SCSIDNIKUFESIN

23 May, 2011

▼「何でこんなに辛いのかとキレるほど辛い」と話に聞いていた、伏見富良野のカレーヌードル(※明記はないがグリーンカレー仕立て)を試してみました。よほど身構えて行ったせいもあってか、味仙や四川園の激辛メニューよりは大人しくて、意外とまともに美味しく食べられました。それより、あまり意味があるとも思えない油が大量に浮いていたことのほうが気になった。あれがなけりゃ鉢からグイグイとスープ飲めたのに。味はグリーンカレー。チャーシューは1cm弱程度の厚みで2つ折り携帯を広げたくらいよりもう少し大きい面積があり、つまるところハムかという感じながら食べ応え充分。他に具材はタマネギやピーマンなど。
食べられたといっても相当辛いわけで、凄くバランスがいいとかいうこともなく「グリーンカレーのラーメン」であるだけの品(ゆえにグリーンカレーが好きな人にとっては当然ウマイ)ですが、振り切れ系の特殊な内容であるだけにリピートもあろうと思います。「極端な目的をかなえるための存在」という意味ではゴアグラインドのようなものに近い。ちなみに麺は、普通の基準でいえば太麺ですが、らけいこやRより細くて柔らかいもの(記憶が薄れ気味だけどたぶん二郎くらい)でした。
▼ついでに最近印象に残った店をいくつか。
▼新栄の吉野屋、まぎらわしい名前ですが手打ちのうどん・そば・きしめんの店です。何を頼んでもデフォルトで2玉分のボリュームがあり、クオリティもぜんぜん悪くないです。そばは確実にどんどん庵よりモチモチして良かった。サイドメニューまでオニギリやいなりなどの炭水化物ばっかりで、唯一ある「タマネギの天ぷら」もつなぎだらけのムチムチな品ですので、食事としてのバランスは崩壊してます。夏場だけ出るという冷やしカレーうどんを食べに、いずれリベンジしたいと思っています。
▼同じく新栄、肉屋直営のお高そうな店・丸小(まるこ)。今まで平日と第1土曜のみだったランチバイキングが6月から毎週土曜になるそうです。バイキングの内容は、カツ・ステーキ類各種のからメインを1品選び、サラダ・フルーツ・ご飯・味噌汁を好きなだけよそえるというスタイル。肉その他のおかずが食べ放題ってわけじゃないですが、メインで頼んだロースカツは充分パンチのあるボリュームでしかも上等なものでした。バイキングエリアが渋滞すると異常に流れが悪くなり、途中で「もうちょっとご飯足したいな」となった時に追加しようと思っても10分近く並ぶってこともあり得ますので、最初から食べそうな最大量を取っておいて、フルーツのみ列が空いた頃にゆっくり補充するのがいいでしょう。土曜ならそう集中しないでしょうが平日昼はピークが相当極端です。
▼平日ブュッフェのみ異常にお得な久屋大通Bricconeも上と似ていて「メイン1品オーダー+前菜ブュッフェ」形式。常用は厳しいが納得の1,000円。ヘルシーだこだわり野菜だ何だと言っておいて結局焼きそばや鶏のから揚げでお茶を濁されるバイキングも目立つ中、ブュッフェメニューはどの1品もよくできていて、「10分超の大曲1曲を含む全7曲、緩急に優れており捨て曲なし」のイタリアンプログレの名盤、てな感じでした(??)。いかんせん平日だけなので、そのへんで勤めている人や主婦・無所属の類の人は行ってみてください。
▼番外編で東片端の甘味処・相生(あいおい)。これはわざわざ行ってください。あんのみならず白玉・寒天・みつなども自家製でどれも最高。抹茶は西尾産。氷はきめの細かいやつが絶妙にシトシトしていて柔らかく、白玉の充実感はダンゴを超えて餅の域(しかもでかい)。手狭ながらゆとりのある店内はアメリカの古いフォークロックが流れていて雰囲気もとてもいい(安易に京都っぽい琴のインストとかじゃないのがいい)。マスターが気を利かせて定期的にお茶を温かいのに取り替えてくれたりします。ボリュームがけっこうあるので、前後の食事は計画的に。車で行くとコインパーキングに停めるしかなく、地下鉄の最寄り駅からは遠めなのが唯一の難。しかし甘味好き諸氏は何かのついでを作ってでも行くといいです。
ERIC MARTIN BAND「SUCKER FOR A PRETTY FACE」

本日のレビュー:ERIC MARTIN BAND「SUCKER FOR A PRETTY FACE」

言わずと知れたMR. BIGのリードシンガー、エリック・マーティンが83年にリリースしていたソロアルバムです。MR. BIGで彼を知ったときも何だこの男か女か分からんルックスは...と思ったものですが、こんなアルバムタイトルがついているのを見ると、やはり最初からそのへんが売りになっていたようですね。
内容はFOREIGNERをやや甘めにしてLOVERBOYのヤンチャ感も加味したようなハードエッジな産業ロックで、昔買ったときも良いと思ったけど久々に聴いたらその印象より更に最高でした。個性らしい個性は特にないですが。強いて見つけるならやはりヴォーカルの冴えでしょうか。歌唱力はこの頃(当時23歳)既に出来上がっていて、MR. BIG以降と変わらぬ上手さ。別にマシン的な物足りなさ(氷川きよし~さくらまやラインの...)がそうそう気になるわけでなし、改めて素質あるシンガーだったんだな~と認識。MR. BIGの音楽とは近いようで別物なので、MR. BIGにも抵抗のない(または積極的に好きな)メロハー/AOR愛好家におすすめ。