SCSIDNIKUFESIN

21 Nov, 2014

最近の収穫、今池P-CANにてART GARFUNKEL「SCISSORS CUT」、JOHN SCOFIELD「BLUE MATTER」、ブックオフ東別院にてBONEY JAMES「SWEET THING」。P-CANはどんどん売り場が狭くなって、在庫がボコスコ回転していた15年くらい前の姿を知る者としては寂しい。HELMETとかおおかたP-CANで揃えたなあ~。かといって一方的に募金しようとなるわけでもなく、色々考えちゃいます。

DOIMOIの直近のライブ出演情報です。甚だ重要です!

11/23 (sun.) 名古屋 今池 ハックフィン
isolate「ヒビノコト」リリースツアー
open/start 17:30/18:00
isolate, the Donor, asthenia, birth、Hexis(Denmark), Doimoi
前売 1,800円 / 当日 2,300円

以降、11/29大阪でkmkms&peelingwards(chinema staff別働隊)レコ発、12/14東京でOSRUMレコ発、12/29名古屋でStiffSlack祭り、1/11東京でTwolow企画と決まってます。Retinaディスプレイに対応したバンドのホームページに詳しいことを載せていて予約もできますので、何卒おねがいします。

▼食べた店履歴を小出しにいくつか。

先日書いた六番町のカフェ シブルに昼食で再訪してみたら壮絶な良さでした。字面だけだと「ガッツリ食べたい男子」が死んでもなお頼まなそうな(この響きが先に死んでほしいものです)マフィン&スコーンランチは、ごってりと形容してもいいくらいの量感を誇る具材を表面カリカリ、中ホコホコのマフィンに詰めて焼いてあるというユニークな品と、具だくさんスープ、サラダ、飲み物つき。カレーランチのカレーはひと癖ある辛めのスパイスづかいでやっぱり具だくさんで、サラダ&飲み物つき。コーヒーのフレッシュはちゃんと動物性の味でした(脂肪分多めの牛乳だったかも知れない)。死角なしの1,000円。ケーキが全部おいしそうなので追加するつもりだったけど満腹で見送る始末。

裏千種~車道にずっとある何の変哲もなさそうなインドカレー屋、アリアナレストランにおもむろに初訪。昔違う店で頼んで恐ろしくうすらボケた味しかしなかった事案が発生して以来、インドカレー屋においては積極的に避けていたエビカレーが評判良さそうだったので注文してみたところ、ココナッツミルクと思しきコクの効いたベースに大きめのエビがたくさん(生々しい話、5本くらい)入ってて秀逸でした。ナンは肉厚もっちり寄り。

我が家のホーム居酒屋、とりとり亭千種店でこのたび初めてモツ鍋に挑戦したらやっぱり凄く良かったのでメモ。野菜が種類豊富で大量。単価はそれなりですが結果的に全然高くつきませんので、冬場はサラダ+数品をこれと置き換えてみてください。

高岳の裏通りにある喫茶店コフィア、モーニングで利用。アコギとエレキが一本ずつ飾ってある新しめの店内は、小奇麗かつ落ち着きやすい雰囲気。モーニングはそこが結構重要な気がしてます。ブレンドコーヒーは苦味党のためにチューンされたようなキレキレ系。街場の喫茶店のアベレージを遙かに超えるクオリティながら、ティータイムはポットで2杯分出てくるそうです。トースト&卵/サンドイッチ/ホットドッグから選べてプラス料金なしのセットも嬉しい。

たびたび昼食で利用していた大曽根のとうふや豆蔵、お茶利用でも最高でした。イソフラボン多め・砂糖控えめな類のやつにはついていけないという人だとちょっと前提が崩れるかも知れませんが。シフォンケーキとプリンのセット的なものや、豆乳ソフト+豆腐+ゴマ豆腐+チョコソースのパフェ(つなぎのシリアルはきらず揚げ!)的なものが確か500円前後で、かなりのボリューム。デニーズのミニパルフェ群のパンチがちょっと落ちてきた今となっては、コストパフォーマンス王かも知れません。そして、食後にさらに満腹になっても全く罪悪感のない低糖・低脂肪度。本当に必要最低限の甘さで成立してて、善行した気になります。

