SCSIDNIKUFESIN

9 Apr, 2011

8日の収穫、栄ミュージックファーストにてMOTORHEAD「MARCH OR DIE」、そして本日の収穫は今池ピーカンにてWOLF「RAVENOUS」。チャラくなってからのMOTORHEADはいい。今日実家から持ち帰ってきた「ORGASMATRON」も最高。
▼あったかくなってきたのでひさびさにセルフ散髪(切ったあとの始末を簡便化するため全裸でやる必要がある)。目視に惑わされて失敗しないように、今回は髪をつかんだ手応えだけで長さを揃える方向でやったらうまくいきました。
WOLF「RAVENOUS」

本日のレビュー:WOLF「RAVENOUS」

徐々にテンションを落としつつもとりあえず追い続けている、元祖スカンジナビアン・レトロメタル・リバイバルバンド、WOLFの09年作です。衝撃のデビュー作では、隅から隅までIRON MAIDENオマージュな激名曲"The Parasite"でとにかく度肝を抜かれたものでしたが、その後だんだんそういうネタ遊びからは脱却して、ガチムチモダンテイストとオールドスクール気質のバランスをうまくとるような作風にシフトしながら「あくまで現代のヒーロー」として堂々たる地位を手にしていったのでした。今やDEANのエンドースを受けるまでに。
今回もあまり泣きメロの類で押すことのない、FIGHTとJUDAS PRIESTが妥協点を見つけて和解したかのようなドライ&ソリッドな作風が主軸。ロイ・Zがプロデュースしているとあって叙情度ゼロのHALFORDてな雰囲気も。しかし個人的には、ロイ・Zが相対化するオールドスクールメタル像は個人的にあんまり好きじゃなかったりします、メタルに愛があるアピールしつつメタルで遊ぶなよっていう感じで一定以上シリアスに聴けないというか。さておき、演奏・音作りの面での頼りがい度は順当に増していて、特にデビュー当初から比べるとヴォーカルの進歩はめざましいものがあります。スリージー系を歌っても似合いそうなマーク・スローター系?のピーピーしたハイトーンながら、ブルース・ディッキンソン的な表現のレンジを身につけていて貫禄充分。ちゃんと昔かたぎな「揺れ」のあるリードギターもいい感じです。
日本での認知はまだまだっぽいですが、ヨーロッパでは既にフェスに出まくったりして活躍してる様子。DEAD CHILDやMASTODONあたりを突破口にメタルを聴いてみてもいいかもという人には勧めやすいバンドです。