SCSIDNIKUFESIN

10 Mar, 2014

▼最近の収穫、いろんなブックオフでJOHN FARNHAM「AGE OF REASON」、LOVE/HATE「LET'S RUMBLE」、NELSON「AFTER THE RAIN」、MAN WILL SURRENDER「MAN WILL SURRENDER」、アマゾンマーケットプレイスでBUZZ FEITEN & THE WHIRLIES「WHIRLIES」、今池P-CANでNEIL LARSEN「HIGH GEAR」(本国未CD化の79年作、国内盤525円で)、サウンドベイ金山でDAVE GRUSIN「OUT OF THE SHADOWS」、BOZ SCAGGS「SILK DEGREES」。

▼ツイッターでBABYMETALのアルバム発売の件を見かけて、今どんな感じなのだろうとYoutubeを探りながら、昼時の上前津サウンドベイに入ったらガッツリ店内で流れてたのでよーく聴きました。Yahoo知恵袋的なところでも「彼女達成功してるみたいですが、メタルファンの人はどう思うのですか?」みたいな質問を見かけましたが、ここをご覧のメタラー諸兄はどうなんでしょう。「メタル+アイドル」をどう受け止めるかは、アイドル的な表現を好む(または許容する)かどうかの問題として、メタル要素のみを見た場合の本格性云々については、まがい物と一蹴させないだけの作り込みをしてると思いました。リリース元が他ならぬ、ミスチル景気を底支えにしてアングラエクストリームメタルを日本に紹介し続けたトイズファクトリーであるというのが、個人的に大変いい話です。遂にメタル(的なもの)でお茶の間到達、おめでとうございます。

JOHN FARNHAM - Age Of Reason

本日のレビュー:JOHN FARNHAM「AGE OF REASON」

AOR続きですみませんが、手短に。店頭で自主試聴(手元のiPhone+Youtubeで)して良かったから買ったクチのやつです。LITTLE RIVER BANDに在籍したこともあるオーストラリアのシンガーの88年作。ルー・グラム系のホット&ソウルフルな絶唱がお見事で、中低域はスティーヴィー・ワンダーばりの太さと粘りがあり、ワープするような節回しでもピッチが完璧(直した風でないことは分かります、88年だし)。それを耳で追うだけでもかなりの聴き応え。バック演奏はギターとシンセが半々の比重になった軽めのものながら、リードギターがやたらトリッキーで巧い。調べてみるとこのブレット・ガースドという人、ファーナム氏の客演を弾みに業界へ躍り出て、オーディションでアメリカに渡りNELSONに参加してるやり手でした。ヒュルヒュルしたトーンとレガートな速弾きが冴えてます。

メロハーファンが好むクサ要素、過剰前向き要素はやや控えめな中、数曲でドン・ヘンリーの「END OF INNOCENCE」(AOR界に潜むメロハー代替作品の大名盤)クラスの好球を放ってきます。ラストに同郷のAC/DCの"It's A Long Way To The Top"のカバーが入っており、特にオサレアレンジを加えることもなく素直にロックンロールを楽しんでいるところがまた好感。

歌のうまさが衝撃的なバラード。全音域パーフェクト!

しっとり系の曲が多い中、一番高揚してるのがこれ。