SCSIDNIKUFESIN

2 Jul, 2011

▼今日は伏見のほうで用事があったので、食べログで発見してうどんが本格的とあった千(せん)を初訪問。冷やししょうゆおろしうどんを注文しました。一発噛んでグッと沈んだあとにもう一段階押し戻しがあるような本格的なコシで、タピオカ的な変な伸縮もなく、これは!!というクオリティ。夜は居酒屋として営業する小奇麗な店内ながら、うどん単品なら470円と良心的。セットでミニ天丼をつけても880円でしたが、その天ぷらがまた「もちろん心得てます」的な良い油。エビ・かぼちゃ・白身魚・海苔(※季節で変動するかも)と4種乗って大満足です。これをもっとギリギリなたたずまいの工場みたいなところでマイナス200円くらいで出してくれたら完璧に讃岐ですが、そこまでの旅費を思えば全然埋め合わせになります(きれいなだけあって居やすいし)。たびたび突発的にうまいうどんが食べたくなる人にはとてもおすすめ。
▼その帰りに栄ミュージックファーストにて本日の収穫MUD SLICK「KEEP CRAWLIN' IN THE MUD」、TOUCH「TOUCH」(MUSIC FOR NATIONSからのボーナス入り初期リイシュー)、ANTIDOTE「THE TRUTH」(フィンランドの隠れ好バンド、1st?)、SAHARA「GOING CRAZY」をすべて通常棚から外盤500円で。絶対私が中学生だった頃にBURRN!の白黒広告を見て気になる品を買いあさっていた人がまとめて手放した品に違いない。神がいるのか名古屋には。
SAHARA「GOING CRAZY」

本日のレビュー:SAHARA「GOING CRAZY」

92年、ENCHANTの1st、RIVERDOGS(2nd・3rd)、NOUVEAUX、PSYCHOTIC WALTZなど、知名度はB~D級・内容は裏A級な作品を抱えていたドイツのレーベル・DREAM CIRCLEから。確か日本盤も出ていたような気がうっすらするアメリカのバンドのアルバムです。ディスクへヴンの中古コーナーではプレミア価格がついていた品をこのほどめでたく500円でゲット。
シンガーとキーボーディストが女性(2人のうちどっちかは分からないけどTWISTED SISTERのディー・スナイダーに激似)という5人編成で、音楽的にはポストRAINBOW様式美に若干ミステリアスさを加味してQUEENSRYCHE方向に寄せたような、ジェフ・スコット・ソート関連ワークやフィンランドのTAROTを彷彿とさせるタイプです。
ものめずらしさは全然ないけど、ツカミに優れていてクオリティは抜群なのと、自立と洗練のバランス具合が90年代フリークには非常にグッと来ます。それとこのシンガーが、いかにも女性という柔らかさは出さず、かといって私がメタルクイーンよっとキーキーうるさく攻めても来ず、ハスキーな声質に然るべきパワーを込めて歌う理想的なハイトーンシンガーとして立場を全うしてくれているのがいいです。極端な話アンドレ・マトスより勇ましいです。突発的なひっくり返りをつっこんでくる癖はジェフ・テイト風でもあり。
それにしても昔のメタルってこうやって、いくらかマイナーなバンドであっても、ジャケには手描きのイラストが使われていたりしましたよね。今や何でもグラデーション・ドロップシャドウ・ベベルとエンボスの嵐で、ただのリイシューでさえロゴが立体・影つきになってたりする風潮はとてもどうにかしてほしいです。
…YoutubeでまさかのオフィシャルPV発見!この頃のUS産なだけあって曲調に似合わずリアリスティック?な映像。というか都市の風景の無意味な挿入具合は通信カラオケみたいですね。
かっこいいのでもう一発。やはり一部では幻の名バンド的扱いなようです。Superflyとの対決希望。