SCSIDNIKUFESIN

20 Jan, 2011

▼たまに早く帰っても大して生産的になれず、なかなか出来んな~曲...と腐っていたこの頃、足りないのはサイクリングでした。寒いから。(註:秋ごろから休日朝に一人で早起きして片道30分くらいの曲作りサイクリングを試みる生活を送っていました。実際2曲くらいいいのができた)
てことで今日は夜にひとっ走りして本日の収穫、サウンドベイ上前津にてMARILLION「SCRIPT FOR A JESTER'S TEAR」を珍しく500円棚から。続いて金山にもハシゴしてTALISMAN「HUMANUMAL」をこれまた珍しい輸入盤で!うおお充実の買い物。今度の日曜は、最近ヨメさんがブックオフで懐かしの歌謡CDを投げ売り棚から発見する楽しみを覚えたのをいいことに手近なブックオフを周る予定だから雨とか雪は降らないでもらいたい。見つけたいのは男闘呼組のできればベスト盤(ヤフオクで軒並み激レア価格)。フルアルバムには入っていない"Time Zone""Daybreak"がまるでPRAYING MANTISかFIFTH ANGELばりの完成度で、聴く度に腰抜けます。彼らにこうさせた(というか多分彼らの代わりに演奏までしたであろう)お膳立てチームに心底敬意。てのは中田ヤスタカをヨシとするPerfumeファンと同じ心理なのかな。
MARILLION「SCRIPT FOR A JESTER'S TEARS」

本日のレビュー:MARILLION「SCRIPT FOR A JESTER'S TEARS」

高校時代からず~っと気になっていた1枚をようやく購入。MARILLIONは中途半端な時期のほかの作品を2枚くらい買って、どちらも手放してしまってそれ以来縁のないバンドになってたのですが、初期はもろGENESISだという情報はあったのでちょっと欲しいなと思い続けていたのでした。
ということで83年1st。5~4人時代の牧歌シンフォGENESISのまさに生き写しです。YESの残像であるSTARCASTLEだとか、QUEENSRYCHEに101%近似しているNEW RELIGIONを気持ち悪がってる場合じゃなかった。アンサンブル具合とか曲展開とか転調のクセとか、バックメンバーが全員利口そうでヴォーカルだけブッ飛んでるという力関係まで全てがそのまま。
違うのは年代なりの録音状態になっていることだけ、かと思ってよーく聴くと実はそうじゃないところがあって、大仰でせわしいポンプロックのゴタゴタの合間に、何だか全然急いでいない冷ややかな詩情がタラーッと広がっているのに気づきます。このイメージこそ90年代以降に顕在化する根暗アンビエントMARILLIONの中核につながる部分。といっても憶測だけでちゃんと聴いたことないので今あわてて試聴音源探していくつか聴いてみましたが、今の彼ら、U2ミーツCHROMA KEYみたいになっちゃってるんですね。熟したもんです。
その片鱗を楽しむためにこれを買えとは言いませんで、やっぱり黄金期GENESISに飽き足らない人が買ってください。
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