SCSIDNIKUFESIN

1 Jun, 2015

▼最近の収穫、どこかのブックオフでTESTAMENT「RETURN TO THE APOCALYPTIC CITY」、オフィシャルサイトから直接購入したMARAGOLD「MARAGOLD」(グレッグ・ハウ!)。中学時代に初めてかその次に買ったBURRN!のレビューで見て、何だこのジャケはと引いた思い出の品。

▼半自作機材の続きです。前回分(VOX Pathfinder10から取り出したアンプヘッド+12"最小キャビ)はこちら

ハイゲイン化、マスターボリューム追加、ヘッドフォン端子のスピーカーアウト化という定番の改造を施工済みだった「小マーシャル」でおなじみのミニアンプ・MARSHALL MS-2を、このさい外部キャビありきで使うことにして極小ヘッドにしてしまおうと思い立ち、スピーカー部分を切り離してガワを作ってみました。

ms2front.jpg
ms2back.jpg

土台に木板の切れ端、その他全体の囲いにスピーカーグリルの余りのアルミメッシュを使ってます。出力は1Wということで、部屋弾きには最適な音量。改造のおかげでかなり気持ちよく歪みます。恐ろしくラフな作りですが、一応感電したりは(今のところ)しません。

写真ばかりでも何なので、前回作ったVintage30×1発の極小キャビにつなげたサンプルを録ってみました。撮影と録音はiPhone、ギターはBILL LAWRENCE L-500が載ったHAMER、シールドはBELDEN 8402でエフェクターなしのアンプ直差し。
パラレル接続のハムバッカーでノーマルChゲイン最大 → ドライブChクランチ → ドライブChゲイン最大 → ピックアップをパラレルからシリーズに切替、という順で音出してます。

ついでに前回のPathfinder10ヘッドのサンプルもどうぞ。こちらはドライブChのローゲイン → クランチ → ゲイン最大 → 最後にピックアップをパラレルからシリーズに切替、の順です。

試奏は基本KING'S X。

▼ここでPathfinder10のスピーカーと、MS-2のスピーカーが余るわけで、2つつなげて2発のキャビにしようかなと、適当にアルミメッシュの残りにくくりつけて結線~音出ししてみるも、やはり使いどころ不明なクオリティ。そこで「スピーカーとマイクの原理は同じ」という話を思い出し、更にこういう物があったことも思い出し、これはバスドラ録音用の補助マイクなのだということにしました。

mic1.jpg
mic2.jpg

本当に使い物になるのか、甚だ謎ですが。台座は、余っていたPCのディスプレイの足をカッターナイフで原始的に加工して作りました。持ち運び時のコンパクト化を考えて、スピーカー部分と台座はファストン端子で簡単に切り離し可能な仕様になってます。ついでに2つのスピーカーも、小さい方につけてある銅線の先を、環状にしてハンダで固めて抜き差しできるようにするという粗野な方法で、どちらか一方だけでも使えるようにもしました。

ちなみに、スピーカーやヘッドホンの類をマイクに転用できることを初めて知ったのは、『EXTREMEの3作目の収録曲"Stop The World"のギターソロは、ヌーノが滞在先のホテルで、ヤングギター編集部にもらったMS-2のスピーカー部分にヘッドホンをかぶせてMTRで録ったそのテイクがそのままアルバムに使われている』という話を中学時代にヤングギター誌で読んだときでした。何度思い出してもいい話。

MARAGOLD - Maragold

本日のレビュー:MARAGOLD「MARAGOLD」

マイケル・ジャクソンの客演ギタリストを務めたこともあるSHRAPNELフュージョン派のトップランナー(?)、グレッグ・ハウがひさびさに組んだ4人編成の歌ものバンドです。2013年リリースの1st。「男まさり系女性シンガーが歌う、ちょっとファンキーな要素もありつつそこそこ今っぽいオーソドックスなロックサウンド」などと書いてしまうと、どこまでも引っかかりのなさそうなツルッとしたやつを想像しますが、このバンドに限っては、かぎかっこ内に書いた全ての要素がプラス方向に効いていて大変素晴らしいのです。

まずヴォーカルが、メタル界隈によくいるしゃがれクイーンの域に踏み入る一歩手前の、恐ろしくドスが効きつつ粗野な野太さとは違う超パワフルな歌い手。無理やり例えるならサス・ジョーダンをうっすらレディ・ガガに寄せた感じでしょうか。どんな微妙な質感もコントロール下にあるような完璧な歌唱です。これは凄い。

曲はおおむねラフなアメリカンロックスタイルの範囲内ながら、ほどよくウェットなコード展開なりメロディなりが挟まってきて、プレイヤーズ・ミュージックに終わることのない作り込みとツブ立ち。フックがはっきりしてるおかげで似通った曲が続く印象もなく、演奏の技巧性にフォーカスせずとも普通に音楽として充実してます。そこが良いからこそ今回新品で買いました。「辛口なMR. BIG」てな風情もあるでしょうかね。
ソロパートは特別多めに設けられているわけではないのですが、曲の自然な流れの中でいい仕事をしているとの感。ワーミー+バカテクでアクロバティックに煽ることもあれば、そういうのが必要ない曲では丁寧なニュアンス表現に徹してます。ガスリー・ゴーヴァンなどなどとんでもない技量の新世代も台頭する中、ひけをとるところは全くないのではと。御大今年で51歳。

やたらガチガチに詰められた音圧病っぽいサウンドプロダクションだけ、何だかインディ感があって少し残念。展開ごとにバッキングの音色を細かく変えたりして、いろいろ凝ってはいるのですが。発売から2年経ってどのくらい成功しているか分かりませんが、もう少しグレードアップした環境での次回作をぜひ期待したいところ。

バンドの作風を象徴するアルバム冒頭曲。

メロウというかルーズめな曲もいい雰囲気。

こちらはRAGE AGAINST THE MACHINE風。メイクは何なのですか。