SCSIDNIKUFESIN

13 May, 2015

▼最近の収穫、ブックオフ東別院にてARMY OF ANYONE「ARMY OF ANYONE」、同みなとカインズモール店にてMICHAEL BOLTON「MICHAEL BOLTON」(超メロハーな1983年作)、WILLIE NELSON & LEON RUSSEL「ONE FOR THE ROAD」。ARMY OF ANYONEは送料かかってもマーケットプレイスで買おうと思ってた品でしたが、忘れた頃に280円で捕獲。よし。詳細はレビューで。

▼ときどき盛り上がるDIY熱により、ついに以下のものを作りました。

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ギターアンプですな!

キャビ

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なりゆきで1個余らせたVintage30を、とりあえず何かの箱に収めて線つなげばキャビになるじゃんと思って作ることにしました。

木工については素人なので、筐体はちょうどいいサイズで組み立て済みのものを探しました。結果、ほぼジャストサイズの木製プランターを見つけてそれをオーダー。
» WOODPRO スクエアプランター
底板に水ハケ用の穴があり、インプットジャックの取り付けに尚更ちょうど良し。木材自体は柔らかめですが、2cm強も厚さがあるのでOKとします。買ってきたL字金具や、会社の大掃除でもらってきた謎の金属パーツ(外付けドライブなどに付属してくる固定用部品と思われる)で随所を補強し、内側の四隅に配した角材でフロントの板を固定するという構造に。意味なさそうですが内側には、いちおう吸音のため(絶対ロクな箱鳴りはしないだろうと踏んで)、アスカコーポレーションで買い物するとついてくるイボイボ緩衝材を貼ってみました。

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スピーカーを固定するための丸穴つきの板は、道具がなくては自作も難しそうで、こちらの店でオーダー。
» ストーリオ 日曜大工応援隊
深く考えずタテヨコの長さを箱の内寸とまったく同じにしたところ、マイナスドライバーを隙間(ほぼない)に突っ込んでガシガシやらないと取り外しできないという不便な仕様になってしまいました。めったに外さないので問題はなし。

スピーカー保護用のネットは、最初にホームセンターで買ってみた園芸用のネットがピシッと張れなくて、車の改造用のアルミメッシュに落ち着きました。端っこは微妙に浮いてますが、なかなかサマになります。

ヘッド

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うっかり新品を探して買いそうになったのをグッとこらえて、ためしに手持ちのVOX Pathfinder10のアンプ部分だけを抜き出してつないでみたところ、チョリチョリジリジリして使えないと思っていた歪みチャンネルで実は最高のハードディストーションが鳴らせたことが判明。特に思い入れのないACシリーズ風の筐体から取り外し、プランターを買ったのと同じ店で再度調達した板で外装を製作しました。キャビ上部につけた取っ手がちょうど隠れるようになってます。

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底面が微妙なことになってますが。寸法を間違ってオーダーしてしまい、ヨメさんの実家から奇跡的に掘り出されたぴったりの板と、足りない分をカマボコ板で埋め合わせました。
背面はスピーカーアウト×1と電源コードのみ。

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トランジスタの10Wといえどなかなか強力で、Vintage30との組み合わせは相当のパワーが出ます。残念ながら自室ではボリュームの目盛り1以下で弾いてます。
キャビのほうは内側にとにかく空間がなく、なおかつ完全密閉なので低音は全然出ません。しかし集合住宅でドゥクドゥクやるわけにもいかないのでそこはむしろ希望どおり。次はこのキャビがすっぽり収まる別の密閉箱を調達して、レコーディング用のサイレントボックスにならないかな~と目論んでいたりします。

以下さらなる詳細。
Pathfinderの回路はLEDクリッパーが入ってます。弾くと光るその姿を初めて見て、これかーと感心しつつ、LEDを外して歪み方をナチュラルにする的な改造法があるというのでやってみましたが、LEDあり状態の、ブリッジミュート時に膨らみがちな低音がゾリッと剃り落ちるのがむしろ気持ち良かったのになあと思って、結局再装着しました。小さい音で使わざるを得ない人は外さないほうがいいでしょう。あとはスピーカーアウトまでのケーブルをBELDENにしたり、グラウンドまわりで基盤裏に直接配線を追加するなど手を加えてみましたが、まあ効果は不明。

コスト

製作期間はネット通販の待ち日数を含めて2~3週間、かかった費用の総額はたぶんちょうど1万円前後(スピーカーおよびアンプヘッド本体を除く)。はじめから目的は100%自己満足のためだったので、総評は「満足」です。どうもでした。

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ジャーンと鳴らした3歳児の感想「音おっち(き)すぢ(ぎ)」。

ARMY OF ANYONE - Army Of Anyone

本日のレビュー:ARMY OF ANYONE「ARMY OF ANYONE」

卓越した器用さとまとめ能力でグランジブームにいちはやくキャッチアップし、図ったかのようにブレイクしたSTONE TEMPLE PILOTSのギターとベース、ミクスチャー/デジロックの機運にいかにも便乗して現れたようでいて、意外とメロディックな方向への懐も広かったFILTERのボーカル、そしてシュラプネル(速弾きギター専門レーベル)系の裏方仕事をスポットでこなしてきたドラマーという、「センスある仕事人」なメンバーが揃ったプロジェクトの1枚限りのアルバムです。2006年リリース。

ガッツリ高い方まで歌えるシンガーを得たからか、少しSOUNDGARDENっぽいオールド・タフロッキンな質感のあるへヴィグル―ヴ・ポストグランジな作風がメイン。ドラムだけメタル畑出身ということで、ヴィニー・アピス的な細かいパワー・フィルを時々炸裂させます。グランジ世代特有のエモっぽくない浮遊系メロディ感が全体に敷かれていて、ゴリっとした楽器のアレンジと美しく合金をなしているところが大変好きです。QUICKSAND~RIVAL SCHOOLSやFAR、FAILUREあたりをAUDIOSLAVEに寄せたものという感じでしょうか。と思ったらミックスがケン・アンドリュース。これはその手が好きな人はマストでしょう。Wikipediaによると「それぞれが元のバンドに戻る(レイ・ルジアーはKORNに加入する)ためにアルバム1作のみで終わってしまったが、メンバー同士は連絡を取りあっており、都合があえば次回作を作りたいねなどと話している」的なことが書いてあったので、無期限で気長に待ってみたいところ。