SCSIDNIKUFESIN

28 Feb, 2014

▼最近の収穫、黒川ブックオフでPSY・S「MINT-ELECTRIC」「COLLECTION」ともに500円でようやく。と、楽YA植田本店でTESTAMENT「DEMONIC」「THE GATHERING」、BRANDON FIELDS「OTHER PLACES」、STEVE HACKETT「DEFECTOR」(80年作)、3「TO THE POWER OF THREE」(エマーソン&パーマー在籍のプログレハードAORトリオ、88年の唯一作)、V.A.「EARPLUGGED」(往年のEARACHEコンピ、曲目違いの輸入盤)、バナナ四谷でBAD COMPANY「HOLY WATER」(90年)。ちなみに昨年9月にオープンした楽YA大須店の中古CDフロアは、行くたびにレイアウトが変わったり半額セールやってたりと落ち着かないなと思ってたら、早くも「エフェクター買い取り専門店」に変身したようです。サス・ジョーダンやHURRICANEを捨て値で拾わせてくれた恩は忘れませんありがとう。

▼前々回の更新で「再三の丁重な催促の末ようやくアメリカのオンラインショップから商品の出荷をもぎ取った」くだりの詳細を後日報告すると書きましたが、過ぎ去ってみればオオゴトでもなくなったので簡単に書きます。

とあるエフェクターを、過去に何度か利用したことのあるMusictoyzでオーダーしたところ、出荷予定が一向に知らされない。数日おきに5回ほど、問い合わせデスク / 出荷担当のEメール / オーナーのEメール宛てに丁寧な文面(英語)で問い合わせをしたが、「メーカー欠品中でバックオーダー中」という返事をもらうまでに2週間かかった。他店がちらほらストックありの状態になってきた頃に再度問い合わせたら「おっとごめん、ようやく入ったから送る準備はできるけど、カード払いキャンセルしなかった?」との超心外な連絡が来たので、カード明細のキャプチャと通帳の写真を添付して返信したらすぐに発送されて10日後に着いた(USPS International Priority)。という話でした。最後のなんじゃそりゃが凄かった。

返信がない間に不安になって調べてみたら、同じ店で買い物をした人がリップオフ的な目に遭いかけただの、梱包が無事で中身が壊れたアンプが送られてきただの、ずさんなエピソードがガサガサ出てきて結構おっかなかったので、一応情報共有までに。ここに限らず個人が小規模で安くやってるところは「在庫があれば円滑だが、そうでないとトラブルが起きやすい」ことがやはり珍しくないようです。サイトに独自コンテンツがちゃんとあるとか、内容のあるメルマガをマメに出してるか、Facebookの更新は活発か、サイトの作りが貧弱なのに商品数ばっかり多くないかなど、まともな管理体制のあるなしを確認してから(Musictoyzはそのへんクリアしてるんで微妙ですが…)海外通販は利用すべしと心に誓ったのでした。屋号で検索して1ページ目に「www.ripoffreport.off」とかいう物騒なタレコミサイトのスレッドが出てくるような店はもう論外(かつて利用してバックレられたTシャツ屋など)。アマゾンで一世を風靡したカイマンはどこに行ったのだろう。Flying Luttenbachersの1stを10年くらい待ってるのだけど。

▼続いて、読み飛ばし奨励、需要の低いHTML+jQueryの話題です。長年このサイトを続けてきて、人知れず抱いていた悩みがありまして、それは「『半角アルファベット+全角記号+半角アルファベット』がひとつづきになってしまって折り返されないこと」でした。具体的には、買い物報告でたとえば「…『BADMOTORFINGER』、TRETTIOARIGA KRIGET…」みたいに書くとすると、この「』、」の部分では改行してくれないんですよ。全角記号は前後の英単語と結びついて大きな1単語扱いになり、行からあふれればボッコリと広大なスペースを残して折り返すのです。何でなんでしょう!不親切ですね!

CSSで word-break:break-all; を指定すると単語の途中で折り返してしまうし、スペースを入れたら当然空白あいてしまうしで、何とかならんかと調べていたところ、ありました。正に望み通り「ここで折り返してもいい」を意味する神タグ<wbr>が。しかしこれを全ての過去ログの該当箇所に追加していくわけにもいかないので、jQuery+正規表現で挿入してやりました。

$(function(){
   $("※対象要素").each(function(){
       var txt = $(this).html();
       txt = txt.replace(/([a-zA-Z0-9])「([a-zA-Z0-9])/g,'$1<wbr>「$2');
       txt = txt.replace(/、([a-zA-Z0-9])/g,'、<wbr>$1');
       $(this).html(txt);
   });
});

何人いるか知りませんが同じ悩みの人、お役立てください!

MICHAEL BOLTON - The Hunger

本日のレビュー:MICHAEL BOLTON「THE HUNGER」

「ただのどメジャーシンガーの安値盤と思いきやメロハーの良作でしたシリーズ」の定番といえば、ブライアン・アダムスがDEF LEPPARDと長年二人三脚を組んできたマット・ランジの手により擬似ジョー・エリオットと化した「WAKING UP THE NEIGHBOURS」、ただただ良質な国産AORでしかない小田和正の「Oh! Yeah!」などがありますが、これはその列にぜひ加えたい1枚です。痰切り飴いります?と思わず勧めたくなる絡み系の絶唱がトレードマークのマイケル・ボルトンの、87年リリース5th。

この頃のこの手の作品はパーソネルのチェックが楽しみだったりしますが、どこででも見かけるポーカロ、ルカサー、ランドー、ガッド、etc.の名前は一切なし。代わりに、JOURNEYの鍵盤奏者ジョナサン・ケインが全体の半数くらいの曲でプロデュースを務めているのをはじめ、同じくJOURNEYのニール・ショーン(G.)、当時KISSにいたブルース・キューリック(G.)、バッキングボーカルにはまだMR. BIGがない頃のエリック・マーティン、RAINBOWが解体して浪人中のジョー・リン・ターナーなどなど、メタラーにちょっと嬉しい名前が大量に。

曲のほうも、多少バラード寄りではあるものの、スティーヴ・ペリーが歌ったらそのまま「RAISED ON RADIO」に入りそうな高品位赤面系メロハーが大半を占めてます。もう一人のメインプロデューサーであるキース・ダイヤモンド氏、誰々との仕事で超有名という手の人ではないようですが、関わった曲はシャバシャバ期のFOREIGNERを彷彿とさせる雰囲気があって非常にナイス。自身もマルチプレイヤーであるようで、関連作品が大いに気になるところです。

最後になりましたが肝心のマイケル先生のヴォーカルは、90年代に入ったあとの作品だと熟年シブ系の静かなバックとの対比でちょっとうるさいくらいですが、ここではあくまで生バンドが相手だからか、収まりは良く、80年代の熱病の中で然るべき役を務めている感じがイイです。もっと独壇場みたいなクド~いパフォーマンスを求めるファンは違う時期の作品の方が良いのかも?とりあえずメタラー/AOR愛好家はトータルでとても楽しめるアルバムです。