SCSIDNIKUFESIN

15 Nov, 2012

最近の収穫、各所のブックオフでDONOR「RELEASE」、AGNOSTIC FRONT「CAUSE FOR ALARM / LIBERTY AND JUSTICE FOR ...」、THE LEMONHEADS「COME ON FEEL THE LEMONHEADS」、FISHBONE「GIVE A MONKEY A BRAIN...」、JOE JACKSON「I'M THE MAN」、PRETTY MAIDS「SCREAM」、サウンドベイ上前津でMOTORHEAD「1916」。ブックオフはなにげに「夜遅くまで開いてる中古CD屋」であったりするので(店舗によって遅い所は23時まで)、子供と一緒に寝なかった晩は、曲作りサイクリングの折り返し目標点としてよく利用します。ルートによっては同じく23時までやってる今池のワイルドハニーも経由しつつ。ワイルドはニーは店舗のサイズの割に巨大な投売り棚があるので好きです。
朝晩冷え込みの激しいここ最近、「寝かしつけが寝かされ」(註:「ミイラ取りがミイラ」と同じに読んでください)のほかに、「風呂=至上のウォーターベッド」現象も頻発するようになってきたので、気をつけたい。溺死ードレッグスにならないためにも。(→参考
▼寿命に関する統計で、7時間寝るのが一番長生きとか、歯磨きは毎日したほうが長生きとかよくありますが、あれは「自律的に毎日7時間寝られるタイムスケジュールで行動できる人」「毎日歯磨きなどの衛生習慣を全うできるセルフケア精神のある人」が、それ以外の面でも真面目に生きてるから長生きするってだけなんじゃないかと思っています。条件ではなく特徴。そう考えて、睡眠習慣はかなりだらしないが食品添加物には少し気を遣うという半真面目生活をまあ良しとしているこの頃です。起床時間が揃ってればいい気がする。
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本日のレビュー:MOTORHEAD「1916」

無骨・大味・勢い一発の代名詞と思われがちでありおおかたそのとおりであるイギリスのMOTORHEAD。AC/DCと並んで、ロゴやシンボルだけが都合よくロック・ファッションに利用されていることに耐えられない思いでいる人は私だけではないでしょう。
さてそんな彼らにも、80年代に少しだけ華やか&バブリーな作風に転じていたことがありました。90年代、スラッシュメタルがデスメタルにバトンを渡し、ハード&ガッツィーな音楽が再びアングラなものとして勢いを取り戻すと、彼らもまたそこに戻っていくのですが(93年の「BASTARDS」で完全復活)、91年のこの作品は、続く「MARCH OR DIE」と並んでその過渡期。というか「MARCH~」は思いっきりキャッチー路線に揺れ戻っていたのに対し、こちらは久々の骨太パンチがてんこ盛りな快作です。70年代のハードロックバンドのような硬質なノリの16ビートで押す冒頭曲、続く本領発揮のアップテンポR&Rの応酬、ほどよくポスト80年代なシンガロングパートも含めつつ…というバランスが良い。MOTORHEADにリスナーが求める「いい曲もクソもねーよ」という荒々しさと、時代性にそぐう「良い曲」が違和感なく同居しているというか。ほどよくぼやけて適度にソリッドなサウンドプロダクションも90年代フェチにはたまらない。これを上下辺がガチガチに揃ったリマスターにされると、一気に趣きがなくなるんだよなあ。本末転倒だけどTHUNDERHEADファンには絶対おすすめ。