SCSIDNIKUFESIN

25 Oct, 2013

▼役に立つかもしれない話がたまってるので小分けに書いてます。

居間のCDプレイヤー(ONKYO C-705)がディスクを読み取ってくれなくなった。上手くいくときもあるが、どうも盤をつかもうとして失敗してるような「シュシュシュ…(無音)シュシュシュ…(また無音)」という断続的で変な作動音だけがする。読み取れても、パパパパ…と速い一定のインターバルでノイズが乗る。という状態がけっこう長く続いていて残念に思っていた私ですが、めでたく完治できたことのご報告と詳細です。

とりあえず、開けたらどうにかなるんじゃ?と思って、ガワをオープン(※自己責任)。ちょっとバラして、とりあえずレンズをメガネ拭きで念入りに掃除(※自己責任)するも、変化なし。空転するような音が気になるので、どこかの軸がガタついてるのかな?と思い、大きなパーツはだいたいバラして(※自己責任)様子を見るも、目視できる異常はなし。

しゃーないな、とおおかた元通りに戻したところで、ガワを開けて一番最初に見える回転部品のふちからパッキンらしきものがハミ出ていることに気付く(=写真)。

cddeckfix.jpg

今度はなんとなくピンときて、そこを外し(※自己責任)、裏側を見てみると理由が分かりました。軸の回転を別の部品に伝えるために仕込んである細い円周状のゴムが、長年の使用によりデロデロと伸長してハミ出ていたのでした。これがスススと擦れることで回転が止まったり、回転を遅くしてノイズを発生させていたようです。真ん中の金属の円盤とは両面テープでくっついてただけなので、いったん剥がしてハサミでパッツンと短くし(※自己責任!)、きれいな正円に整えて貼り直したところで再組み立て。見事、スムーズな読み取りが復活しました。

お陰で最近は朝食中や夜の皿洗い中に居間で音楽を聴ける生活を手に入れました。1年前の今頃はJOURNEYの「ESCAPE」を聴きまくっていたムスメが、今では「あたー(ら)しいじゃーにー」と言って「FRONTIERS」をしきりに要求するので、この流れで来年「RAISED ON RADIO」を聴かせたら喜ぶかガッカリするか、リアルタイムリスナーに見立てて実験したいと思います。

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サービスショット。(控えめ)

GREGG ALLMAN - Laid Back

本日のレビュー:GREGG ALLMAN「LAID BACK」

「BGMにするのに良い音楽」というと、一定のネガティブさを含みそうな響きがしますが、何か別のことをしながら安定して聴覚を預けていられる、決して意識の最前面にしゃしゃり出ることはないが「さっきから流れてるやつ、いいよなあ~」と度々しみじみ思えるものだとすれば、「積極的に聴きたくなるもの」になり得るという点で、しっかり座して聴きたい音楽と同等の(自分的)価値を持つことでしょう。ということで、抜群の存在感レベルで流れてくれるこちらの1枚を今日はご紹介。バズ・フェイトン参加作と知って購入した、オールマン兄弟の鍵盤担当・グレッグのソロ1作目(73年)です。

南部フィーリングが濃厚に漂う土臭系フォーク/ブルーズ/ゴスペルコーラスなどなどのハイブリッドを、ウエストコーストSSWよろしくやんわり上品に重なったピアノ/エレピ/アコギ/スライドギター/ホーン/etc.と、たらりとくつろぎ気味なリズムでまとめた、まさにレイドバックなサザンロック。袖さえ捲ればいかついタトゥと上腕筋あるけどな、というボーカルの温度感(?)とのバランス具合が絶妙です。例えばピーター・セテラ(CHICAGO)あたりが全く同じオケで歌ったとしたら、音楽として完全な別物になることでしょう。

我らが、というか我がバズ先生は、どの曲に参加という厳密なクレジットがないですが多分全曲とかではないと思います。が2曲目に登場するインパクト大な哀愁ブルーズ"Queen Of Hearts"で最高のブルーズギターを聴かせてくれております。入ってなくてもアレンジ上差し支えないようなポジションながら、メインボーカルとの二元中継的な活躍ぶりに惚れる。