SCSIDNIKUFESIN

22 Jan, 2011

▼本日のラディッシュのモーニングはトーストしたパンのサンドイッチでした。最高だった...。若い者が行くと、遠方から来た水曜どうでしょうファンだと思ってか時々藤村Dのお母さんが出てきて話してくれるんですが、今日もいい話が聞けました。ラディッシュはいまのところ最強の外食先でして、来週もきっと行くことでしょう。
▼DOIMOIの練習の定石は土曜午前。今月からオープンした名東区のスタジオを使ってまして、午前感と郊外感のコンボが非常にいいです。
▼昼は食べログで発見した高岳ダッカへ。実家時代にいつも自転車で通っていた道ぞいにあった店がまさか全国区の有名激盛り店だったとは。メニューは基本的にパスタ・カレー・ピラフ・ハンバーグ・焼きそばの組み合わせで、味は「心配に反して普通においしい」というところ。やたらめったらに炭水化物を食べたいときにはいいでしょう。
▼その足で寄った今池P-CAN FUDGEにて本日の収穫QUEENSRYCHE「OPERATION:MINDCRIME II」、WHITESNAKE「1987/SLIP OF THE TONGUE」(AXEKILLERからのボーナストラック入りリイシュー!)、CHAVEZ「BETTER DAYS WILL HAUNT YOU」。
▼夜は新栄アポロシアターにて催されたイベント「山折りdeナイト」にて、HADAさんのバックでキーボード弾いてきました。まだ聴いたことがない新曲がセットリストに含まれていて、リハで渡された歌詞カード(コード進行は1種類のリピート)には「終奏 キーボードソロ」と...なんか それらしいものは弾いておきましたが 最後までよくわかりませんでした。出番以外はオーディエンスとしてゆっくりイベントを楽しみまして、終始ほんとに凄くいい内容でした。中でもTHE ACT WE ACTの化けようにはブッたまげて、近々リリースになる新作のコメント寄稿用にサンプルCDをもらってきたのですがそれも異常な出来。リスペクト!!見るのが4~5年振りくらいになってしまった気がするジョンのサンは、改めて恐るべき存在であることを確認しました。
▼終演後、土曜だしまだ千種Rが開いている...と思って突撃してみるも「麺切れで、すいません!」と。仕方がないので、心ある人としては最悪な「Rがだめなら日の出」というコースに甘んじることを決意し、ひさびさに日の出ラーメンのクオリティを確かめる方向に変更。ログメン星君が勧めていたカレーつけ麺をオーダーしてみたところ、つけ汁がほとんどカレーうどんのつゆ状態で、感動はなくとも安心して食べられました。麺も激盛り系を自称して中途半端にカマボコみたいなブツ切れ麺を出してるところに比べれば全然しっかりしてました。あとはあのバイト感さえ排除してもらえれば。
QUEENSRYCHE「OPERATION:MINDCRIME II」

本日のレビュー:QUEENSRYCHE「OPERATION:MINDCRIME II」

プログレッシヴ派HMの先駆け・QUEENSRYCHEの2006年作。コンセプトアルバムとしてはメタル界を代表するほどの出来として名高い88年の「OPERATION:MINDCRIME」の続編として作られた作品です。ダークではあったが充分いい出来だった94年の「PROMISED LAND」より後は、トレンドから遅れること何年だという感じのダルなシアトルグランジかぶれなアルバムを何枚か作っていて、盛りを過ぎたバンドの腐れアルバムを基本的には肯定する私もついていけない内容で長らくノーフォローでいました。このアルバムは久々に良いと話には聞いたものの、どうせDEF LEPPARDの「EUPHORIA」みたいに白けるんだろうな...とスルーし続けていたのですが、気になることが1点。故ロニー・ジェイムス・ディオががっつりゲストヴォーカルで参加している曲があるということで、結局それ目当てで購入に踏み切りました。以上長い前置き。
内容は確かに、ほどよい悲哀と緊迫感の漂う往年の作風とテンションが戻っている。モダンな要素もそこにプラスで乗っかっていて、キャリアの長いバンドの新作においては悪くない事象です。近頃のメタルは(ベテランであっても)スクリーモ風のちゃらちゃらした泣きに毒されていることが多くて個人的にはウンザリなのですが、そんなこともなく80~90年代気質の延長として聴けます。全盛期にひけをとらないグッドリフ・グッドフックも満載。
結局、音楽的充実度については「88年の前編を参照」というのがすべて。問題は、近い時期に続けて出ていたならよかったけど、違う音楽性に転じていた期間を挟んでまた昔どおりのスタイルに戻ったからといって、過去の名曲と同じ並びに登録して同じように愛せるかということです。もう先入観とか気持ちの問題なんでしょうけど。「その時、やりたいようにやった」ものが「そうなるようにやった」ものより圧倒的にリアルに感じられるのは仕方がなくて、あとは「どんなでもいいから戻ってきてほしかった」とかそういう思い入れがあるかどうかなんでしょうね。こういう作品は。QUEENSRYCHEを初めて聴く人、「何があってもそこから聴こえてくる音だけで判断することこそがフェアだ」という信条の人には関係のない問題でした(後者は自分には絶対無理だし逆に不健全だと信じている)。
とかグダグダ書いてしまっている時点で「88年の前編の範囲内に収まる秀作」だったってことなんでしょうか。秀作には違いない。高校時代に前編を聴き込んだ経験がフラットな判断を妨げているだけかも知れない。とりあえず、ロニーのパフォーマンスは最高でした。ジェフ・テイトはさすがに初期のエキセントリックなまでの超強力ハイトーンと比べると、少しおぅえっという気張り感が滲むようになっちゃってます。あとこのヴォーカルの占有領域が異常にでかいナローレンジなハイコンプレッションサウンドが全くいただけない。今風のロウ&ラウドを狙ったんだろうけど、立派なオーディオシステムで音量をグイッと上げたときにアリーナが見えなきゃ一流のメタルアルバムじゃないっす。ドラムのタイコ類がどうもトリガーっぽく聴こえるのもモヤモヤする(フィルイン時のタムが相当あやしい)。試聴して買ったはずなのに何でこんな文句ばっかり。
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