SCSIDNIKUFESIN

14 Dec, 2013

最近の収穫、ブックオフ平針・植田・熱田にてNIGHT RANGER「BIG LIFE」「FEEDING OF THE MOJO」、CENTAUR「POWER WORLD」、DOOBIE BROTHERS「MINUTE BY MINUTE」、CIRCUS MAXIMUS「ISOLATE」、楽YA 植田本店にてPETER FLAMPTON「PETER FLAMPTON」(ex.HUMBLE PIE、94年ソロ)、P-CAN FUDGE今池店にてROBBIE DUPREE「ROBBIE DUPREE」、BOZ SCAGGS「BOZ SCAGGS」、JOURNEY「DEPARTURE」。

▼外食記録たまってるので書きます。

▼まずはモーニング特集。川名近くのCoffeehouse JUMBOはモーニングで珍しく自家製ワッフルが選択できます。ガリガリッと粗めの砂糖を感じるやつでコーヒーが超進む。こだわりのドリップコーヒーはクリアで濃厚すぎず、キレ系好きには嬉しいタイプでした。軽食のサンドイッチがおいしそうだったのでなんとか時間を合わせて行ってみたい。

やや遠方まで足を運んで(千種付近から自転車で)植田のLaid Back、アメリカンな佇まいの店内に面白そうな本が大量に。どこの刊行だったか失念しましたが、「CD世代のためのロック・ディスクガイド」的な(正しい名前が分かったら知りたいです)88年発売の本がむちゃくちゃディープで面白かったな~。モーニングはこちらもワッフルが選択可。ヨーグルト、コールスロー的なサラダ、卵までつくのがデフォルトという豪勢さ。生地に甘みを加えていない感じのワッフルは、ランチだと惣菜的なメニューに化けるそうで、そちらも気になりました。

せっかく植田まで来たのだからということで、前々から名古屋のモーニングを検索するとよくヒットしていたエスニークスにもハシゴしてみました。11時少し前に入ると、早めのランチとして利用しているとおぼしき客がやはり大勢いて満席。ここはベーグルサンドやマフィンが選べて、ウインナーコーヒーやらチョコ何々やらの変わり種コーヒーも一律380円という大盤振る舞い。さすがに飲み物のカップがやや小さめでしたが、ゴマカシ無しなサンドイッチの食べ応え最高でした。

▼続いて昼・夜の食事。大曽根のちょっとさみしい商店街・オズモールの路地にある茶房 玄庵は、おもてなしブームの昨今でもここまでの店はそうないだろうという凄さでした。入店するとまず、緑茶がお茶受けの砂糖菓子つきで出てくる。むろん食事を妨げないちょっとした量ですがこれがやたらおいしい。この日のランチは肉うどん定食的なやつで、肉がまた高級すき焼き並みにうまく、よく染みた肉じゃが、ご飯、失念しましたがもう1品くらいついた気がします。更にドリンクまたはアイスクリームもセットで普通に880円。座った席の傍のショウケースには、「着物の帯所有数世界一」のギネス記録証明書が鎮座していてたまげる。外観・内装含めてかなり興味深いお店です。甘味の時間にも訪問したい。

池下から北の方に行った住宅街の真ん中にある、きしめん/そば/うどんの戸田屋。公称18時開店なのに17時半にはもう入れて、定時にはすでに満席という、地元民からの支持が厚そうなお店です。気立てのいいご夫婦がムスメにもいろいろ気を使ってくれて、人気に納得。きしめんは手打ち感ありで普通においしく、蕎麦が中太で食べ応えあり。名物の定食についてくるチキンカツ、唐揚げまではいかないが衣にしっかり味がついてガリッと揚がったやつでウマかったです。

かなり前にも書いたかもしれませんが、御器所のすすきの亭にひさびさの再訪。味噌が看板メニューな札幌ラーメンの店ですが、魚系の濃厚ダシが効いた塩ラーメンがまた最高であることを発見したのと、こんなにインパクトあったっけというくらいチャーシューが良かったのでまたご紹介してしまいました。ここもけっこう地元の人に人気で、閉店ギリギリまでよく流行ってます。

