SCSIDNIKUFESIN

10 Apr, 2011

▼ここ数年、花見の時期に行くことを恒例化している港区の戸田川緑地を今年も探訪。タイミングはベスト。誘っておいて完全に面倒見てもらってしまった星君アイコさんありがとう~。
宴会ありきの「花見の名所」と違ってファミリーが多く、ドヨドヨと荒れっぽい騒がしさも酒臭さもブルーシートもない、たいへんいい所です。と言い張り続けてはや4~5年、今年は今まで見たなかで最多の人出でした。
そしてここに出掛けたらついでに恒例の本日の収穫、高畑MUSIC FREAKにてSILVERCHAIR「FROGSTONE」「FREAK SHOW」ともに300円。相変わらずナイスな品揃えと手馴れない感じの店員。
SILVERCHAIR「FREAK SHOW」

本日のレビュー:SILVERCHAIR「FREAK SHOW」

デビュー当時は15歳そこそこだったというオーストラリアのバンドの97年2nd。プロデュースはアンディ・ウォレス。ケヴィン・シャーリーが手掛けた1stのほうもたった今聴き終えたところですが、そちらは軽くメタリックな装備をほどこしたPEARL JAMて感じで、完成度は高いものの「あっそう」の連続。しかし2年間で順当に成長してくれたようで、NIRVANA:HELMET=7:3な骨のあるパワーグランジ路線へと変化しています。借り物感は払拭できないものの前作ほどのなりきりではなく、この時代の空気が好きという人ならむしろ、都合よくカクテルにしてくれてありがとうと言いたい出来のよさ。飛ばしていくぞオラオラ、てな調子で始まった曲がもろ"Tourette's"(NIRVANA)だったりするとやっぱり「あっそう」て感じになりますが。
これがアメリカのバンドだったらもうちょっと埋もれていたんだろうけど、オーストラリアでここまで本格的にグランジを「再現」したということで本国では相当重宝がられたことでしょう。セールス的にも成功したのか、今回は豪華に生ストリングスを配したALICE IN CHAINSのアンプラグド風の曲なんかもあり。お隣ニュージーランドのSHIHADなんかも更に個性があってすばらしいバンドでしたが、この頃のオセアニアン・グランジシーン事情がどんな具合だったのか気になります。