SCSIDNIKUFESIN

14 Oct, 2012

▼最近の収穫、アマゾンでまとめ買いしたFIELD MUSIC「FIELD MUSIC(1st)」「TONES OF TOWN」「FIELD MUSIC(3rd)」「PLUMB」、今池P-CANにてTOW FIRES「BURNING BRIGHT」、FASTWAY「WAITING FOR THE ROAR」。子どもにつられて9時に寝てしまった日は翌朝5時に起床するようにしたりして、日の出前の寒さをときどき確かめております。
▼7日の京都ガタカ、ありがとうございました。どういうわけか地元以外で過去最高のTシャツの売り上げとなりました。嬉し。おかげさまで旧柄は残り2枚くらいになったのですが、実は年明けにかなり今更感満載なリリースツアーを画策中で、そこで新柄を放出できるようにしたいと思っています。着るだけでナードになるやつを用意しときます。
▼JIM DUNLOPのピック・JAZZ III(+α) 使用感まとめ、需要が少なそうなのですごく簡単にまとめます。更にちょっと新顔が増えてます。写真のサイズの相対関係は実物と異なるので注意。
  • ノーマル赤(2012年の現行モデル)
    j3norm.jpg弦滑りよし、引っ掛かり適度。ぺたっとした質感で指滑りは少なめ。音は硬すぎず丸すぎず。極厚&ラウンドエッジの弾き心地がJAZZ IIIの王道。
  • ノーマル黒(同上)
    j3blk.jpg弦滑りかなりよし、引っ掛かり少ないがちゃんと弦を通る手応えあり。高速ピッキングにも良い。赤より更にぺたっとした感触で指滑り非常に少ない。音は硬すぎず丸すぎず。昔と材質(または表面仕上げ)が別物だと思う。
  • エリックジョンソンモデル
    jimdunlop_47ej3s.jpg弦への当たりが鋭く、少しザリッとした感覚があるが、引っ張られずに振り抜ける。立体ロゴの位置と面積が絶妙で、ちょうど両指でつまむ位置に自然と力が集中する不思議な握り具合。根元が普通のJAZZ IIIより幅広でコントロールしやすい。音はアタックの引っかき感がやや強い。
  • MAX GRIP赤・黒
    j3mg.jpg楽器屋で手に取ったのみなので弾き心地は不明(素材的にノーマルと同じと思われる)。立体部分が多い分、皮膚と接する面積が少ないので、強く握る人には良いが、軽く持つ人には究極にすべりやすい。
  • ULTEX黄
    ultexylw.jpg弦滑り絶妙、ザラリとツルリの中間の「さらり」という感じの引っ掛かり。握り心地はぺたっというよりキュッキュとしたもので、手汗少ないと滑りやすい。音は丸めでナチュラル。ニュアンスをつけやすい。減りが早い。
  • ULTEX黒
    ultex_black.jpg弦滑り異常にツルツル。中心が盛り上がって端が薄い独特の形状なので、球面に点で当てる感覚。握り心地もちょっと滑りやすそう。音はカチカチして低音が出ない。高速ピッキングで威力。
  • TORTEX Pitch Black Jazz 1.14mm
    tortex.jpg弦滑りはゴリゴリ(強く弾く分には手応えを得やすい)。直角に切り立ったエッジのため、すり減るまではなおさら摩擦が強く、音もアタックの引っかき感がかなり強い。立体ロゴがついていないのでJAZZ IIIからの乗り換えは握り心地に違和感あるかも。
  • 番外編1:SCHECTERジャズピック EXTRA HARD 黒
    schecter_blk.jpg弦滑りはULTEX黄よりやや軽い程度。JAZZ IIIよりちょっと大きく、コントロールしやすい。ややサラッとした感触なので手汗が有ると安心。音はちょっと丸め。立体ロゴなし。
  • 番外編2:SCHECTERジャズピック EXTRA HARD 白
    schecter_wh.jpg弦滑りは軽いながらもバランスが良く、ラウンドエッジのよさが出ている。ぺたっとした質感で指は滑りにくい。音はややカチカチ寄りだがしっかり鳴る。同じくちょっと大きめで立体ロゴなし。
JAZZ IIIの何が良いかって、厚くて端が丸いために弦をガリッと引っかかず、根元の面積も狭いので、弦に当てたときにピックがしなりにくく、思いどおりのタイミングで振り抜けることだと思っています。しかし小さいからすぐ落としそうで不安とか、気持ちよくガッツリ握って力を込めたいから嫌という人も大勢いるかと。pg_red.jpgだけどちょっとは興味ありという向きには、IBANEZのポール・ギルバートモデルをお勧めします。普通のティアドロップよりちょっとだけ縦が短く、厚めのラウンドエッジ。特に赤はプリント部分の塗料がキュッキュッとして滑りにくくて良いです。20年間くらいに渡って大抵の楽器屋に置いてあるだけのことはある。
ワタシは今までのULTEX黄をやめて、現行ノーマル黒で決まりな気配です。何にせよJIM DUNLOPは頼りにしてます。
121014.jpg

本日のレビュー:FIELD MUSIC「PLUMB」

よく行く中古CD屋の店内BGMで流れていたバンドをYoutubeで探していて、近い線で偶然見つけた人達です。久し振りに全作品まとめ買いなんてのをかましてしまった。イギリスのTHE FUTUREHEADS、MAXIMO PARKというダンサブルおしゃれポストパンクリバイバル系バンドの元メンバーを含む4人組で、こちらは今年リリースの最新作4th。
これだけ変態音楽好きのリスナーがごろごろいる昨今、プログレ野郎共がコンパクト化してポップになっていった77~82年くらいの屈折ポップスがメインストリームの中心にあればいいじゃないかと個人的にずっと思っているのですが、FIELD MUSICはまさにそんな感性を持っている(ように思う)バンド。「LAMB LIES DOWN ON BROADWAY」~「DUKE」の頃のGENESISテイストを下地に、YESの牧歌系コーラスグループ的側面、QUEENまたはE.L.O.的な大仰なオーケストレーション、その他EL&PやRUSHを思わせる小ネタ、GENTLE GIANTやTOTO的諧謔などを鋭角気味にねじ込んでくるという、ワタシにはかなり理想の音楽性です。
工夫のないレプリカとしてではなく、面白いものを面白く対象化して、ポストロック以降の文脈に平然と紛れ込む仕上げ方も見事。まとめ買いして聴いてみて、初期であればあるほどそういう遊びが盛んだったのですが、作品を重ねるにつれだんだん目が本気になってきてるというか、表現としてまっすぐなものになるとともに屈折性もヒートアップして、「感心」より「感動」のある作品づくりになってきていると思います。
とはいえ若いだろうに、このレトロテイストの再現力は凄い。親が聴いてたとかいうレベルでこういう音楽がずっと身近にあったんでしょうか。