SCSIDNIKUFESIN

22 Aug, 2012

▼短いなりのお盆休みが私にもあって、そして去っていきました。
ここ半年ばかりは音源制作でプライベートの時間を徹底的に潰してきたこともあり、休み中はほぼフルでファミリー行動。10ヶ月児つきでは外泊も難しいので「旅先にいる設定にして、外食に対してひたすらアクティブにいく」というイベントを決行したところ、想像以上にちゃんとテンションがあがってしかも満足しました。夜は住み慣れた我が家みたいな宿に泊まれるし、知ったような交通網をいきなり使いこなせるしで良い事ずくめ。
以下、再訪も含めてよかった所をリポートいたします。
の前にお知らせ!
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年内での活動をもって解散が決定しているZが最終作「絶塔」リリース後のタイミングで名古屋に来ます。音源、ワールドクラスの危ない内容なので、生で見るのがほんとに楽しみ。1月の企画で来てもらったskillkillsも、仕込み中のニューアルバムのセットでやってくれるのではと期待してます。
▼では話題を戻して。今回最大の発見は東区徳川のぱんとまいむ。以前から名古屋のモーニングを調べるとかならず名前を見かけていて、今回ようやく出掛けてみたところ、得三やシネマテークのマンスリーやその他フライヤー、地元作家(たぶん)による雑貨などが所狭しと並ぶ文化的発信拠点…などと仰々しい名前を被せるのもはばかられるような手作りおもしろスポットではないですか。モーニングはどのドリンクでもいけて、小鉢+2種類の食パンとミニ惣菜2種のプレートが日替わりで。しかもコーヒー300円からと安い。これは通う。
▼同じく徳川のモーニングで(むろん別の日に行きました)花ごよみも初訪。こちらはメインがトースト・おにぎり・お茶漬けから選べて茶碗蒸しもつくという変り種。混雑していなければ、モーニングなのに食事の後にドリンクを出してもらうなんてことも可能です。
▼フレンチトーストのモーニングが最強な星乃珈琲店、普通の食事もなかなかインパクト有。大量のメレンゲが熱気球的な比率でライスに覆いかぶさるスフレドリア、カレーをちょっともらいながら食べるとちょうどよし。カレーはカレーでけっこう濃厚なのでスフレで薄めつつ食べるとちょうどよいようです。
▼上記3店からほど近い大曽根イオン、9~10時台に利用するクリスピークリームドーナツは凄く空いていて快適。
▼昼のMVPは新栄魚甚。殻ごとのエビがドサドサ大量に入ったかきあげ丼(日替わりかもしれない)。サラダ・小鉢つき・大盛り無料で700円は安い。店は床板が沈む感じのリアル古民家で、ピーク過ぎの時間に行ったおかげで座敷席を貸し切り状態で使えて、子どもを自由にウロウロさせながら落ち着いて食べられたのも大変助かった。これも通います。
▼夜は久々に行った大須上総屋が秀逸すぎました。つなぎ不使用・車エビ100%のエビカツが凄い。やたらおいしいダシに浸かった手作り豆腐など、定食のセット内容もハイレベルです。食事中に不服モードに入ってしまったムスメを、手の空いた店員さん(と、家族経営らしく中学生くらいの女の子)が親切にあやしてくれたのも大感謝してます。ありがとうございました。
▼最近の収穫、STIFF SLACKにてZ「絶塔」、サウンドベイ上前津でPESTILENCE「DOCTRINE」(再結成第2弾・2011年作)。あとMI AUDIOのディストーションペダルも買ったけどそれについてはまた次回。
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本日のレビュー:PESTILENCE「DOCTORINE」

少し前に旧作を取り上げたオランダのPESTILENCEです。2000年代に入って復活していて、これは再結成第2弾になる2011年のアルバム。この手のバンドが再結成すると、ハミ出しまくるところが醍醐味だったのに何を整然と最適化されちゃってんだよとガッカリすることも多く、彼らも聴く前からスルーしてましたが、かなり後悔。解散前ラストの快作「SPHERES」で見られたのんびりグルーヴ+逸脱スケールの珍妙な関係がけっこうな割合で生き残っていて、新要素としてMESHUGGAH~NEVERMORE以降の手の込んだヘヴィネス表現がプラス。今様なブラストもまんまと自らの音楽性の中に取り込んでいます。意外性・屈折性・高圧縮感・クロスオーヴァー感でとにかく押すしに押すことが多い若手に比べて、曲の曲たる部分を耳で追う余裕があるのがいいなあと思ってしまうのはオールドスクール耳ゆえでしょうか。