SCSIDNIKUFESIN

29 Jan, 2011

▼今日はDOIMOIの業務用デモへの仮歌レコーディングをやってきました。ヴォーカル二村の歌録り時には、彼が「メサイア」と呼ぶ存在が2つ必要になります。ひとつは普通によくある、ヴォーカルラインのガイドトラック。もうひとつはドラム用のスティックで、これがあるとないとで大違いとのこと。力をこめる場面では握り締め、時には電話中の主婦のように先端のささくれをカリカリやるそうです。今日は所有する中で一番太いのを持っていったら喜ばれました。彼に何かプレゼントしたいとお考えの人は、握ったりいじったりしやすい丈夫な小物でお願いします。
▼昼はいつもの鶴舞ラディッシュ。ランチタイムのピークに訪れるとやはり満席で、たまたまいわゆる「対決席」での相席に。
そこで向かいに座ることになった青年が、若いのが二人(註:ヨメさんと同行しました)来たと見るや「もしや...?」と、我々が水どう視聴者であることをまず確認。ほとんどこちらが認める返事をする間もなく「見てのとおり僕も『藩士』で...」とスゴイ勢いで話し始めるのですが、トーンが明らかに母校の大学の理系エリアで見かけた感じの人たち風。(というか面と向かって「オタクでしょ」と言っても喜んで肯定しそうなレベル)
この際だから、他の席の人から「あの人達待ち合わせだったんだ」と思われない程度に(彼は異常に話し声が大きく速く、書き言葉と知らない固有名詞を多用して、明らかに目立っていた)この状況に乗ってみようとなり、いろいろ質問をしてみると、滋賀県大津市在住の大学1回生である彼は鉄道マニアで、ゲームマニアで、「水曜どうでしょう」ファンが転じてこの店が大好きで、季節に1回は遠路はるばる訪れているとのこと。今日は「リッチな気分」なので新幹線で来て、そのとき食べている最中だった小倉トーストの前に日替わりランチも完食済みだったとのこと。
移動手段のことから鉄道に話題が及ぶと、いわく、鉄道マニアにも属性があり、彼の場合は写真への興味はそこそこで、電車に乗って各線を制覇することが主な楽しみ方だという。その中で、JR東海の名古屋地区在来線が1日乗り放題になる「青空フリーパス」というものが存在することを教えてくれました。
今まで知らなかった。お得な情報をありがとう、青年。
CARCASS「NECROTICISM - DESCANTING THE INSALUBRIOUS」

只今のBGM:CARCASS「NECROTICISM - DESCANTING THE INSALUBRIOUS」

iPodをシャッフル再生中、ぞくっとするくらいかっこいいこのメタルリフは何だと思って確認するとかなりの確率でCARCASS。なので改めてじっくり1枚通して聴いてます。何がどうして他とここまで違うのか、表現の術がないですがとにかく最高。ソリッドでワビサビがあり、2音半下げを必然として活かしきる無調リフの無調具合にマジックとしかいいようのないキャッチーさが宿る。ゴリゴリしているのにどこか笑えて、しかし正面きってファニー系を装う場面は一度もなし。ゴア路線からシンプル&メロディック路線への踏み切りの一歩になったこのアルバムは、グチャグチャなブラストと鈍重ダウンビートの混合比率も絶妙です。イノヴェイターとしての重要性が大きすぎるせいもありますが、彼らはセンスが卓越しすぎていたことをもっと評価されるべき。
[amazon.com sampler]