SCSIDNIKUFESIN

23 Jan, 2011

▼ブックオフをガツガツ廻る意気込みで臨んだ本日、日中でも緩まぬ寒さに「一度に無理しなくても...」ということになって結局大曽根・黒川の2店のみハシゴして完。で黒川のほうで収穫ありまして、AEROSMITH「BIG ONES」を250円で。オリジナルアルバムは手放してシングル曲だけをコンパクトに手元に置くという30代からの新しいチョイス。"Amazing"と"Angel"と"Livin' On The Edge"が聴ければオールOKです。
▼その後立ち寄ったパルコ島村楽器で、VOXのヘッドホン専用ギターシミュレータ「AMPLUG」のコーナーに「試奏できます」の文字。どんなものかと気にはなっていたので、ほとんど暇つぶしくらいの気持ちで試奏させてもらってきました。これが思った以上に満足感のある音でびっくり。何より手軽さがスゴイし、鳴らした音のイメージから曲を作り進めたい時とかにこれがあるとムチャクチャ便利そうです。エキサイターと極短ディレイでもうっすらかければ普通にカジュアルなレコーディングに使えてしまえそうなレベル。Youtubeにも参考デモがありますのでどうぞ。迷ってその場では買わなかったものの、他に必要なものがあったので帰宅後にひさびさのサウンドハウスからポチッと。早く活用したい。
CHAVEZ「BETTER DAYS WILL HAUNT YOU」

本日のレビュー:CHAVEZ「BETTER DAYS WILL HAUNT YOU」

ZWANへの参加やウィル・オールダムとの活動で知る人ぞ知るギタリスト、マット・スウィーニーがやっていたバンドの2枚組アンソロジー。随分前にネットでちらっと試聴したときは、いかにもローファイっぽいヴォーカリゼイションのせいもあってPOLVOあたりと同列の「ノイジーな変則インディロック」程度の印象にとどまっていたんですが、今池P-CANにずっとあったこの品が遂に値下がりしたので再確認のつもりで聴いてみたら、実はスゲー!となって購入。本当はSTIFF SLACKで新品買うべきでした、バチ当たりでもう死にそうですすみません。
90年代中期のMATADOR音源ということで、先述のPOLVOやら、3枚目までのPAVEMENTみたいなブッ飛んだノリが目立ちはするのですが、奇天烈ノイジーな要素だとか変則拍子だとかをきちんとオーガニックな楽曲としての形に落とし込むセンスが異常に卓越してます。あらゆるベタを迂回してそれでもまだストレートに迫る訴求性があるというのは、確かにSHINERとそれ以降の流れにも大いに通じる要素。グイグイッと制止力を効かせてヘヴィネスを際立たせるようなリフメイキングこそないものの、割と轟音気味に歪んだギターをローA(5弦のオクターブ下)まで下げていたりして、変則性+グッドメロ+音圧のコンボはひとしきり出揃っています。TRAINDODGEなんかも初期は特にここからの影響が色濃いですね。HUMとかFAILUREとかはそろえたけどこのバンドはまだ、という人はぜひ手に入れてるべき盤です。あとサウンドプロダクションが2枚組の最初から最後までやたら最高で、言われなければ15年前だとは到底思えないクオリティ。
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