SCSIDNIKUFESIN

17 Nov, 2010

▼来月、こんなん出ます。(クリックで拡大)
DのS君とかどう?と主催のKeiさんに招かれるままにエントリーしてしまったけど、私の速弾きレベルは、アイボ・ネコ・ヤマネコ・チーター・ライオンで分けたらヤマネコになりかけのネコくらいしかないです、本当にすみません。
でもきっとまた寂しいのでゴハン食べに来てやってください。というかまだエントリー受付中なので一緒に出てください。
DEATH ANGEL「ACT III」

本日のレビュー:DEATH ANGEL「ACT III」

先日共演させてもらったasanaの浅野さんのお気に入りスラッシュメタルバンドがDEATH ANGELだそうです。「"Bored"て曲が激シブでいいんだよ~」とのたもうておられました。ということで今日は最近友人から安く買った(高校の頃買った国内盤をようやく外盤に買い替え)この3rdを。前作でも片鱗を見せていたファンク(風のもの)とのミクスチャーの試みが曲によって顕在化するとともに、スラッシュ然とした部分もビシッと整頓されて、出来上がったボディビルダーのような質感のアルバムです。それゆえに「円熟・貫禄の名盤」と言われることもあれば「スラッシュメタルとしては最低」と言われることもあるようで(後者の意見はNEW RENAISSANCE系とかを崇めてやまないB級スラッシュ礼賛派に多い)。
少なくともこのアルバム、各曲の彫りがしっかりした「歌うスラッシュメタル」としてはかなりの位置にあるといえます。もともと吐き捨てダミ声よりまともに歌おうとする場面のほうが魅力を発揮するこのシンガーだったわけですが、ここでは更に本気になっている様子が伺えて、ANNIHILATORの3rdやジョーイ時代のANTHRAXのように「演奏のキレも凄いがヴォーカルだけ追っても聴ける」という仕上がりに。マックス・ノーマン(オジー、Y&T、MEGADETH、LOUDNESSなどを手がける)によるメジャー感あるプロダクションが更にその傾向を助長してます。なんちゃってミクスチャーみたいなことをやってしまう場面は相当うさんくさかったりもしますが、なんといってもこの頃ドラマーがまだ17歳。"Discontinued"での健闘などは素直にスゴイです。
通して聴くとさほど心に残る曲がボコボコとあるでなし、ひとつのバンドが円熟していった姿を捉えたものとしては素晴らしいですが必ずしも「優れたメタルアルバム」ではないので注意。冒頭曲"Seemingly Endless Time"がとにかく飛びぬけてキラーなので、これのためだけに持っているということでいいと思います。
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