SCSIDNIKUFESIN

20 Aug, 2013

最近の収穫、栄スカイルのブックオフでSTEVE MORSE BAND「STRUCTUAL DAMAGE」、川原通ブックオフでCONTRABAND「CONTRABAND」、植田の楽-YAでBLACKTHORN「AFTERLIFE」、STRIP MIND「WHAT'S IN YOUR MOUTH」。

▼近頃あると思うこの世の法則は、「手狭な店内にサブウーハーを置いている飲食店の店主は、音楽好きまたはミュージシャンである(=音楽好きまたはミュージシャンの店主がいる飲食店は、手狭でも店内にサブウーハーを置く)」です。

▼はじめは名古屋随一のかき氷/甘味の店・相生で意識しました。ウーハーは厨房に一番近い席のテーブル下にあります。食べログで人気の行列店ですが、夏の繁忙期はモトリーのベスト盤がフル回転。ちなみに直近の訪問でムスメが暴れて湯呑をひとつ割ってしまったので、シーズンオフまで自主謹慎中。

▼その後、ex.ALL OF THE WORLDの丹羽さんがやっておられる覚王山LARDERでも例の黒い小箱を発見し、「終日店内にいる身にとって、これがあるとないとの違いは大きいらしい」と確信。あっLARDERでは今週末に小鳥美術館ご両名のサポートつきでioueeeのライブやりますから!

8/24 (Sat.) 覚王山 LARDER
open/start 18:00/19:00
ioueee+小鳥美術館オーケストラ
チャージは投げ銭制、先着40名様(お店まで要事前予約→Facebook / Email

よろしくお願いします。

▼で一番最近の物件は、東山公園駅にほど近いできたてのロールケーキ ROLL 東山公園店。一度目はモーニングで訪れ、オマケ的についてきた小さいロールケーキ片がうますぎて数日後に再訪。クリームが絶妙に軽く、でかくて美味い。温かい紅茶はポットで。午後の半端な時間に行ったらロールケーキの何種類かは売り切れで、代わりにスタンダードメニューである「ホワイト」の超できたてが食べられました。こりゃいいと感動すると同時に、ここにも店内BGM用のサブウーハーが。更に置いてある本のチョイスやら何やらもおもしろくて、店長さんはたぶん知り合いの知り合いの知り合いくらいの圏内なんじゃなかろうかと思いつつ、お店のブログを拝見。案の定、店内でマンスリーライブを企画しておられて、そこに普通にettが出演したりしてました。思ったより近かった。話が蛇行してますが、とにかくROLLおすすめです。

▼そのほか最近の外食開拓記録を。

▼覚王山を南に下ったあたりにあるPinoは、昼・夜はたぶん普通に大人な感じのピザ屋(気恥ずかしくて「ピッツェリア」とか書けない)。それが土日祝日の朝のみモーニングをやっていて、またがっておかわり可能なドリンク(コーヒー・紅茶・100%ジュース3種)+モーニングプレートで500円。プレートは食パンでなくフォカッチャとサラダ・卵。添えてあったハムがまたうまかったです。上品そうな雰囲気の割に子供にも優しくて助かる。いつかランチくらいチャレンジしてみようと思います。

▼再オープンした名古屋大学裏のCafe&Bar drawing、学生時代の後輩が店主なんですが祝いの品も持たずに普通に行ってしまいました。600~700円台のフード(パスタ、タコライス、トマトカレー)はいわゆる「カフェの軽食」の遥か上をいくうまさです。ケーキ・ドリンク・アルコールもあって長居歓迎のナイススペース。店内の一角をドーンと占めるstomachacheさん(malegoatのジャケやOGRE YOU ASSHOLEのグッズ・PVTなどを手がける)の巨大イラストも見るべし。

▼学生時代は「ハローキッド」という名前だった名大近くのハンバーグ屋、いつの間にかハロキと改名してました。妻子とまた行くとは感慨深し。「溢れる肉汁」を取り違えてやたらヌチャメチャなソフティ~ハンバーグは好かんですが、ここのは表面をかなりカリッとやった粗挽き感強めな仕上がりで、ソースも肉をおいしく食べるのに充分なチューニング。そして夜の定食はコーンポタージュおかわり自由というのが嬉しすぎます。小さい子供がいると帰り際にちょっとしたオモチャをもらえたりして和む。

▼元・アンナンブルー鶴舞店の店長さん夫婦が新しく金山のちょい外れにオープンしたビンヤンは、手作り感がリアルに現地っぽいベトナム料理店。カフェ的な料金設定で抜群に利用しやすく、ランチはフォーもおこわも春巻きも大変うまいです。頼む前は軽めか?と思っても全然満足。夕方からのみ出るデザート類もあるようで、日暮れ時以降の利用もよさそう。

▼あとはひたすら良かった店を再訪してます。たぶんそのうち備忘録用まとめブログ作ります。食べてばっかでもないんですが。

STEVE MORSE BAND - Structural Damage

本日のレビュー:STEVE MORSE BAND「STRUCTURAL DAMAGE」

ex.DIXIE DREGS、KANSAS~現?DEEP PURPLEのギタリスト、スティーヴ・モーズの95年作です。この時期はグランジブームのあおりで、ロック畑出身でフュージョンに行きかけてた人がいきなりソリッドな一発をかましてきたりすることがあるから注意が必要(JOHANSON JOHANSON HOLDSWORTHなど)。

このアルバムもジャケからして手書きの題字、雑然としたコラージュ、アルバムタイトルに「damage」の語と、そういうアンテナが発達したリスナーにはビビンとくる要素満載。で検索してみたらやっぱり廃盤プレミア化。500円で掴ませてくれたブックオフには多大に感謝します。内容的にも単なるノスタルジーで終わらない冴えっぷりで最高。フュージョン/ブルーグラス/プログレを股にかけた御大のスタイルが、DREAM THEATERの余波でプログレメタル全盛&グランジ/オルタナ的生々しさ礼賛な当時の世相にばっちりマッチ。KANSASミーツPAT METHENY GROUPをRUSH風の質感で仕上げたところに往年のDREGS的アクロバティック・フレイバーも足したような、理想の大らか系アメリカンテクニカルインストに仕上がってます。SPOCK'S BEARDやTILESみたいなやわらかプログレリバイバルバンドに心奪われていた向きも、がんばって探しだして聴いてもらいたい良作。