SCSIDNIKUFESIN

7 Jun, 2011

▼どうもこんばんは。昨日からあっさり社会復帰しています。親切にしてもらえているけど技術的に(まあ他に関しても)死ぬほどダメな自分がいるということで、MovableTypeを導入してこのサイトをリニューアルしてやろうと企んではいるものの前途多難が過ぎるという。構えができたところで過去ログの移行をどうするんだろうと考えただけでも、あと4週間早くやっとけば良かったと己を呪うばかりです。
無所属の1ヶ月間は、趣味だった「休日早起き」ができなかった。毎日休日だと、ありがたくないんですね。最近は少なくなったけど休日のバンドの練習のときだけ大遅刻をかまして平日は品行方正真人間でいるというDOIMOIベース担当・篠田君の気持ちがよくわかりました。
本日の収穫、大須グレイテストヒッツの2F常設バーゲンフロアにて CHICAGO「17」(これでファーストから「18」までコンプリート!)、PRONG 「PROVE YOU WRONG」ともに315円。
▼7月のDOIMOI企画、出演バンドがすべて決まりましたですよ。
7月3日 (Sat.) 名古屋 今池 HUCK FINN
"DOIMOI presents HEADBANGERS BALL#002"
17:30開場 / 18:00開演(※休日につき早いです)
SOSITE(bloodthirsty butchers/FOE), akutagawa, 小鳥美術館, トゥラリカ, DOIMOI
前売2,000円 / 当日2,500円
そしてこれも多分決定事項になるんだと思いますが、このイベントのあとしばらく我々はライブをやれない状況になってしまいます。その間も活動休止とかではなくもっぱら次の音源に向けて仕込みに励んでいきますが、ライブはまあまたそのうちと思っていた人は絶対この日に来てもらいたいです!新曲でも投下できればよかったですがそれも難しそうで、やり慣れたレパートリーでいいステージになるようにがんばります。
PRONG「PROVE YOU WRONG」

本日のレビュー:PRONG「PROVE YOU WRONG」

91年4th。PRONGには何かってーと良いイメージがあります。が、解散前ラストアルバムは手放したし、このアルバムも昔持ってて一度売ったことがある気が。大名盤の次作「CLEANSING」を聴く限りこんなにカッコイイのに何がそんなに悪いんだろうと思って、Youtubeで試聴までして久々に買ったこのアルバムですが、なんとなーく売ったときの気持ちを思い出しました。
まず内容的には、ブラックアルバム以降のスローダウンしたヘヴィグルーヴスラッシュの範疇。しかしド直球でPANTERAだHELMETだという感じばかりでもじゃなくて、曲によってはKILLING JOKE似の呪術的でアーティスティックな空気をかなり色濃く漂わせてきます。充分ユニーク。先駆的でもある。
この手のヘヴィグルーヴスラッシュって、高速で進行するタイムラインの中に複雑なリフを嗅ぎ取ったり、流れが変わるキメやブレイクで盛り上がったりというそれまでの流儀を棄て去って、理解・咀嚼しやすいテンポにのせて鋭角的なリズムを体感させることに主眼が移行したものと思っていますが、そこで重要なのはやっぱりサウンドプロダクションですよね~。次作「CLEANSING」はとにかくこの上ないほどの冷血無機質サウンドを体現していて、それが楽曲性とも凄くマッチしていて良かったのですが、このアルバムは音響的な完成度の点でかなり開きがあるのがとにかく残念。80年代末のSUICIDAL TENDENCIESみたいな、ギターは重くないし各パートはあまり好ましくない分離のしかたをしてるし...というやつ。これでスパスパ疾走するクロスオーヴァースラッシュをやってくれたら小気味よかったんですが。あといかにも「時代はミクスチャーなの?」てなクリーントーンのカッティングが入ってきたりするのも、今となっては著しく時代錯誤。
私が80年代にむけてポップ化する瀬戸際のプログレを好むように、こういうダメ感こそ愛くるしいという向きとか、別にそんなん気にせず曲も演奏もコンセプトも最高だしダメでも何でもないじゃねーかという聴き手も当然いると思います。少なくとも「大したものは何も入ってないアルバム」なんかでは決してないので、興味があれば一聴の価値はあり。