SCSIDNIKUFESIN

29 Jan, 2012

▼あれだけ気合と感慨のこもった出産レポートを書いてた割に、その後の溺愛日記がないな、と不思議に思っておられた方がおられるかも知れませんが、ヨメさんがなかなか本調子に戻らないまま里帰りが長引いて、半独居生活(週末だけこちらに来たり、週半ばに自分が訪れたり、それ以外の日は自分の実家で夕飯をいただく)が今日まで続いていたのです。ということで今日からようやく3人生活が正式運用開始。「規律なく単独でいるとなかなかするべき行動を起こさず、何か他のことがあるときのほうが自分のやりたいことをより強く渇望する」という性質上、以後ちょっとはマメに日記も書けるといいなと。
▼最後の自由な休日であった昨日、何しようかなと思って、一昨年はじめあたりからずっと保留になっていたログメンのレコーディングを突如開始。そして早くも自分のパートは全て録り終え、相方・星君に「あとはやっといて」と渡してある状態です。素材が戻ってきたらミックスやジャケ製作などをして3月くらいには放流できる目算。急にフットワークがあがったのも、ZOOMのレコーダーR16が便利すぎるせい。ログメンもライン以外のトラックはすべてR16の内蔵マイクで録ってて、すこぶる良いです。泣くほど使いやすいのでほんとにおすすめ。
▼同時にDOIMOIは5~6月を狙っています。いけるかなー…という感じの進捗ですがいくしかない。育児に追われながら今年前半は燃える。
LOVE WILL TEAR US APART「ALL YOU NEED IS LOVE WILL TEAR US APART」

本日の仕事紹介:LOVE WILL TEAR US APART「ALL YOU NEED IS LOVE WILL TEAR US APART」

ワタシが録らせてもらった盤、昨日から放流開始になっているようです。皆さん買ってくださいね。ex.マルオト~SUPER USA!、CLIMB THE MIND、小鳥美術館、ex.iGoの面々が集まった今池オールスターズで、インディロック/ギターポップ/ニューウェイブのうすらねっとりとした淫靡+牧歌な感じ(?)を切り取って拡大したようなユニークな音楽性…とかいう説明は太っ腹に公開されている試聴音源を聴いて一発解決していただくとして、ここではただただ録った人目線の感慨を。
厳しい基準で作業して、いいのかなーでもいい感じになったな、と仕上がった音をマスター盤として出し、戻ってきたのを普通のCDプレイヤーで聴くと何だか作業中の印象よりずっとよく聴こえる、というのはセルフ録音イストにはよくある話。今回はだだっ広いレコーディングスタジオでいいマイクを借りて一発録りしたお陰か、自然にかかったリヴァーブがいい感じにUSインディテイストを醸し出してくれて、捏造みたいな空間演出はほぼやらずに済んでしまっています。イメージはDUB NARCOTIC STUDIO。「息苦しいまでのコンプで何でもぺたぺたドシャドシャに均して強引にバランスを取る」という、民生レベルで手が届く日本のローカルスタジオ特有の傾向(みっともない)に陥るのをなんとか回避できてたら嬉しいなーと思っております。当方ZOOM R16+Cubase LE5。ぜひちょっと広い場所で大きい音で聴いていただきたい。このバンドは実はベースがかなりの肝だと踏んでまして、ベースをちょうどいい目立ち度合いにできたのもよかった点。
日本のこの手のバンドの音源で、どこの誰が録ったかまで意識して聴く人は少ないと思いますけども、この作品についてはこだわり抜いたアートワークや流通を介さない販売形態と同様、録りもポンとお金出して本職のプロが体よくまとめただけのものではないという事実をお含みおきいただけると、裏方冥利に尽きます。そして良い内容なので買ってください。