▼最後は間食系。今池と古出来町の間にあるLumpはバウムクーヘンとロールケーキが有名な洋菓子屋さん。1席のみですがイートインスペースもあり(温かいお茶がセルフで無料!)、ロールケーキとシュークリームをいただいてきました。むろん嫁さんと1個ずつ。ロールケーキは、ジトジトすぎずガサガサすぎない、弾力とシットリを両立させた生地がいい具合に主役を務めていて、クリームのまわりにスポンジついてます系とは一線を画す出来。シュークリームも固さに溺れ過ぎないが気持よい固さがあり、ガリガリというよりボクボクと崩しながら食べる感じがナイス。クリームはカスタード感強め。

植田でモーニングのハシゴをした日の夕方に立ち寄った小麦屋、こちらはイートイン可能なパン屋さん。とりたてて個性を主張するような感じでもなく普通にパン屋でしたが、デニッシュサンド(生クリーム+ミカン)と栗のタルト的なものを買ってみたら、いわゆる「甘いパン」の域を越えて普通にデザートとして楽しめました。ザクザクと軽いデニッシュに乳感強めかつサラッとした生クリームのサンドがかなりおいしかったです。タルトも最重要な「端のガリガリ」が超いい塩梅。

JESSE COLIN YOUNG - The Perfect Stranger

本日のレビュー:JESSE COLIN YOUNG「THE PERFECT STRANGER」

バズ・フェイトン参加作品を調べる中で出くわした1枚です。山下達郎の「シュガーベイブ」がそのグループ名を曲のタイトルから拝借したという、60~70年代に活動していたUSハイブリッドソフトロック?バンド・YOUNGBLOODS、のリードシンガーのソロ作。96年に全ディスコグラフィがEDSELからリイシューになったきり激レア廃盤と化している1枚ですが、MusicStackにて無事ボチボチの値段で発見。バジー先生は1曲にバッキングのみで参加というパターンながら、試聴した限り内容が最高だったので購入に至りました。

もともとのフォーキーなスタイルをここでは完全にポイッと拭き捨てて、超絶シケシケな哀愁AOR一辺倒。村下孝蔵ばりにジットリとして線の太い泣きが猛烈にアピールします。アレンジにごまかされないヴォーカルラインの確かさ。だがしかしアレンジもよい。旧来のファンからは大した評価を得てないようですがそんなのは関係なし。80年代オーヴァーグラウンドに存在したマイルド・メロハーの中では、間違いなく至高の部類です。

そして何より、この人がこれをやったということに価値があるといえるのは、ハスキーだが芯のしっかりした声質が、音楽性に対してむちゃくちゃ映えているという点。ジョーイ・テンペスト(EUROPE)を英米ナイズしたような良い声で、やたらソウルフルだったり野太いオヤジ声だったりすると無理~というメタル耳にも最高にフィットします。

当時はメジャーのELEKTRAからリリースされたとあって、客演にはそこそこ豪華なメンツが揃ってます。TOTOのベースのマイク・ポーカロ、ギターはバジー先生のほかにロベン・フォードやスティーヴ・ルカサー他、ドラムはカルロス・ヴェガ他、バッキングボーカルにティモシー・B・シュミットも。それ以外の人達もたぶんこの時代に忙しくしていたセッションミュージシャンの面々なのでしょう。

この作品以降、90年代前半くらいまではなんとなく近い感じの作風が続きますが、濃厚さではこれがダントツ。入手困難な品を激賞して申し訳ないですが、アナログが聴ける人だったらamazon.comやebayでまあまあ普通の値段で買えるのでぜひ。

イントロ勝ちな名曲。

ただでさえ劇的な4度の転調を2回も重ねてサビにたどり着くこのゴリ押し感。名曲。

曲名最高。むろん曲も最高です(やや"ボス"スプリングスティーン風)。尾崎なサックスソロも最高。