SCSIDNIKUFESIN

11 Dec, 2010

▼ワタシも全面ゲスト参加したHADAさんの「出発」、最新のQUICKJAPANに載ったそうで、何て書かれているのか気になってしゃーないです。出来るだけ早く書店に確認しに行くつもりですが、皆さんもぜひチェックしていただいて、こらえきれなくなってCDも買ってもらえるといい塩梅です。今月25日のレコ発ワンマン(以前K.Dハポンと書きましたが新栄パルルの間違いでした)もわたくし出演予定ですので、七面鳥背負って遊びに来てください。
▼実家に帰るたびに未移送のCDの山を漁っては数枚持ち帰ってくるというのをもうずっと続けております。あんな気になる商品ばかり、しかも超潤沢な在庫量で揃えているCDショップ(しかも無料、というかプリペイド)は他にないぜ旧自室。皆さんも「もうそんなに新しいCD欲しくない、だけどつい買ってしまう、買ってもなかなか大事に出来ない」と思ったときはいったん全部どこかに隔離して、少しずつ必要かどうか確かめながら戻していくと数年は持ちますよ(いや、量によるか...)。おすすめ。
I MOTHER EARTH「BLUE GREEN ORANGE」

本日のレビュー:I MOTHER EARTH「BLUE GREEN ORANGE」

ということでまた実家からの持ち帰り組。少し前に2ndをご紹介したI MOTHER EARTHの3rdです。PEARL JAMに若干ラテンフレイヴァーを足したような、涼しい顔してグランジとミクスチャーを同時にやるような音楽性からスタートしながら、どこか思慮深さを窺わせて、RUSHのメンバーに気に入られたこともあってハードロック界(というかBURRN!)でも取り上げられてきたカナダのバンドです。このアルバムからヴォーカルが代わっていたらしいけど全然気づいてませんでした。買ったの10年以上前なのに...。
カラフルなジャケからも垢抜けたイメージを発しておりますが、エクスペリメンタルなアレンジを増やすと同時にポップ方向に振れるという意欲的な進化を果たしていて、ヴィジョンとしてはなかなか面白いものを提示しています。音圧とメロディのコンビネーションは時々SHINER風でもあり、SOUL ASYLUMかBLIND MELONかという「グランジブームでひと山当てた若いバンドが少し落ち着いた頃の薄味アメリカンフォークロック」みたいなこともやっていたり、ラテングルーヴもやっぱり隅っこに残っていたり。内容自体は違いますが、時流に向けるアンテナ具合とクロスオーヴァーっぷりはLIVING COLOURの解散前ラスト作に似た質感。惜しむらくは、メロディにしろリフにしろ、記憶に残るフックというものに欠けること。デザイン展に出品するならこれで充分クールなのだけど。名曲云々という概念は忘れて振動で音楽を聴くという向きには全編カラフルで楽しい作品だと思います。
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