SCSIDNIKUFESIN

27 Dec, 2010

▼珍しく出来事の多い休日を送っていたおかげで、それに比例してここのところの日記の字数も膨大になってしまっていました。いかん。コンパクトであることは一生のテーマにしたいところです、できればCD棚も。
▼ということで勝手に4連休最後の昨日、新規で訪れたのは東片端の南洋の父。珍しいインドかスリランカかわかりませんがとにかく珍しいカレーが食べられる店で、カウンター数席のみの店内はニオイがかなりK.Dハポン似。名物のパイナップルカレーとポークカレーのハーフ&ハーフをいただき、辛かったけどウマかったです。容赦なく地元の味と粘度(さらさら)を再現するコロンボとはまた違った趣き。東片端はらけいこだけじゃないっす。
▼バーゲン中のサウンドベイ上前津・金山もリベンジで訪れて、金山のほうで収穫ありました。THE ALMIGHTY「JUST ADD LIFE」(ライブ盤とカップリングの限定盤に買い替え)、STEVE VAI「FIRE GARDEN」をいずれもバーゲン棚から。
▼夜はM-1見ました。場が特殊すぎてレベルが高いのか低いのか分からない勝負。瞬間最大笑いは間違いなくスリムクラブだったけどなー。
▼本日はTHE OMEGA ORDERからまた収穫届いちゃいました。今年注目の新譜2枚、FORBIDDEN「OMEGA WAVE」とATHEIST「JUPITER」。一緒に注文したENSLAVEDが入荷待ちで勝手にペンディングにされていてガッカリ、早く届いて。
FORBIDDEN「OMEGA WAVE」

本日のレビュー:FORBIDDEN「OMEGA WAVE」

SLAYER~EXODUSと渡り歩くポール・ボスタフ(Ds.)を輩出した往年のベイエリアスラッシャー、復活までは珍しい話ではないがまさかの新作。もろスラッシュだった初期2作もどこか神経質で屈折した傾向を持っていて、スローダウンした3rd・4thも、強力に歌えるシンガーを武器に、単なるグランジ感化メタルではないダークでプログレッシブな世界観を展開していた、実に懐の深いバンドで私は好きでした。
1stを想起させるジャケに「安易に直線スラッシュ化してなきゃいいなあ」と思ってまずはネットで試聴してみた今作、ひさびさに快走する2ビートと、ディープなスロウチューンの混在具合が、ちょうど解散前のバンドのキャリアを総括しつつ一歩前進するようなバランスで非常に建設的な出来です。ヘヴィな中にも乗っかりやすいコードの流れやメロディがあり「これがきょうびの汎メタル」という感じで聴けるのはNEVERMOREとも近い印象。そのNEVERMOREでサポートギタリストを務めたスティーヴ・スミスも随所で安定感あるハイテクを披露してくれてます。しかしまー何よりヴォーカルです、この太いのにクリアなハイトーン。普通にパワーメタルバンドにいても全然OKな力量を誇るこの人、もっと高い評価を得るべき逸材では。
全体の音の磨き上げが半端じゃない一方、訴求するフックにはやや欠け気味なのが惜しいですが、ラストのタイトルトラックなどは凄いスケールの名曲。ベテランが作った新作としては充分すぎる出来の1枚かと思います。
[amazon.com sampler]