SCSIDNIKUFESIN

29 Apr, 2011

▼諸々仕切りなおしということでまずは部屋を片付ける。片付いた部屋には毎度感動します。少しでもなまけの糸口を作ると、そのうちまとめて整理しよ...といってすぐに魔窟部屋に逆戻りするからいかんですね。1~2ヶ月うまくいって「自分の習性は改まったのだ」と思えた後こそ危険。
などと書いてることのレベルが高校・大学生だなこりゃ。
▼ついでにずっときたないままだった自転車も掃除。今回は変速機の軸など相当こまかいところまでオイルが行き渡るようにしたら、掃除完了後の乗り心地がCLASSIC PROとBELDEN、BEHRINGERとFULLTONEくらい違って驚愕して、思わず夕食後にDISK HEAVENまでサイクリングに出掛けてしまった次第。店頭で、シミューア不在の時期にDESTRUCTIONで歌っていた人が後日JESUS CHRYSLER SUPERSKUNKなるバンドでCDを出していたことを知るも、帰って調べたら解散済みとのことで残念。
DESTRUCTION「THE LEAST SUCCESSFUL HUMAN CANNONBAL」

本日のレビュー:DESTRUCTION「THE LEAST SUCCESSFUL HUMAN CANNONBAL」

以前にも激推しで紹介した記憶があるのに何故かサイト内検索で引っ掛かってこないので改めて取り上げます。DESTRUCTIONはドイツの古株スラッシュメタルバンドで、SODOM・KREATORと並んで「ジャーマンスラッシュ三羽烏」に数えられます。トリオ編成で、全員むちゃくちゃな量の鋲ベルトやガンベルトをしていて、裏声混じりの狂気じみたヴォーカルがトレードマークのヒステリックな作風を身上としていたのですが、ツインギター体制になり曲もだんだん複雑化してくると、ベースヴォーカルのシュミーアがそれを不満の種にして脱退。残ったバンドはカリスマを欠きながらも緻密な曲作りを強化し、素晴らしい作品を作り続けたのに「これはDESTRUCTIONじゃない」という心の狭い批評により大幅に失速。やがてシミューアが復帰して、作風も完全80'Sスラッシュリバイバルに開き直ってファンも満足、活動も順風満帆となって今に至ると。
今回ご紹介するのはそのシミューア不在期ラストにあたる98年のフルアルバムです。拍のトリックやエキセントリックなリフメイキングがとにかく凄まじく、ヴォーカルもシュミーアの真似をしようと思えばできそうなビービーいう汚れハイトーンの持ち主。ジョン・ブッシュばりにダーティ&エモーショナルに歌えるようになったジョーイ・ベラドナて感じです。モダン(当時)性を意識してるのは確かですが、PANTERA+MESHUGGAH+(4th~5thの頃の)SIEGES EVENまたはATHEISTという感じでかなりユニーク。フュージョンのせせこましさをそのまま完璧にポストスラッシュに寄せたような凄い次元の創作です。当然高いテクニックを要求されるわけですがその点もバッチリ。
あんまりまともに評価されなかったせいで、リリースも自主レーベルのBRAIN BUTCHER COMPACTというところで、現在は当然入手も困難。しかしもう1枚のEPを絶対見かけないのに比べると(「THEM NOT ME」、2500円くらいまでは出しますので見かけたらぜひキープお願いします)このアルバムはときどき中古で発見しますので、見つけ次第保護をおすすめします。
ほれ、かっこいい!↓