今回は以上でした。

▼ひさびさにメタル系の海外アーティストのライブを見ました。今池3STARSにてカナダのブルータル・アヴァン・哲学デス(?)の古株GORGUTS。カオティックハードコアの隆盛とちょうど同時期に突如放った金字塔3rd「OBSCURA」は後追いで聴いて、激烈ながらスポーティ成分も少なめの純芸術な作風ゆえ、日常聴きするほど入り込むこともなかったのですが、彼らが自宅から自転車で10分以内の距離に来ることもそうなかろうということで、見てきた次第。

結果は期待通りというか、期待したものを生で目のあたりにするとこんなにスゴイものかと、大いに腰抜かしてきました。性急な曲展開でも演奏にバタバタ感がないとかそういうレベルの話は遥かに超えて、ブラストを交えつつ速いのか遅いのか分からない妖しげなグル―ヴも、デスメタルのライブでは大抵聴き取ることを諦めるしかないギターリフの音階やハーモニーも全部ありありと、音源以上の圧倒的さをもって体現されておりました。

リーダーのLuc(G./Vo.)は見たこともない7弦ギターで足元はTC Electronicsのマルチのみ、アンプはPeavyとJC(!)の2台使い。もう一人のギタリストはSG。不協和音だらけの作風ですが曲間のチューニングは丹念。これが重要なのでしょう。ドンヨリした曲調の中でディストーションがいつの間にか不穏なクリーンに移り変わる描写など、圧巻の表現力。

ベーシストは後からBEHOLD...THE ARCTOPUSの人だったと知りましたが、左腕の力こぶ付近に見えた落書きみたいな死神のタトゥがかわいかった。若くて、当然激ウマです。ドラムもその界隈では知られるテクニカルデス系バンドを渡り歩いてきた人らしく、パワー&スピード一辺倒ではない柔軟性と表現力がありました。ロングトーンのリフにあわせて、キック→スネアを8ストロークする間に右手が金物を1打しかしないドゥーミーなブラストなど、Luc先生の無茶振りと思しき変態行為も美しくこなす。

この日はそもそもの動員がかなり渋めで、GORGUTSの出番のあいだは特にフロアに人が少なかった気がして(結局、若手メタルコアのBLOODSHOT DAWN目当ての人が多かった模様)、なんか悪いな~、名古屋でもちゃんと大喜びで聴いてた人間がいたことを伝えたいな~とモヤモヤしながら、トリのKRISIUNに途中で飽きてフロアを離脱しラウンジスペースに出てみたら、ドリンクカウンターで会場のスタッフと下ネタで盛り上がってたので、ああ楽しかったのなら良かったとそのまま帰ってきました。シャイ!

▼誰に気にしてないとは思いますが、前回予告した機材話の続きは順延としました。

GORGUTS - From Wisdom To Hate

只今のBGM:GORGUTS「FROM WISDOM TO HATE」

最新作を持ってないので、これをライブ以来ちょくちょく聴いてます。テクニカル押しというでもない独自のド変態路線に踏み切った「OBSCURA」と基本的には同一の作風でつくられた2001年4th。歪み自体はマイルドなものに抑えて、ギター本来のギョリッとしたトレブルを立たせた音色でのリフワークは、VOIVOD(同郷)~VIRUSの系譜の途中にあるような部分もありながら、どこかサイケなドゥーム感も多め。細かくブラストしては止まるドラムはいくらBPMが高くとも爽快な要素がほとんどなく、体感的にはその約数のもっと遅いノリを聴かせてくるような感じです。これだけやっておきながら表向きの暴力性はダミーで、本質は1~2枚めくった奥の、どんよりドス黒い神秘性にあるという、そんな印象。アートワークにもあしらわれている「謎の遺跡」感です。何をどうブレンドしてシーンに食い込んでいくかな?という打算は微塵も含まない、純然たる芸術作品かと。