SCSIDNIKUFESIN

9 Aug, 2013

▼いきなりですが、以下呪文です。

会社の仕事で使うライセンス版MovableTypeのカスタムフィールドがいろいろ痛快すぎたので、このサイトもオープンソースから個人無償ライセンスに乗り替えて調整みました。数々の危機(2年分のログが消失しかけるなど)に見舞われながら。最大の変更点は、管理画面で打つ必要のあるHTMLタグが減ったことです。はいありがとうございます。あとはレビューの最後に表示されるカテゴリがちゃんと親→子→孫という階層関係に沿うようになったとか(例:HM/HR > German HM/HR など)。jQueryに大変きたない仕事をしてもらったのでソースが下劣です。CSSを無効にして閲覧しているコアな人がいたらすいません。早く有効にしてください。

カスタムフィールドをうまく使うと、そして膨大な過去ログを頑張って新フォーマットに登録し直すと、カテゴリページでもジャケ画像を出したり、そんな程度のことができるようになります。湯水のようではない時間をそんなことに使うのか、このさいとにかく短文でデータベース的な音源紹介サイトを別で新規立ち上げするか、「日曜営業で / 満腹にならなくてよく / 自宅からほどよく距離のある / 和食」みたいな検索ができる外食記録ブログを作るか、湯水のようではない時間をそんなことに使うのか、悩ましいところではあります。色々ありながらとりあえずここのところは、娘の成長をできるだけよく見ることにしています。喋るか喋らんかの時期は子育てにおけるひとつのハイライトと思われる。大きくなってお父さんクサイとか言われたら「おめーだって小さい頃、スプーンのことぷちゅーんって言ってただろう!」と返してあげようと思います。

最近の収穫、サウンドベイ金山でPAUL COTTON「CHANGING HORSES」(ex.POCO)、COMMANDER CODY「FLYING DREAMS」、楽-YA 中川店(8/24の閉店に向けてセール中、その後は大須に移転予定らしい)でJOURNEY「EVOLUTION」「FRONTIERS」(比較用の非リマスター)、サウンドベイ上前津でENRICO RAVA「PILGRIM AND THE STARS」(75年ECM)、ブックオフ栄スカイル店でZZ TOP「RIO GRANDE MUD」、SLEEZE BEEZ「SCREWED BLUED & TATTOOED」、大須グレイテスト・ヒッツにてJANIS IAN「MIRACLE ROW」、THE BLUE NILE「A WALK ACROSS THE ROOFTOPS」、LOVE BATTERY「BETWEEN THE EYES」。安レコに恵まれてはいるが勢いづき過ぎな最近。

JANIS IAN - MIRACLE ROW

本日のレビュー:JANIS IAN「MIRACLE ROW」

くどくど書いてますが、ギタリストのバズ・フェイトンにどハマリして以来、彼のディスコグラフィを片っ端から調べあげて、発見次第購入ということをやってます。このジャニス・イアンさんも彼の参加作品がある(このアルバム自体には不参加)女性SSWの人。Wikiで見てみたら、けっこう日本と馴染みの深い人のようです。アンジェラ・アキとメル友とな。

このアルバムは77年作。フォークシンガーをバンドの体裁でサポートしたら自然とロックテイストも入ってきたという雰囲気の、この年代ならではの飾り過ぎないハイブリッド具合。ジョニ・ミッチェルほど辛口ではないがシリアスな部分はしっかりあり、それゆえか大らかな場面の包容力も抜群という、カナダのブルース・コバーンにも近いバランス。うっすらR&B的なファンキーさも、ピンポイントでたしなんでてまた良し。

アコギがクソ上手いわけでもなければフュージョンの切れ者がこぞって参加してるわけでもなく、基本的には「オーソドックス」と括れる域に収まりそうではありながら、ひと昔前のロックやフォークの「いわゆる感じ」を凄くいい形で切り取ってくれていて、今の2010年代の人が「ちょっとしっとりした、とにかく『普通』な歌ものロックをやりたいね」と言い出したときに、ちょうどこんな風にやればいいんじゃないかと思います。とにかく語り口調の波長が合ったという感じで、いいなーって思って聴いてます。

Youtubeではフォーク寄りの優しめな曲が上がってなくて、この2曲。アルバム全体では更に幅があります。