SCSIDNIKUFESIN

9 Aug, 2010

▼昨日の日記にあった誤字(散髪→散発)を丸一日放置してあったことにさっき気付いて、一人であらら~となりました。関係あるようであんまりない話で、誰にもペン入れされないままの文章が簡単に世に開陳されるワールドワイドウェブ、それを見てクソミソに言葉を覚えてしまう市民、市民がまたウェブ上で…という構造が「あるべき日本語」とされるものの崩壊を凄く早めていることが悪いのかどうなのか、言葉のなりたちなんてものも大抵「○○がなまって△△になりました」みたいなのばっかりなんだからその時々の人達にとってリアルな言葉を使っていけばいいと基本的には思ってますが、例えばそこはとないそはかとないそこはかないそとはかとないそとはかないなんて事になってくると、何かちょっと心配になります。もうちょっとうまく句点を打て。と自分の心配を先にすべき。
POUNDHOUND「MASSIVE GROOVES FROM THE ELECTRIC CHURCH OF PSYCHOFUNKADELIC GRUNGELISM ROCK MUSIC」

只今のBGM:POUNDHOUND「MASSIVE GROOVES FROM THE ELECTRIC CHURCH OF PSYCHOFUNKADELIC GRUNGELISM ROCK MUSIC」

行き詰まったときに手に取りがちなこのアルバム。KING'S Xのベース/ヴォーカル、ダグ・ピニックによるソロユニットの98年1stで、たいへんな名盤です。わーわーと派手ではないがどこまでも奥があるへヴィなリフメイキングと、BEATLESの変格活用だけで四半世紀近くのキャリアをもたせてしまう豊かなヴォーカルラインとハーモニー、それがいろんな方向に振れながらKING'S Xの音楽は今日まで静かに存続してきているわけですが、その中の「太さ」担当ともいうべきこの人のソロは、リフ作りにおいてはダウンチューニングを更に強調してグリグリと粒の巨大なものを頻発し、潔く印象的な言い切り型のヴォーカルもとにかくうなずくしかないような説得力。ポン!へぇー!と一発で合点がいくコロンブスの卵的な曲の数々を、決してお座なりではない形で聴かせてくれるのが素晴らしい。「感動した!」というより「うまい!」という方向に行ってしまうのが、良くも悪くもミュージシャンズミュージシャンと呼ばれ続ける所以なのでしょうが。でもこれ以上うまくやってほしかったなどとは思わない、こんなもの産み落としてくれてありがとうという類の作品。
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