SCSIDNIKUFESIN

29 Aug, 2013

▼最近の収穫、DISK HEAVENの中古コーナーにてNEIL ZAZA「STARING AT THE SUN」、ECHOLYN「AS THE WORLD」、ブックオフ熱田にてDAVID FOSTER「DAVID FOSTER」、KANSAS「DRASTIC MEASURES」。

▼24日土曜は覚王山LARDERにて、ioueee+小鳥美術館オーケストラで演奏してきました。大音量が出せないカフェみたいな場所でのライブで、パーカッションを卓上スネア+トライアングルとするセッティングは流行ればいいと思います。演奏曲目はioueeeのオリジナル6曲と、小鳥美術館の"うらおやつ"のDEF LEPPARD+THE POLICE+JOURNEYアレンジバージョン、毎度使いまわしでMETALLICAの"Sad But True"のカバー(豹変タイムなし)でした。ありがとうございました。LARDERほんとにいいところなのでまた普通に食べに行きます。

▼翌日日曜、あんまり空腹全開ではない昼に行ってみた近所(吹上)の錦華楼にて「名古屋タンメン」(自分)と冷やし中華(ヨメ)。豚骨ラーメンばりの極細麺で、タンメンは優しくも奥行きのあるスープとシャキシャキ野菜、冷やし中華は甘めでカラシ&レモンと相性良好なタレがどちらも秀逸でした。

▼その季節が近づいたときに一番「あっ○だ!」と気付きやすい○が「秋」だと思うわけですが、それゆえなのかどうか、過去の同じ時季の記憶との結びつきも強いらしく、ワタシは毎年中学時代に熱心に音楽を聴いていたときのことを秋によく思い出します。中1の秋はラジオ(BURRN!編集部制作の「へヴィメタルシンジケート」)で流れてK.O.されたTHUNDERHEADの「KILLING WITH STYLE」、中2は台風が近付くなかで雨戸を閉め切って聴いたDEF LEPPARDの「HYSTERIA」、中3はIMPELLITTERIやSLAYERやPRETTY MAIDSの気になる新譜がまとめてリリースされる中で選んだDREAM THEATERの「AWAKE」。

当時は多少ピンとこない曲があっても、良い悪いとかじゃなく「好きで買ったんだし好きに違いないので好きになろう」くらいの感じで聴き込んだものです。(初めてSAVATAGEを買ったときは、ジョン・オリヴァの奇声が快感になるまでひと夏かけました。)「これを買った人にはこちらもおすすめ」的なレコメンドは別にどこからも飛んでこないし、関連情報は月1回の「BURRN!」と「ヤングギター」に運が良ければ載っている。そういうとても限定された範囲の中にあるものだけをジットリ130%満喫するような物事の楽しみ方、きょうびまだ残ってるのでしょうか。気にしなくても、ある所にはあるんでしょうな。ちょっと懐かしくなっただけでした。BON JOVIからリッチー・サンボラが脱退したと聞いて。

BON JOVI - Keep The Faith

本日のレビュー:BON JOVI「KEEP THE FAITH」

92年5th。MTVでヘヴィローテだった”In These Arms”と”Bed Of Roses”のシングルを別々に買って、それを貸した友人の兄に「こいつバカじゃね、両方1枚のアルバムに入ってるよ」と言われた(と友人から聞いた)のも懐かしい思い出。"In These Arms"のギターソロの一番高いところでチョーキングの音程が上がりきらないのがどうも気になって、まあ速弾きもしない(けどしたそうな意思をところどころ感じる)し、このギタリストほんとに凄い人か?と中学生ながらに思ってたものです。

今にして、これがどういうアルバムだったのか振り返ってみようかと。当時「問題作」と言われていたのを、これが初BON JOVIだった自分には分かるはずもなかったわけですが、確かに色々ネタはあります。まずプロデュースがボブ・ロック。MOTLEY CRUEを「DR. FEELGOOD」で洗練の極みに押し上げ、そのあとジョン・コラビが入った94年のセルフタイトル作でファンを失望の淵に落とし(※最高のアルバムであり大好きです)、METALLICAと共にブラックアルバムを作り上げて侃々諤々の議論を巻き起こし、という激動の90年前後の仕掛人(メインストリームハードロック界における)を起用したわけでした。ジャケはPEARL JAMを彷彿とさせるようなさせないような。ブックレット内側や裏ジャケも、ノイズ多めなハイコントラストの写真を暗めの背景にあしらうという、この時期の王道を踏襲。

曲に関しては、昔から目立つ曲とそうでもない曲の差はあったはずなので「充実してない」とは感じませんが、全体的に「ガンズ以降」+「アンプラグドブーム」が交錯した当時のアメリカの空気を反映して、甘いメロディが影を潜める代わりに骨太アーシーな雰囲気やら、ラフなR&R風のノリを重視している印象。STONE ROSES風?な倦怠16ビートでなんとなく漫然と引っ張るタイトルトラックなんかは、過去の作風との違いが突出していて(かつ2曲目)、旧来のファンの「なんか違う」感を助長させたかもしれません。

とグダグダ言ったところで、冒頭に挙げた2曲がもう個人的にノーリーズンな存在なので、こうして紹介するにあたっての「自分なりの客観的評価」はもはや不可能なのでした。超ひさしぶりに聴いたけど、"Dry County"でも"Bed Of Roses"でも似たような節回しのとこでチョーキング上がりきってないっすよサンボラ兄。下げてばっかじゃいかんのでフォローしておきますが、この人のコーラスワークはVAN HALENにおけるマイク・アンソニーばりに重要なので、ぜひともソロアルバム「STRANGER IN THIS TOWN」でじっくりご堪能ください。

↓雪山ロケ!