SCSIDNIKUFESIN

24 Dec, 2012

収穫物たまってるので書きます。バーゲン前のサウンドベイ金山にてMARA「MARA」(LONG ISLANDリリース幻の1st!)、PHILIP LYNOTT「THE PHILIP LYNOTT ALBUM」、PSY・S「EMOTIONAL ENGINE」。同上前津にてBONNIE TYLER「FASTER THAN THE SPEED OF NIGHT」(リック・デリンジャー全面参加、ブライアン・アダムス提供の"Straight From The Heart"収録)。でバーゲン開始後の同金山でMANIC EDEN「MANIC EDEN」(外盤買い直し)、FILTER「THE AMALGAMUT」、PECCATUM「LOST IN REVERIE」、ハシゴしてまた上前津でENUFF ZNUFF「ANIMALS WITH HUMAN INTELLIGENCE」、JOURNEY「ESCAPE」(比較用の非リマスター)、SPIN DOCTORS「TURN IT UPSIDE DOWN」、TERENCE TRENT D'ARBY「SYMPHONY OR DAMN」、THE FUTUREHEADS「THE FUTUREHEADS」(pre-FIELD MUSIC)、PILOT TO GUNNER「GET SAVED」(J.ロビンス録音)、CORE「REVIVAL」(ビリー・アンダーソン録音)。MARAとフィル・ライノット以外すべて21~500円のバーゲン品で。買い物上手週間でした。
▼忘れないうちに外食記録まとめも。千種区うどんづくしでいきます。近所にある手打ちうどんの店三朝、かなり以前に二度ほど行ったきりでしたが、「カレーうどんが名物」と聞いてひさびさの再訪。あまりダシ仕立てにしてこないピリ辛なもので、好みでした。麺は讃岐のようなゴリムチ系ではないものの、引っ張ると力強く伸びるようなコシと弾力はじゅうぶん手打ち感あり。ヨメさんが頼んだ味噌煮込みも同じ類の麺が使われていて、よくある「芯残ってるんじゃないの?くらいの硬さだけど、それが味噌煮込み」という風情は味わえないものの、むしろ普通なほうがありがたいくらいなので全然問題なし。座敷もあって子連れには嬉しい店です。
▼今池の裏道にある稲葉屋は、19時ラストオーダーという非イマドキっぷりにもかかわらず老若男女で繁盛する老舗の人気店。ここでも有名メニューだというカツカレーうどんを頼んでみました。こちらはがっつりダシ系、麺はやはりもっちり系。肉厚なアゲなども入って、食事としての充実感はじゅうぶん。寒い時期に良さそうなあんかけうどんやら、ご飯ものの定食も選べて、価格帯も安めなので、また行って違うものをいろいろ試したいところです。凄く雰囲気のよいオーナーご夫婦で、単身からファミリーまで常連ぽい客が多かったのも納得。
▼同じく今池で、話題の新店と評判の太門。夜営業のみです。本格讃岐を謳うのにかけうどん600円とは?と疑問に思って一度は見送ってたのですが、ちゃんと理由がありました。飲み前提のお店なようで、うどん単品だけ頼んでもツマミ盛りがついてきます。そしてうどんはオーダーから提供まで30分近くかかるという、打ちたて・茹でたてのこだわりよう。かなりしっかりした密度があり、冷たいのを頼めば例のグイグイした歯ごたえをより感じられたのではと思います。ふくよかな牛スジとともに味わう肉うどんが絶品でしたなー。少ない席数で回転も早くないので、オープンちょっと前から張るか、気長に待つ覚悟で。お酒好きの人にはたぶん酒もツマミもいいものあると思います。
▼外観から全く中の様子がわからず、近所に暮らして3年以上踏み込んだことのなかった飯田街道ぞいの稲の家に今日とうとう入りました。ガラガラやる木枠の引き戸にモーターを仕込んだ自動ドアがガッ!と開いてびっくりしますが、中は完全昭和ワールド。けっこう広くて昼時は常連客がひっきりなしに来ていました。軽めのもっちり系にやさしいダシの、「町の良心的うどん屋さん」のカガミ的たたずまいというところは先述の稲葉屋と同じ。胃の不調につき負担のすくなそうな玉子とじうどんを頼んだらば、絶妙にふわふわしたタマゴ部分には多少強めの味がついていて、嬉しいバランスでした。ヨメさんオーダーのカモなんばはいい味出ててこれまた良かった。近所だからこそでもあるけど今後ともお世話になりたいお店。
▼一昨日はDOIMOIで初めて三重でライブしてきたのでした。前日に職場で同じシマの人が二人胃腸カゼで脱落、当日はドラマー礼一くんが顔を合わせるなりマスクを手渡してくるなど(もちろん本人がマスク顔)、明確すぎる前フリをきっちり受け取って、夕方頃から絶不腸に苛まれつつのライブでしたが、ANCHORS兄貴はじめナイスガイ揃いの共演陣のおかげで楽しく打ち上げまで過ごせました。打ち上げの途中、もうだめだと思って屋外に走り出て、覚悟して道端の排水口に顔を向けたら「ゴエエ~~ッ」というリアル下水道ヴォイスが2度出ただけでそれ以外の物体は何も出てくれず、それでも意外とスッキリしたというのは共演者の3分の2が知らない事実(知る3分の1は同じテーブルだった人)。今度は地元民おすすめの千力に必ず行くぞ。皆様も貴重な年末年始休みを胃腸カゼで潰さぬようくれぐれもお気をつけを。
MARA (Long Island)

本日のレビュー:MARA「MARA」

日記本文が長くなったので、あんまり広がりがなさそうなブツでひとつ。しかしこれを手にした私はかなり心躍っております。以前の日記のレビューでも紹介しているUS産良質メロハー/ちょいプログレメタルバンドの、「良心的すぎてすぐ潰れた伝説のレーベル」LONG ISLAND RECORDSからリリースされていた幻の1st。このバンドを輸入盤でコンプリートしているメタラーはそうそうおるまい。全編とにかく、良心的だが線の細い90年代型メロディックHRで最高。もう多分この感覚はリアルタイムの人以外わかってもらえないと思います。ドラムは曲によってエレドラか打ち込みが混じっていて、パッド系の音色一辺倒で押してくるシンセが全体をフワ~ッと軽くしていて、ゲディ・リーとスティーヴ・ペリーの中間をいく声質のうわずり気味な高周波ハイトーンヴォーカルが轟き、ギターはしっかり歪んで行儀よくコンプもかかったメタルトーンだがテクニカルというには少し足りない。突出した個性まではないながら、明確に誰かを真似るような小っささもなく、3~4枚あとで化けるんじゃないかというスジのよい泣き(実際、上のリンクで取り上げている3rd「AMERICA」は相当な良作)。総じて清々しいばかりの中型新人。日本デビューは次のアルバムからだったけど、こっちもぜひゼロ・コーポレーションから出ていてほしかった。ENCHANTファンはマスト。
ここまでの文章で、よだれダラダラになってしまった人がもしいたら、今日から血マナコになってebayと米独アマゾンのマーケットプレイスを探しまわるべきです。FRONTLINE、NATION、EQUINOXと並ぶ至宝。