音源ベスト、やり忘れてましたが途切れるのも何となく寂しいので遅まきながら今まとめます。

新譜・準新譜

FIELD MUSIC「PLUMB」
久し振りに「買える作品全部買い」をやりました。GENESISみたいなプログレがちゃんと今日的でおしゃれになり得るということを代わりに言ってくれたみたいで嬉しいバンド。
PESTILENCE「DOCTRINE」
どれだけ音良くなって若いメンバー入れてシュッとしても、聴き込みしろの深さが違うわと唸らされたオランダ産テクニカルデスメタラーの復活第2弾。
RETISONIC「ROBOTS FUCKING」
録音が良くて演奏が小気味よいだけでもう何も言うことなし。また2~3年後に健在であることを伝えてほしい最高の熟年バンド。
Z「絶塔」
収まりどころを決めない自由な創造性と、その中で泥臭く発揮される各メンバーのマンパワー、という図式がまるでオールドロックの佇まい。海外の好き者にも聴かれてほしい。
TWO FIRES「BURNING BRIGHT」
尋常でないくらいJOURNEYを聴き込んでいた時期に買って、それでもなおフレッシュな感動があったという現代メロハーの偉い盤。前作がややガッカリだっただけにひとしお。
VAN HALEN「DIFFERENT KIND OF TRUTH」
こんな見たこともない振れ方をしながらどこまでもVAN HALENに聴こえてしまうのは本家をおいて他にない、という頼もしさを発揮してくれた復活作。
カーリーズ「エチケット」
自分が制作に関わった盤でナニですが、やはり2012年の事件だったんではないかということで。今年3月まではまだ実在する伝説です。

旧譜

PECCATUM「LOST IN REVERIE」
サイドプロジェクトなんてとんでもない、ノルウェーブラックの淵の深さを改めて思い知らされた1枚です。ENSLAVEDやVIRUSなんかの変化球どころがお好きなら是非。
THE GATHERING「ALWAYS...」
PAVEMENT MUSICIANS盤ではなくオリジナルジャケで欲しかった90年代ゴシック/ドゥーム黎明期の金字塔。今日のレビューに登場します。
POND「POND」
グランジ時代を懐かしめると同時に、SHINER周辺の奥ゆかしいねじれ感もナイスな小名盤。確か100円とかで買えてしまったのも良かった。
MOTORHEAD「1916」
個人的な「90年前後のMOTORHEAD最強説」を裏付けてくれた堂々たる1枚。「BASTARDS」とこれがトップ1・2です。仕上がり具合とキレキレ具合がバランス良し。
FANDANGO「CADILLAC」
若すぎるジョー・リン・ターナーのチャキチャキとしてハリのあるヴォーカルがひたすら快いというだけで聴けてしまいました。
ANTHONY PHILLIPS「WISE AFTER THE EVENT」
初期GENESISフレイバーを仰々しくなくおっとりと楽しめる牧歌ポップスの良作。GENESISは本体だけじゃなく派生組のソロワークが軒並み良い。
アルバム制作があったこともあって、今までに増して音源をちゃんと聴き込めない1年でした。今年はまたリスニング生活の一里塚になるような作品に出くわせるといいなーと思います。

本日のレビュー:THE GATHERING「ALWAYS...」

てことで、↑の中でリンク先になるレビューがなかったこちらを。オランダ産ゴシックメタルの最古株・THE GATHERINGの1stです。オランダのゴシック/デスといえば個人的にはORPHANAGEで、グレゴリオ聖歌を導入した何とも不思議にあやしげな音楽性がユニークな人達でしたが、その先人にあたるこのTHE GATHERINGも、その後淘汰される規格外のあやしい試みがこのデビューアルバムには大量に詰まっています。イギリスやスカンジナビアの悲哀系とは微妙に違って、着地点の見えないコード使いをファ~とした薄く曖昧なシンセでしめやかに彩る、独特のユルさがなんとも味。CELTIC FROSTが「INTO THE PANDEMONIUM」で踏み出した異世界との境界線を更に明確になぞるかのようでもあります。変な曲すぎるし、そもそもこのあとすぐガテラルボーカル完全にやめてるし、ライブでもここからの曲やらないんだろうな~。
以上、初期ゴシックデス・フェチとしては全力でホメてる文面です。