SCSIDNIKUFESIN

11 Jul, 2013

▼最近の収穫、楽-YA塩釜口店にてCIRCUS LUPUS「SOLID BRASS」、JANIS IAN「BETWEEN THE LINES」、STEWART & GASKIN「UP FROM THE DARK」、大須K-HOUSEにてSTEWART HAMM「THE URGE」、サウンドベイ上前津にてSTEPS AHEAD「MODERN TIMES」。
▼ひさびさにソロでライブやります。事のなりゆきは省略しますが(これ便利なのでこれから使っていきたい。大抵のことはこれで充分)、小鳥美術館のお二人にバックバンドとして手伝ってもらうというレア編成のioueee+小鳥美術館オーケストラです。
8/24 (Sat.) 覚王山 LARDER
open/start 18:00/19:00
ioueee+小鳥美術館オーケストラ
チャージは投げ銭制、先着40名様(お店まで要事前予約→Facebook / Email
▼最近の飲食記録。酷暑ゆえか沖縄料理屋を渡り歩いてます。まず得三のお隣の麺屋 玉ぐすく。3週間のうちに2度行ってます。王道のソーキそばは肉もダシもおいしく中太麺で食べ応えもあり、健康的さとパンチを兼ね備えたタコスまぜそばが個人的に大ヒット。ランチタイムに無料でついてくるライスを投入してタコライスで〆れば大満腹。追い飯ありでもけっこう濃い味なので、同席者とシェアする向きは、ソーキそばや塩ラーメンと1個ずつのオーダーをおすすめします。
▼御器所と桜山の中間くらいにあるちゅらやーは、物産販売スペースと定食屋が合体したような店舗。定食を頼むと数種類の副菜がわらわらついてきて、非常にお得感あります。味もたぶん本格的。ちゃんと手作りでおいしい。
▼新栄から飯田街道を吹上方面に進んですぐにある美ら風、こちらは飲み屋。ひと皿がさほど高すぎず(もうちょっと盛ってほしいと思ったものもある)、沖縄食材の定番どころから創作料理まで、変わったものがいろいろ試せます。個室の座敷が充実してて子連れでも安心。
▼7日日曜はKDハポンでトゥラリカ / 吉田ヨウヘイgroup / rika siakaiを見てきました。rika siakaiは相変わらず、称賛すべきポイントを心の中で挙げ続けながら見てしまう。そこのここがこういうふうにスゴイとか、全部分かってやってんのだろうか?と不思議に思うくらい細部までいろいろあって、かつ曲間ではまるでそんな様子もない普通の人なわけですが、レコーディングに立ち会った感じだとやはりある程度の意志のもとでジャッジ&コントロールしてるようで、改めてこわいなーと思う次第。
向こう2年ほど活動休止するとのことですが、現在しっかりした音源を作っておられます。エンジニア(と疑似レスリースピーカーの回転速度担当)としてワタシも加担させてもらってます。お楽しみに。
吉田ヨウヘイgroupはMVやトゥラリカのタクミ君によるインタビューを見てかなり楽しみにしてました。余談ですがこうやって、まだその土地に馴染みがないアーティストを呼ぶときに企画主が自主インタビューするというアイディア、非常によいですね。その中にあった「2000年代以降のジャズに最も影響を受けている」というくだりで興味度倍増でした。
楽曲の骨格自体にはいわゆるジャズ的語彙そのものはあまり、というかほぼ入ってなくて、フォークロックを最近の若者の身なりに着せかえたような優しくわかりやすいポップスの線。オーソドックスな形でやってもじゅうぶん魅力的と思われるそれを、最大4管になる大所帯でアレンジしているわけですが、その切り口の新鮮さ、新鮮な切り口を連れてくるフットワークの部分に、現代ジャズのスピーチ力が活きていた気がします。歌や曲が面白く躍動するリズムがたくさんありました。
トゥラリカは既にけっこうな回数見ているだけあって、ブレがあってもそれを楽しむくらいのジットリいやらしい目線で臨むようになってます。そしたら今回はどこでも見たことがない極厚銅のスネアが鎮座していて演奏前に面食らう。
最近のレパートリーは、互いに関係ない時間軸にあるかのようなレイヤーがたまにバシッと揃う展開の奇跡感がとりわけ耳を引きますが、個々にバラしたときのフレージングの必然美も改めて認識。なんべんも言いますが特にベース、タイム感や音色の立ち上がりも含めて大西君は鬼。あと管楽器満載の吉田ヨウヘイgroupと続きで見たせいか、タクミ君の声は伸び方・消え方・抑揚がサックスみたいだと思ったのが発見でした。歌心をドラムに落とし込む泉君にはいつも共感してます。
ひさびさの旧曲まで含めたかなりたっぷりなセットでしたが、いつもの如く「きれいにまとまりました、はい満腹~」という完結感はなく。何かまだ企んでて違うことやるんだろうなと思わされつつまた次回。この姿は見習いたい。
▼長くなったので「卓自炊」の話題はまた次の更新で。覚え書き:玉ねぎとニンジンのレンチン酢漬け冷やしうどん・ダシぽん酢がけ&冷奴添え はうまい。
FISHBONE - Give A Monkey A Brain...

本日のレビュー:FISHBONE「GIVE A MONKEY A BRAIN...」

レッチリを中心に巻き起こった80年代ミクスチャーブームで脚光を浴びたFISHBONEの93年作です。リリースはCOLUMBIA。全カタログはチェックしてないですが、ファンクやスカを足場にしていた彼らがいきなりゴリゴリメタルリフを導入した問題作。同じく黒人ミクスチャーバンドのLIVING COLOURも、同年リリースの「STAIN」で恐ろしくキレキレなメタルファンクを大成していましたが、それと比べるとこちらは感覚がマイク・パットン寄りな印象。メタル(といっても「ブラックアルバム」~PANTERA以降)の威圧感や仰々しさをひたすら部分拡大して、コラージュのメインパーツとして配していく感じがちょうどMR. BUNGLEっぽい。それも曲単位でガラッとやることを変えて、クリーンカッティングをチョリチョリ刻みまくる旧来路線の100%ファンク曲やブラス+後ノリのスカ曲も、混じりあうことなく二世帯住宅状態で同居。よってINFECTIOUS GROOVESを遠心分離してしまったような趣きもあり。
ある程度深い造詣がなきゃできないレベルだけど、どこまでメタルに愛があるのかな~と疑問にも思いつつ、90年代に流行ったヘヴィネス表現の中でもかなりかっこいい部類のことを瞬間最大風速的にやってのけるという、メタラーにはなんとも付き合い方の難しい作品です。いや、かっこよければそれでいいんですけどね。