SCSIDNIKUFESIN

10 Jun, 2011

▼引越し後はじめての投稿は、引越し後はじめてトイレを使ったり布団で寝たりする感覚に似ています。なぜなら引越し後だから。
今までの更新作業は、一日分の記事用のテンプレートをまずコピペするところから始めて、リンクタグは辞書登録しておいて素早く出せるようにして、月が変わったらindex.htmlを年月.htmlに改めて、過去ログ一覧ページにリンクを追加して、というのを全部人力でやってました。めんどくさそうですね。極力めんどくさくないようにテンプレートは日々洗練されていったのですが、過去ログのレビューを見たいときに、時系列で辿るか不完全なサイト内検索を使うしかなかったのがもったいないなと思い続けていたのでした。
で、ここへきて、仕事も新しくなったことだし勉強がてらMovableTypeに手を染めることにして、急遽リニューアルに至った次第です。関係ないけどそういえば前回の大リニューアル(2008年5月)も仕事を新しくしたタイミングでCSSの勉強ついでにやってみたんでした。
めでたくカテゴリ検索機能も設置され、関連する作品のレビューなどを探しやすくなりました(過去ログ移行さえ進めばの話)。検索結果がハイライト表示にならないのだけが考えものですが、そのうちやり手のギークさんがプラグインを作ってくれるのを待つとします。あとはCHROMEが文字の均等割り付けにきっちり対応してくれればOKと。Googleに知り合いがいたらそうお伝えください。
CHICAGO「17」

本日のレビュー:CHICAGO「17」

アルバムタイトルを通し番号にされると漫然とコンプリートしてしまう罠というのがありますね。しかもこのCHICAGOは相当な多作ときたもんで、どこまで集めたらいいか困ってる人も多いと思います。ノイズパートありでプログレまがいの1st、"長い夜"の「II」、もう一度プログレ路線でしかも"Saturday In The Park"も入った「V」、変則レアグルーヴ?な「VII」、産業ロック寄りのEW&Fてな「13」、"素直になれなくて"の「16」と、その時々なりに見逃せない作品ぞろい。"長い夜"のリメイクが入った86年の「18」は個人的にアウトだったので、この「17」がデッドラインかどうか確かめたいと思い続けてはや数年、ようやく315円でご対面したのでした。
「16」はメロハー的な赤面ノリがかわいかったですが、84年のこのアルバム、既にちょっと肩パット入りすぎてる感じです。80年代特有のサウンドプロダクションの中で、バシャバシャしたゲートリヴァーブはまだ良くても「シンセのシーケンスでチャキチャキツクツクした鋭角的なアレンジワーク」が入ってくると途端にどうも苦手で、このアルバムはそんな感じでした。よく出来てるようで聴きどころがないというか、ダーク路線をあきらめた4th以降のHAREM SCAREMのような。てことでハードロック/プログレ/AOR耳でCHICAGOを楽しんでおられる向きは「16」までで打ち止めでOKだと思います。
でもソウルノリの洗練過多バブリーポップスが好きでなおかつCHICAGOも好きよって人にはたまらなく面白いかもしれないです。
ライブバージョンしかなかったけどこれは名曲!