SCSIDNIKUFESIN

15 Feb, 2011

▼今日は赴任先のインドネシアから一時帰国中の後輩を囲む会でした。スキあらばありとあらゆるジャンルの突発イベント(≒トラブル)を呼び込む体質の彼は、今回も火山灰と降雪のダブルパンチで帰国に難が生じかけたそうですが、結果的には何事もなかったという様子でとなりの席で酒を飲んでいました。リアルタイムで増え続けていく武勇伝を今後も楽しみにしたい。
しかし楽器メーカー勤務と素材メーカー勤務と家具製造販売業勤務による素材・工法トークにまったくついていけず、もうちょっと人生まともにしていかないと、と改めて自覚した晩でありました。
BROKEN HOPE「REPULSIVE CONCEPTION」

只今のBGM:BROKEN HOPE「REPULSIVE CONCEPTION」

日記やブログなどでBROKEN HOPE推しをアピールしているデスメタラーは日本にそう多くないようで、今日このサイトにBROKEN HOPEを検索してたどり着いた人がやたら沢山いらっしゃいました。というのも、検索されたキーワードが「BROKEN HOPE ヴォーカル 自殺」。調べてみたら本当にそういうことだったみたいです。残念...。USブルータルデス界でも屈指のロウトーンと深い倍音の持ち主で、この人の具合悪そうなグュオォという激烈ガテラル声が好きだったのに。
ということで彼らのフェイバリットアルバムを聴いて今晩は追悼です。これの4曲目がリリース当時、イントロに喘ぎ声のSEが入っているという理由だけで「ヘヴィメタルシンジケート」(バーンコーポレーション提供のFM番組)でオンエアされたのですが、曲本体のほうにかなり衝撃を受けた記憶があります。リフの切れ味は鋭いのに、リズム全体は重戦車どころか深夜の清掃車ばりのドシドシした迫り方で、ほとんど止まりそうを通り越して時々本当に止まったりする不親切ダウンビート、そこに乗る異常な倍音を帯びた地底声。アルバム全体もほぼそんな感じです。ブラストパート(スネアとバスドラを同時打ちする、昔のSUFFOCATIONによくあったパターン)もどことなくクール。大抵のブルータルデスはモサモサドヨドヨ系かソリッド&スポーティ派のどっちかに振れてしまうところを、スーパードライなのに腐肉感も尋常でないというのは、3rd以降のCARCASSの質感にも似て貴重なものといえます。
残されたギタリストのコメントによると、「2000年以降は彼とは関わりがなくなってしまっていたが、つい最近また一緒につるむようになって、新しいドラマーとリハーサル用の場所も見つけてまさに新生BROKEN HOPEを始動させようとしているところだった」とのこと。なぜ自ら命を絶つことになったのかは全く分からないそうです。生前散々汚く醜い死や神への冒涜を歌ったデスメタルバンドのシンガーにも、冥福のあらんことを。
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