SCSIDNIKUFESIN

4 Dec, 2010

本日の収穫、数年ぶりの大須RECORDSHOP ZOOにてTHE GREAT KAT「BEETHOVEN ON SPEED」。名古屋では珍しくメタルのレア盤がレア盤として(価格的に)置いてある店で、ひさびさにコーフンしました。ノーマークの方は一度ぜひ。
▼夜はパルルで速弾きカフェ(昨日までの日記でしつこく書いていた件)。PA/オペレーター/DJとしても頑張ってきました。主催のKeiさんも大満足のかなりおもろい企画でした、いやー。お客さんも思いのほか盛況。次回開催おおいに有りな空気でしたので、気になってパスした人もぜひ。とりあえずKeiさんに教えてもらった超おもろい動画を貼っときます。北欧のひきこもりが超絶ミュージシャンの演奏にくそへたな音を被せたシリーズのジェイク・E・リー編パコ・デ・ルシア編
THE GREAT KAT「BEETHOVEN ON SPEED」

本日のレビュー:THE GREAT KAT「BEETHOVEN ON SPEED」

90年ROADRACER。昔BURRN!の白黒ページの広告でよく見かけた、知る人ぞ知るキワモノギタリストです。セクシーランジェリー着用でデイヴ・ムスティンと同じ形に口を歪ませるこのブロンド女性、ブックレットでも「全宇宙で最も輝ける天才!!!!!!!!!!!!!」「21世紀のベートーヴェン!!!!!!!!!!」「GREAT KATは神!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」などとしつこく書き立てる気の狂いようで、今やアメリカのどこかで家庭でも持ってしっぽりと歳をとっているかと思うと和みます。
で音楽的には、ベートーヴェン云々から当然速弾きテクニカルスタイルを期待するのですが、そのへんの腕前はジェフ・ハンネマンがまともになった程度。とにかくクラシックをハッタリな勢いとしてだけ解釈して、異様に力んだスラッシュ/スピードメタルに落とし込むという、何だかほかでは聴いたことのない雰囲気で相当ドキドキします。押し、押し、押し一辺倒の凄まじい気迫。ラフに激走するマイナースラッシュとしての魅力はHOLY TERRORやNASTY SAVAGEにも匹敵。ヴォーカルはザビーネ・クラッセン(HOLY MOSES)ばりにダーティで煽情性充分、これはもう全然普通にかっこいいですね。集めたくなりました。やはり本当に天才なのか...
気になって調べてみたら、ジュリアード音楽院卒という経歴の持ち主らしく、しかもなんと現役でした。見よこの本気度。WINDOWS98感漂うホームページもいい感じ。興味をもった人はぜひDVDとか買ってみてください。
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