SCSIDNIKUFESIN

28 Nov, 2011

▼企画のフライヤー撒きに出なきゃなーと思って、めぼしそうなライブ予定をチェックしてみた結果、普通に客として中に入って楽しんだライブがここ数日で2件。
▼金曜は新栄DAY TRIVEにてDISCHARMING MANを初めて見ました。あんな危険なバンドだったとは知らなかった。温かげなフォーク/インディロックのテイストを基調にしてはいるものの、ハートウォーミングどころか、覗き込めば地獄の底まで見通せるような音楽に思えます。はっきりとした強烈な否定の言葉の連続が却ってしたたかな建設性を生む逆説。寒冷地がルーツという共通点もあって、ノルウェーブラックにも通じる芯のとおり方を感じてしまいました(ほぼ全編丸々ブラストやってる頭のおかしい曲もあった!)。

(※現在はキーボードなしのツインギターのみ)
楽器を持たず、長身を揺らしながらとにかくマイクスタンドの高さを変え続ける蛯名氏のカリスマっぷりも終始凄い。出番前にフロアにいるだけでも何だかビクッとしてしまいましたが、ステージ上での予測不可能なパフォーマンス(気まぐれなジェスチャー、セット中盤でいきなりダイブ、etc.)はとにかく目を引き、白熱しながらも歌唱のニュアンスづけはしっかりキープ。MCで「今日もいっぱいカッコいいバンドが出てくれて、俺はすぐ人に影響を受けるから、DISCHARMING MANもどんどん変わっていくと思う」てな旨の発言をしてくれたのが個人的に良かった瞬間です。多分どう変わっても個性は揺るがないのだろうし、その上で身近なものに動かされて「まだ出てきたことのない自分」を少しずつ引き出すような創作活動は、リスナーとして追っかけるのに一番楽しい。一発でファンになってしまったので、てはじめにTシャツだけ買いました。CDも必ず。

前のアルバムの曲ですが、これがライブでもほんとに最高。
競演陣では7月に初めて見た三重のANCHORSも見れて、相変わらず曲と演奏の蜜月的充実が最高。たぶん歳も近そうだし、勝手に親近感を覚えているバンドです。ちょっと久し振りに見たCLIMB THE MIND、新曲は引き続きかわいい16シャッフルの"タッチ"のみであとは「ほぞ」からの選曲。"ベレー帽~"のイントロはもう「AMONG THE LIVING」(勿論ANTHRAX)冒頭のそれに近い高揚感。更なる新曲も心待ちにしています。
▼昨日は鶴舞KDハポンにて、BALLOONSドラム藤本さんのレーベルからスプリットをリリースした静カニ潜ム日々とPLAY DEAD SEASON。地元勢がALLieのタピ君がやっているroom501と、夏前にレコーディングを手伝ったLOVE WILL TEAR US APARTだったので、安心できそうな空気に誘われて行ってみた次第。
room501は相変わらず目のつけどころがシブくてリズムが鋭い。パーツ的には京都のbedにも近いものが揃っていながら、全然違った仕上がり。静カニ潜ム日々はエモ感をまといつつギターのフレージング云々よりもっぱら歌で曲が立っているという感じで、日本やイギリスの素直な歌ものロックが背骨にありそうな良い歌心。MC担当のベーシスト氏がとにかくいい味。長らくライブも練習もやっていなかったというLWTUAは確かにブランクを感じさせたものの、各々の勘×4てな状態での演奏に、改めて相当な個性派揃いであることを認識。PLAY DEAD SEASONはTHREE PENNY OPERA~SEROTONIN~LADDERBACKあたりを思わせる、DRIVE LIKE JEHUなノイズ&ドライブ感で押すスキルフルかつ爆走系ポストコア。ドラムを筆頭に各人のはっちゃけぶりがアメリカンでかっこいい。
▼どちらのライブも、終演後は出口に回ってビラ配りをやったわけですが、手にするなり「あっAS MEIAS?」「skillkills?」と反応してくれる人も多く、念願叶って名古屋に来てもらえることになってほんとに良かったです。当日はぜひパンパンの会場で出迎えたいので皆さんひとつよろしくお願いします。噂じゃ翌日(月・祝)はトヨタカレンダーもちゃんと休みだそうで。