SCSIDNIKUFESIN

24 Apr, 2011

▼昨日はATカフェでのイベント(1番手に登場し、悪夢のような出来)ののちSTIFF SLACK横ABSENTEEにてUstイベントをやってきました。聞き手?のリョウヘイ君(パンチングタバスコス)に進行を丸投げにして好き勝手喋りすぎて、面識ない人が楽しめたかどうか分かりませんがやる方は満足させていただきました(あまり立派な感想とはいえないが!)。これを叩き台にして今後も更に実のある新企画をリョウヘイ君がやっていってくれると思うので期待です。メタル/プログレが関連する場合には私も再登場することがあるかもしれない。
▼で昨日の収穫、THE OMEGA ORDERからようやく届いたENSLAVED「VERTEBRAE」。最高。
▼今日の昼は池下グリル プランセス。グルメ本にもよく出てきます。数千円の大仰なステーキも頼もうと思えば頼めるような店ですが、看板メニューのハンバーグランチは810円。そのハンバーグ、とにかくコショウとしょうがが効いていて独特。肉の良し悪しまでマスキングされるほど。つけあわせはサラスパ用パスタのケチャップ和え、しめじと玉ねぎといわゆるミックスベジタブルのちょっとしたソテー、ばさっと袋をあけた系のポテトフライ。米は平らな皿に大人しい盛りで。分煙ではなく、夜ににぎわいそうないなたげな雰囲気の店内は常にうっすらタバコくさい。1500円超え以降のマジメニューに挑戦するのでなければ、遠路はるばるリピートすることもないかといったところでした。ランチにはあとサラダとコーヒーがついてきて、コーヒーの生クリームが器に注がれて出てきたのはよかったです。ガツッと入れて砂糖も足して、コーヒーとアイスクリームのカクテルのつもりでシメにしたらいっぺんで満足しました。
そして晩は名工大近くの古味煮亭へ(なんべんも書きますが土日にあれこれ試す分、平日のエコノミカルぶりが凄い我が家です)。ここはもっと早く行っておけばよかった。学生御用達系の揚げ物中心の定食屋なんですが、幸せに食べ切れるようにチューンされたパセリて感じで、600円も出せば米・おかずとも小食な人の2食分くらいの量は出てきます。名古屋では珍しい白味噌のみそ汁をはじめ、大抵のものは手作り。あっさり味の玉子丼がよかった。おばちゃんの愛ある接客にも和む。ピークの時間帯には理系男子学生でゴッタ返すのと、土曜定休で日曜は昼休業なので土日の訪問のチャンスが日曜夜しかないという点はありますが、当面通ってひととおりのメニューを確認したい感じです。
▼夜はひさびさに4人揃ってのDOIMOI練習。新曲をやり込むなど(披露可能時期はきっと7月以降)。やはり全員いるといい。
ENSLAVED「VERTEBRAE」

本日のレビュー:ENSLAVED「VERTEBRAE」

ノルウェー産ヴァイキングブラックの殿堂入りバンド・ENSLAVEDの2008年作です。ちょっと前に再評価気運が個人的に高まっていて、ヴァイキングブラックの何たるかの解説つきで以前も取り上げました。2000年代中盤あたりからいきなりレベルが一段高くなって、めちゃくちゃプログレッシヴかつおしゃれになってます。
このアルバムはまず冒頭曲イントロから、ギターポップかNICE VIEWかという複雑なコードがKAMOMEKAMOME風の細かい刻みの変拍子に乗って炸裂。普通声とわめき声を必然的に織り交ぜつつ(サビだけ普通声でメロウに...みたいなのはただただ死んでくれて構わない)、クリムゾン的な漆黒の宇宙性と、RELAPSEの若手よろしくポストロック的な垢抜けた音響感覚によるヘヴィネスの取り回しとで、独自の突き抜けきった世界観を完成させてます。
ノルウェーブラックでいえばSATYRICONなんかは、MEGADETHが「RISK」でやったのと同じようなベクトルの変化(シンプルでコマーシャルであることを恐れないという挑戦)を遂げたのに対して、こちらはもっとディープ。新世代ハイブリッドメタルということでMASTODONあたりと比べても、更にピュアなアングラぶりを見せています。その中の一角に「拍子抜けするほどストレート」という要素も含まれていて、かつULVERみたいにほとんど排他的といえるアート性には走らない。ジャケのイメージのとおり、ツルッとして謎めいて、黒々としながらも閉塞しないデザインにすべての音が統一されている感じ。必死で説明してもしょうがないのでとりあえず聴いてください。これは新しいメタルです。