SCSIDNIKUFESIN

22 Jun, 2011

▼勝手に激動して元に戻った数日間。結果はこれ。
7/3 (Sun.) 名古屋 今池ハックフィン
DOIMOI presents HEADBANGERS BALL #002
17:30開場 / 18:00開演
w/SOSITE(Bloodthirsty Butchers/FOE), akutagawa, 小鳥美術館, トゥラリカ, DOIMOI(通常メンバーにて出演)
前売り2,000円/当日2,500円(+1D)
この日は「ヴォーカル二村が都合により出演できなくなったため、交代でゲストメンバーを迎えてのステージとなる」との旨をお知らせしていましたが、奇跡が起きて通常どおりメンバー4人で出演できることになりました。大変お騒がせしました!
奇跡の内訳とその後の経緯はこちら。罰ゲームで二村君は全曲ギター弾かず、予定していたゲスト陣に弾いてもらってピンボーカル...とかいろいろ考えて、それも面白そうと思ったものの、今回の本編はそういうことはやらない方向です。変わり映えしないノーマル編成ですがどうぞよろしく。
▼その間あった出来事をいろいろ忘れかけている。金曜夜は日記を更新したあと出かけて、赴任先から一時帰国している大学時代の後輩を囲む会。Youtubeで5分の動画を見るのにシャワー1回分以上の時間がかかるインドネシアでは、光回線の存在は都市伝説だそうです(いわく「ジャカルタにあるらしい」とのこと)。NTTさんの高速回線の恩恵にあずかりつつあれこれ見る中で一番衝撃的だった情報は「元PSY・SのCHAKAこと安則まみ(Vo.)、音楽的に影響を受けたミュージシャンはロニー・ジェイムス・ディオ」でした。
感じるかロニー節。
▼そこからの帰りが27時過ぎになり、学生時代に一度行ったきり多分10年くらい再び訪れていない今池名物の怪ラーメン屋・大丸に立ち寄りました。人生二度目。
ちかごろはらけいこ系列のおかげで激盛り麺の免疫ができているので、今回は冷静に食べることができました。話に聞くだけでよく知らないという人のために、敢えてのリポートを以下に。
▼基本情報として、
  • 開店は25時~29時くらいの間のいつか。明け方に閉まる
  • カウンターのみ6席
  • 量が凄く多い
  • よく喋る店主(噂では70歳過ぎ)が一人で営業
  • 麺がなくなるとスープと具はそのままで本体だけうどんに替わる
といったことをあらかじめ知っておいてください。この日は27時の時点で15人待ち。なかなか列が進まないと思ったら、途中で行列の先頭の客が店主に頼まれて、近所の100円ショップへ大量のうどんを買いに行く。その後しばらくは調子よく列が消化されていくものの、また滞りはじめて、また客がおつかいで大量のモヤシを買ってくる。結局1時間以上は待ってようやく店内へ。
▼既に相当忙殺されたあとだったようで、10年前の記憶どおりなら「学生さん?どこの大学?学部は?サークルは?誰々いう人は知っとる?」というようなトークを誰にでもガンガンするはずだったのが、「1時(※27時)から開けててもうヘタッてます。ちなみに昨日は4時(※29時)に開けました」と疲れ気味。「もう麺はうどんしかないです」とも。
▼できあがった品(もうラーメンとも言えない)を受け取るときは、まず起立させられ、雑巾みたいなタオルを2枚使って汁がこぼれないようにして席に下ろします。うまく下ろせたつもりが、食べ終わったあとに見たら死角にドップリこぼれてました。
▼ルックスはギリギリ二郎系風。ドンブリの上辺を軸にして上下対称を描くモヤシの山。それをスープに浸す余地すらなく、常連は黙ってとんかつソースやしょうゆをかけてモヤシだけまず食べています。途中、ちらほら見えてくる謎の豚肉。「ほぐれてるようでほぐれてない、ちょっとほぐれた、豚の薄切りの甘辛濃い口醤油煮込み」が居酒屋で出てくるのを想像していただけたなら、それがこれです。モヤシ以外の具材はその甘辛い肉と、カマボコ・ちくわなどの練り物。
▼ようやく麺(うどん)に到達し、茶黒いスープが味わえる段階に。味はさっきの肉と同じ。ダシの類と合わせている様子はなく(※昆布ダシだったそうです。情報提供:篠田君/DOIMOI)、割ってのばしてあるといった印象。もやしを一掃するまでの時間でうどん(量は客の見た目で判断され、大抵2玉がデフォルト)は当然そのスープというか希釈タレを吸い込み、やんわり化が進行済み。というか、さっきそこで客が買ってきた麺ですが。
▼塩分はありそうだが微妙に濃い味ともいえない不思議なスープは、麺2玉を収めたあとの胃袋にそうたくさん入るものでもなく、固体(麺と具)だけきれいサッパリいただいてごちそうさま。550円を払うと「そこのブラックサンダーもってってください」といってオマケがもらえます。10年前はハイチュウ1本とかアメ1袋とかでした。
▼熱烈なリピーターが思い入れなしで語ることがないとおり「ぜひ食べたほうがいい普通にウマイもの」の線上に置くことはためらわれる品ですが、ただ甘辛くても麺がうどんでも、「オフクロの味」的なパーソナルな存在にとてもなりやすい特異性があることはなんとなく分かりました。へんな味がして食べにくいことを「マズイ」と呼ぶなら、とりあえずマズい料理ではないんじゃないでしょうか。ダメな人は一発でダメなんでしょうが、判別しかねるな~と思ってもう一度確かめに行くような人が、ファンになっていくんでしょう。