SCSIDNIKUFESIN

16 Apr, 2011

▼春の眠気や花粉による不調からのもやもやで早寝したり、曲作りをしたりして更新を怠けていましたが元気に生きています。最近もっぱら繰り返し覚える感動は「新たま(玉葱)はうまいなあ」です。というようなことを3年前にも書いた。たまに過去ログを見ると、あー昔の自分はうるせえなあ、と必ず思うので、すいません(読み返されたとき用の自己弁明)。
▼近頃の外食事情についてもあんまり触れてなかったのでまとめてメモしておきます。(※すべて名古屋です)
車道からほど近い筒井商店街の岩正、味噌煮込みうまし。いかにも手打ち・手切りなルックスで味噌は濃すぎず甘すぎず辛すぎず、日常感もバリバリあり、遠方からの知人友人に名古屋食を紹介するにはうってつけ。小綺麗だけど狭く、スタッフがたぶん全員60代以上のかなりギリギリな感じ漂う店ですが、意外にも駐車場あり。手打ちうどんと謳っているけど味噌煮込み以外のノーマルうどんは伊勢うどんみたいなヤワヤワタイプ。えび天の70%は衣。みそカツ丼は味噌煮込みとベクトルが違ってかなり甘く、しかしパンチの強烈さから文句なしで看板メニューの双璧。普通の丼ものも結構よさそう。土日営業。
自宅から歩いて2分くらいの距離にある飯田街道の有名店・キッチン欧味、以前ランチで訪れたときは付け合せの簡単さにガッカリして「名店とは名ばかり」とリベンジしないことを一度は誓ったものの、夜の定食のよさで印象逆転。デミソース秀逸。ライスのボリューム凄い(男性が50円プラスして大盛りにするとパセリ級になります)。たとえばポークカツは、トンカツ専門店の、油の存在さえ疑うような清廉たるトンカツとは違うものの、納得以上の満足がついてくるようなクオリティと良心をそなえています。名物のジャンボエビフライ(25cm、いわく天然もの1本でそのサイズだそう)は挑戦する価値があるのかどうか、ご存知の方は情報ください。土日営業、夜は遅い。
調べなきゃ絶対行かなかった矢場町の人気穴場・泰山、ここはほんとに良かった。点心が名物っていうんで限定のシュウマイ定食も頼んでみたけど、そういえばそもそも良し悪しがわかるほどシュウマイのことを知らないので、黒豚バラ生姜焼き定食の質実剛健さのほうに感動しました。とろろ付きなのもかなり嬉しい。ランチ営業スタート早々、常連・一見入り乱れてぞろぞろ来ます。出遅れたら待ち覚悟で。夜も同じ定食がちょい高(しかし1,000円~)で食べられるそうで、落ち着いていいもの食べたいわという場面でまさに「近くにいい店が...」などといって思い出すとよい感じ。土日も営業ですがランチの日替わりメニューは曜日で固定になっているパターン。
世を忍ぶ仮の会社の旧オフィス近くにある新栄のいけす 鶴八、入るなり巨大ないけすの堀りをコの字で囲む座席配置(正確には、そのうち一辺はテーブルエリア。すき屋によくあるパターン)でビックリ。他人と隣席になっても目の前の開放感が凄いので気になりません。大勢の場合は座敷あり。ちょうど昨日からランチをリニューアルしたところだったらしく、1品+きしめん+漬物+ご飯で500円のメニューが3種類、その他ちょっと豪華な御膳が1,000円から。刺身の類はどれも新鮮で小鉢なども基本手作り。選択した価格ごとにしっかり満足できます。御膳のお造りのサーモンが卒倒級だったなあ...。近所のおさしみやの定休(日祝のほか第3土曜)にあたってしまったため代わりに訪れた先だったのですが、同じ方向性で満足できました。土日営業、夜は高めの居酒屋営業。
これは何だ、覆面でえせグルメブログでも立ち上げてアフィリエイトで稼げばいいのかな。ここまで頑張るなら。言っておきますが基本的に私の外食評は、長年の中古CD買いで染み付いた貧乏根性からくる費用対効果への異常な執着だけが基準になっていて、自分が料理をするとヨメさんに突っ込まれるまでオムライスのケチャップライスが具なしだったことに気がつかない程度のもんです。
SIR LORD BALTIMORE「KINGDOM COME / SIR LORD BATIMORE」

本日のレビュー:SIR LORD BALTIMORE「KINGDOM COME / SIR LORD BATIMORE」

アメリカのハードロックバンドの70年1stと71年2ndをカップリングしたCDです。これで正規音源はコンプリートになる模様。ジャケ画像は1st。LED ZEPPELINのハードサイドと、BLACK SABBATHのズルズルベトベト感と、KING CRIMSONの大げさな壊れ感をスッスッと貼り合わせたような、引き合いに出した3つの名前のいずれよりも単純な原始メタル。メタル/ストーナーから遡ってこのへんの時代のREPERTOIRE再発ものなどを手にしたことがある人ならおおかた想像できそうな雰囲気の、オヤジ声の暑苦しいハイトーンがファズギターを従えて「ウォムァ~ン」と叫んでいるあれです。ただし音の硬度へのこだわりはかなり強く、ブラッシュアップしていけば初期JUDAS PRIESTとリンクしそうな場面があったりもします。GUNおよびTHREE MAN ARMYほどの驚き(メタルの萌芽を思わせる歴史的意義)には達しないものの、MOUNTAINだLEAF HOUNDだ何だと漁るような向きならきっとマスト。