SCSIDNIKUFESIN

22 Sep, 2012

▼徳川ぱんとまいむを開拓して以来、我が家の外食事情でもっぱらアツイのが大曽根エリアです。星乃珈琲店はあるし、イオンを都合よく中継することで乳児連れでも安心。これはもっと開拓せねばということで、リサーチののち行ってみたのがネパールカレーのミヤギディ。デフォルトでカレーが2種類ついてくる凄いランチで、ナンは均一な厚みが素晴らしく、パリパリが好き派には本当に至高のクオリティ。セットドリンクはラッシーも選べます。ノーマルがかなり辛いので、一番辛くないのを頼んでもちょうどいいかもしれません。これは必ず再訪予定。大曽根最高。
もう一件これは近所で、モロッコ人パティシェがいる新店momo。頻繁に店が入れ替わっていて呪われているとしか思えない、古井ノ坂南西カド(アジアンヌードルの向かい)にとうとう建ったブライテストホープ。昼はランチをやっていて、日替わり・モロッコ風カレー・モロッコ風ピザ?などが選べます。ほかの詳細を確認してないですが日替わりは前菜小鉢+メイン+ドリンクで850円。訪れた日は季節の野菜が大量に乗ったクスクス(米粒大以下のこまかい蒸しパスタ)にカレー風味ソースがついてくるやつと、小鉢はカポナータ的なものにうっすらアジアンなスパイスが投下されたもの。いずれも細部までいちいちおいしく、パンチのある盛りではないが充分満足。+150円で追加できたデザートはブラウニーでしたが、表面だけザクリ感があって中はゴチゴチじっとりの高密度でこれまた最高。今度こそ1年や2年で退店しないように支援をお願いします。
▼いろいろ試し買いをしたピック探究の後日談です。(前々回の日記参照)
改めていろんなのを弾き比べて再確認したことには、厚さ・形状の違いによる握り具合云々もさることながら、素材ごとの摩擦の違いが地味に演奏に影響するということです。弦とのこすれ具合が生むニュアンス(摩擦大)と、意図したタイミングどおりにキレよく弦を通り抜ける演奏性(摩擦小)の二つが拮抗する要素としてあって、ULTEXはぼちぼち前者寄りながらかなり理想のバランスを実現する素材だったのだなと。
もうちょっと滑らかな演奏性がほしい向き(である私)には、微妙な形状の違いで弦負けを少なくするエリック・ジョンソンモデルがベストかもしれないという現時点での実感です。弦に続いてピックまでEJか。エフェクターに入ってる電池の違いで音の違いを聴き分けられるとかいう逸話以外なにも知りませんが。
schecter.jpgその後、楽器屋でまた別のを見つけてさらにこじれております。ジムダンJAZZIIIよりほんのり大きくて一般的なティアドロップよりはやや小さいSCHECTERのジャズピック。素材違いで白と黒があって、両方買ってみました。黒はジムダンのTORTEXに近いしっとり微粒子系で摩擦度高め、白はややマットなツルツルペチペチ系ながら人間味を欠くほどではなく、JAZZIIIのEJモデルより更に0.5まわり大きいサイズがなかなか悪くない。ジャズピックが弾きやすいのはわかるけどバッキングはきもちよく大雑把にスイングしたい、という向きには、これぞまさにというベストチョイスかと。極厚が苦手という人はちょっと薄いやつも選べます。ジムダンに思い入れがなければあっさりこれの白に乗り換えてしまっていたかも知れない。もうちょっと迷っておきますが、とりあえずおすすめ。
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本日のレビュー:Y&T「DOWN FOR THE COUNT」

あまりにあんまりなジャケであります。これだからメタルはバカにされるのだといわれても反論不能。US叙情ハードロックのベテランY&Tの85年作。アメリカのバンドに「アメリカナイズされた音楽性」というのはおかしいですが、もともと欧州HRの泣き&湿りを標榜した彼らが、徐々に譲歩して結局アメリカ然としたスタジアムロックに居直りきった1枚です。バンドの個性と違うことをやっていて、それが何の衒いもなく普通である、という2点において批判を受けがちですが、「基本チャラいけどヴォーカルとギターソロは無駄に熱いメロディアスハードの好盤」として紹介されていれば何ら非難されるいわれのない、確かな質をともなった作品には違いなし。それもそういうバンドにつきものな「適当にペンタで泳ぐミッドテンポなだけの捨て曲」にはあまり手を出さず、JOURNEY的なキラキラメロディ/キラキラアレンジやDOKKEN程度の湿り気で、日本人にもじゅうぶん好ましいバランスに仕上げていると思います。VAN HALENでいう"Jump"的なガッカリをファンの間に巻き起こした"Summertime Girls"もいい曲だし。だから是非買って聴いてくださいとはいわないまでも、普通に内容で選ばれればいいのではと。