SCSIDNIKUFESIN

24 Jul, 2014

▼いつものように昼食をいかに質素に済ませるか悩みながら、長居した揚句並んだスーパーのレジを一度引き返してまで1品別のものに変更(むろん安い方に)してまたレジに戻ったら、手に握っていたはずの500円玉をどこかに落としたことに会計の途中で気付き(それが唯一の所持金ではなかったので支払いは無事遂行)、通った道をさらっと見るも発見できず、這いつくばって調査することまではせず、実費+500円でこの(質素な)内容かよ…という思いで圧死しそうになりながら味わったその食事のことを、これからブックオフで軽々と500円商品を買おうとする前に思い出したいと思いますし、皆さんもそうするとよいでしょう。

▼最近、「燃えてるんだろっか」←→「Livin' la vida loca」(郷ひろみ"Goldfinger '99")以来最も心に残った「異言語バージョンなのに、原曲と語感をうまく合わせてきてちょっと感動した体験」は、アニメ映画・となりの某の挿入歌で有名な"さんぽ"の英語バージョン、"Hey Let's Go"の出だしです。

※Youtubeのリンクを貼りたかったのですが、頻繁に削除されるようなので検索結果にします。この青字をクリックすると別ウインドウで開きます。
「I'm happy as can be」←→「わたしはげんき」。妙なり。

▼いっぽう「オリジナルの歌詞の内容を忠実に拾おうとするあまり、語呂が崩壊してちょっと心が震えた体験」はキャンディーズの"ジョリーン"(オリジナルはオリビア・ニュートン・ジョン)。

最近の収穫は今池P-CAN FUDGEでTHE GOLDEN PALOMINOS「BLAST OF SILCENCE」、METALLICAのブラックアルバムのドキュメンタリーDVD(CLASSIC ALBUMSというシリーズ。めちゃくちゃよかった)、ブックオフ栄でSARGANT FURY「LITTLE FISH」(90'sジャーマンメタル2nd)、PRAYING MANTIS「A CRY FOR THE NEW WORLD」(珍しいUNDER ONE FLAG外盤美コンディション品に買い替え)、LAURA BRANIGAN「LAURA BRANIGAN」(90年)、植田 楽-YAにてJAMES TAYLOR「THAT'S WHY I'M HERE」(小田和正+リチャード・シンクレアな85年作)、今池ワイルドハニーにてDOOBIE BROTHERS「TAKIN' IT TO THE STREETS」(76年、マイケル・マクドナルド加入作)、友人からの放出物でPARISH「ENVISION」(ex.CRIMSON GLORY)、THE CHANCE「CHANCE」(EQUINOXと並び評すべきマイナープログレメタル93年作)、MORGANA LEFAY「SECRET DOCTRINE」(ポストSAVATAGEな硬質ダーク様式美2nd)、JOURNEY「RAISED ON RADIO」(比較用非リマスター)、ブックオフ川原通でRICARDO SILVEIRA「SMALL WORLD」。

JANIS IAN - Restless Eyes

本日のレビュー:JANIS IAN「RESTLESS EYES」

バズ・フェイトン先生参加作ということで購入。この欄でたびたび登場している女性SSW、ジャニス・イアンの、西海岸AOR全盛の81年にリリースされた作品です。70年代半ばのフォーク路線での成功からするとセールス的にはさっぱりダメだったようで、自身のサイトでも、黙殺するよりひどい扱いになってます。ひどすぎるのでご紹介しておきます。

"「ポップ・アルバム」を作るつもりで、LAでいい感じにレコーディングされた。だが本人が顧みるに、「世の中に『ポップ・アルバム』なんてものはない。優れたアルバムか、それ以外かだけ。そのことを忘れてしまっていた」と。アメリカのチャートで失敗し、海外でのプロモーションも奮わず、彼女はあとアルバム5枚の契約が残っていたにも関わらず、所属レーベルのコロンビアに契約解除を申し出た。もうソングライターとして下り坂にいると感じ、毎年アルバムを作ってはツアーに出ることなど考えられなかった。"

とのこと。何故!こんなにいいのに。最盛期のイメージからそう極端に転身を図ることなく、80年代テイストといってもギラつき・おちゃらけ・フュージョン的インテリ感・性的アピールのどれにも走らず、さわやかな高揚感だけをバンドサウンドおよび楽曲にいい感じに反映させた前向きAOR。しかも曲のツブ立ちも全然良くて、バラエティもあり、アルバム全編の随所にナイスフックが。太すぎず浸りすぎずカワイげすぎないヴォーカルスタイルとのバランスが崩れない範囲で、凄くいい形にまとまっていると思うのですが。

客演にはバジー先生のほかニール・ラーセンやレニー・カストロなどFULL MOON組、ジェフ・ポーカロやディーン・パークスあたりの仕事人軍団も参加。張り切りすぎず、主役の存在感が浮き立つ良い温度。現在はこれの前作「NIGHT RAIN」、次作「UNCLE WONDERFUL」とセットでリイシューされています。お買い得だしおすすめです。

なぜかイントロがRUSH風。この曲のギターはディーン・パークス。

いつもどおりのきれいなフォーク調な曲も入ってます。何も悪くない。