SCSIDNIKUFESIN

6 Feb, 2011

▼少し前、DOIMOIのベース担当・篠田君がおもむろにMARSHALL JCM800のコンボ(もちろんギター用、彼はもともとギタリスト)を購入。それをワタシがライブで使ったほうが(今まで使っていた自分所有のMESA BOOGIE 50CALIBER+エクステンションキャビより)いいかもしれないという疑惑が最近浮上していて、それを徹底検証するべくスタジオに両者を持ち込んで比較したいという話をしたら、それなら身近な高級アンプ所有者に集まってもらおうということになって、ALLie/room501の竹岡君のFENDER DELUXE REVERB、a million milesの田島君のBAD CAT CUB II Rも一堂に会しての大・試奏会に(=写真)。これが滅茶苦茶有意義でした。ワタシのメサは結局生き残ることになりひと安心。24V駆動させたMI AUDIO「TUBE ZONE」のパワーも確認。
参加者全員テンション激上がりでしたが、実際ものすごく楽しいので、知り合いのバンドマンを誘って同様の会をドンドン催すといいです。
▼夜はまたSTIFF SLACK横ABSENTEEにて、新川さん主催の店内ライブを見物。ソロライブはやったことなさそうだがギターと唄はできるようだというお客さんを事前に指名して、とにかく何かをやらせるという冒険的な試み。どうなるのか全く見当がつかなかったこともあって、想像以上に充実したオモロイベントになっていました。ナイスオーガナイズ&ナイスパフォーマンス。隠れた芸達者がまだまだポコポコといるものです。
終了後はなんとなく予想された飛び入りタイム(といっても新川さんの強制指名)に突入し、トゥラリカ・アローン=タクミ君に続いて私もちょろっとやってきました。前回出演時の残りネタがあってよかった。何の打ち合わせもなくベース篠田君を巻き添えに歌わせてみたら見事やりきってくれました。彼は男の中の男。
▼時系列は前後しますが、↑のイベントの前に、長らく行けていなかったら・けいこをひさびさに訪問。王道の汁ありのほうをオーダーしましたが、ヘヴィユーザーの竹岡君と田島君(アンプの会のあと、いったん解散してまた合流)はともに汁抜き+生卵。けっこう塩っ気の立つ醤油味なので、スープで味を全体にまわらせるよりは濃縮状態のまま卵のまろやかさでバランスを取るのが賢明なのかも。次はそうしよう。
▼ABSENTEEでのイベント終了後は、出演者の4分の2を含むメンツでカラオケに雪崩れ込むというので追従。イベント本編以上の芸の炸裂を見た。しかしきょうびのカラオケはPANTERAに"A New Level"が、SEPULTURAに"Territory"が、METALLICAに"Sad But True"が入ってないのは納得いかないっすね。アルバム2曲目フェチとしては。
MATS/MORGAN BAND「THANKS FOR FLYING WITH US」

本日のレビュー:MATS/MORGAN BAND「THANKS FOR FLYING WITH US」

評判が良いらしかった05年作。先日ようやく買いました。冒頭曲が76年くらいの後発組フュージョンプログレ/ジャズロックの超モロスタイルで面食らいましたが、その後はMESHUGGAHがブルガリアで修行したかのような音飛び風ズタズタ変拍子を惜しみなく注ぎ込みつつ、テクノ/エレクトロニカの「らしい」部分を突いた和音使いを多発するシンセをザッパくずれのアホっぽさで鳴らし、踊らせたいのか踊らせまいなのかまったく不明。そこにやっぱり中後期RETURN TO FOREVERラインの正統派フュージョンテイストが「どーもお騒がせしてます」とばかりに出てきてはまた去っていくという。遊びまくるだけではなくて、冗談のキツさをまっとうに楽曲性の凄みとしているあたり、もはや名人芸の域です。プログレ/ジャズロック/フュージョン/トラッドロック/マスロックがやんわりクロスオーヴァーするこの手の体力系変拍子音楽の30年間くらいをグルッと統括してくれた傑作でしょう。
冗談キツいといえば、盲目のマッツ(Key.)が白杖を片手に飛行機の操縦席に着いている裏ジャケ。突き抜けてますなあ。
[myspace]