SCSIDNIKUFESIN

28 Dec, 2011

▼まずはサウンドベイのバーゲンでの収穫から。初日・23日の金山でFANDANGO「CADILLAC」(RAINBOW加入前のジョー・リン・ターナー在籍)、WARLOCK「TRIUMPH AND AGONY」、JUDAS PRIEST「BRITISH STEEL」(リマスター)、MOTORHEAD「ROCK'N'ROLL」、GIUFFRIA 「GIUFFRIA」(AXE KILLERリマスター、クレイグ・ゴールディ参加)、EUROPE「THE FINAL COUNTDOWN」(外盤買い替え)。上前津ではSTEVE MORSE BAND「STAND UP」、KORN 「KORN」とDRAMAGODS「DRAMAGODS」(ヌーノ・ベッテンコート!)をバーゲン棚から。
▼クリスマス、宗教上のイベントをなぜか大量消費と性愛の祭りとして煽動しようとする商業的な動きがあるから、そんなもの乗るかというスタンスでおりますが、ケーキを食べる口実としてはよいかと。しかし今年は子守りで買いに出掛けるのも難しそうで、とりあえず生クリーム(要・泡立て状態)だけ用意して、切った果物にでもつけて何とかするつもりが、ヨメさんの奇跡的な思いつきと私の労働によりDIYケーキができました。
まず家にあったしるこサンドをすり鉢用の棒とビニル袋でクラッシュ。土台のタルトを作ります。細かくしただけだとカサカサして固まりづらいので、麦茶の出がらしを数滴加える(有ればコーヒーでもいいと思う)。味の補強として、アルファベットチョコ的な四角い粒チョコを食事用ナイフでサカサカと削り、タルト(と呼ぶところのもの)と生クリームの間、生クリームの上、の2層に分けて撒く。手に持って削ることができる限界が近づくと、形状は自然と樹の切り株的なものに。せっかくなので断面にもグルッと年輪を描いて、生クリームの地面にうずめたら完成(=写真)。
実はこの写真は余り素材で2つめに作ったやつで、1つめはルックスが冴えなすぎて載せませんが、バナナやみかんを仕込んで爽やかにいきました。1日2セット食えるくらい、びっくりのクオリティです。
▼25日はKDハポンにてHADAさんの客演。小道具負けするダメっぷりを臆面なく披露。MARKさんに震え上がり、自主映画に大脱力(ポジティブな反応のつもり)し、rika siakaiの底知れなさに全力で懺悔したくなる。院試や就活で一旦お休みするなんて器じゃないのに。しかし生活あっての活動なので、余力をキープしておいて必ずやカムバックしてもらいたいもんです。
これはもっと前の映像ですが。Keiさん(Ett)大絶賛。中身に何が入ってるのかほんとに不思議な二人組です。
▼26日、普通にパルコのタワーレコードでskillkills「skillkills」購入。ブチあがる。昨日27日は上前津サウンドベイにリベンジして、ULVER「SHADOWS OF THE SUN」、TAYLOR HAWKINS & THE COCKTAIL RIDERS「TAYLOR HAWKINS & THE COATTAIL RIDERS」(RUSH大好きなFOO FIGHTERSのドラマーのリーダーバンド)。
▼今日は勤め先の忘年会で、相変わらずコップ2杯のビールと梅酒1杯とかでいつでも吐ける状態に。話すべきことなら(しばしば、話さなくていいことも)いつでも話せるし、飲めばただ頭が痛くなるか気分の悪さに耐えかねて寝入るしかできなくなる私とアルコールの関係。帰ってからしんどすぎて、適当に「酵素、酵素」などと思って満腹の胃にリンゴ1個追加で押し込んでみて今に至る。
こんなにボチボチ書くことがあるなら、タメずに隔日くらいで更新しておけばよかった。というのが今年下半期のありがちな悩み事でした。
TAYLOR HAWKINS & THE COCKTAIL RIDERS「TAYLOR HAWKINS & THE COATTAIL RIDERS」

本日のレビュー:TAYLOR HAWKINS & THE COCKTAIL RIDERS「TAYLOR HAWKINS & THE COATTAIL RIDERS」

これは凄ーく久し振りに、「中古CD屋で店頭BGM買い」をやった1枚です。昼休みに討ち入ったサウンドベイ上前津で、そろそろ帰るかと思った頃に流れはじめたのがこの盤。中途半端に古臭いトゲトゲ加減のナチュラルディストーションギター(しかもうっすらコーラス)、FARAQUET以降のようなキレのよい変則リズムで押しながらもどこか淀んだグランジ・ヴァイブスをまとい、しかしパワーポップよろしくゴリ押しで盛り上げる場面ではバッチリ押す楽曲。これはSHUDDER TO THINKあたりと一緒くたにされてGEFFENやCOLUMBIAに拾われるか拾われないかのラインをさまよった90年代前半の元メタルなマイナーグランジ野郎だろ!と踏んですぐさま買って会社に戻り、スッと調べたらFOO FIGHTERSのドラマーだという。しかもアラニス・モリセットのバックもやっていたとか、本家と共演したこともあるほどのRUSH狂だとか、いろいろ情報が出てきていっぺんに納得。リリース年は2006年と大ハズレでしたが。
店頭で聴けたアタマ2曲以外も、相当な濃度でRUSHモードバリバリ。それも「PERMANENT WAVES」前後の。アルペジオの裏の隙間を隙間として残すトリオのアンサンブルを土台に、"La Villa Strangiato"あたりのクルクル細かいノリから"Natural Science"みたいなメロウなムードまで拾いに拾う。しかしそこは長年のデイヴ・グロールの伴侶、グランジ全盛時代のいわゆる「浮遊系メロディ」を自然に練り込んで、ちゃんと今様な解釈に再構築してくれています。ヴォーカルもイケメン風だし。
完全にRUSHあっての内容なのは明白ですが、リリース当時プレスはどう伝えてたんでしょうかね。日本ではずっと過小評価され続けているRUSH、MTV勃興時代に変拍子ポップスをお茶の間に広めた功績者としてアメリカ・カナダをはじめ諸外国じゃ絶大な影響力を持つバンドです。勧めても勧めてもあんまり染まってくれる人がいませんが、こういう人がここまでやるなら…と少しは興味を持ってみていただければと。とクドクド書いてますけども、そこを抜きにしたって凄くかっこいいアルバムです。