SCSIDNIKUFESIN

9 Feb, 2011

本日の収穫、今池P-CANにてMONTROSE「MONTROSE」。いやーずっと探していた(安値で)。ようやく買えた。これでMの棚で注意して探すものが減りました、MY SISTER'S MACHINEも買えたしあとはMOTHER LOVE BONE。
MONTROSE「MONTROSE」

本日のレビュー:MONTROSE「MONTROSE」

少し前にたまたま見た個人ブログか何かで、デビュー前のVAN HALENが影響を受けているはずの1枚として挙がっていた作品です。プロデュースがテッド・テンプルマン(初期VHを手がける)で、シンガーに至ってはサミー・ヘイガーその人だったりするので当然そうなんでしょうね。日に焼けかけた安いのをどっかで見つけんかなと思い続けてたぶん半年くらい、ようやく購入。
内容はまさに73年のアメリカから出て来て納得なハードロックそのもの。欧州産バンドのような、その後鋼鉄化していきそうな悲哀とかリリシズムはなくて、LED ZEPPELINを部分拡大してGRAND FUNK RAILROADをハードエッジにしたような快活サウンドです。BAD COMPANYとAC/DCの中間点にあるような感じ。
バッキングはオーヴァーダブしないギターがスカスカな音像(ライブレコーディングに近い)の中でパリッピシッと刺激性を放ってくるあたりとか、ラフで派手派手しい表情付けのヴォーカリゼイションとか、構図感がほんとに初期VAN HALEN。サミー・ヘイガーもVH加入後のようなシャーシャーしたハスキートーンと違って結構デイヴ・リー・ロスっぽいのが不思議。
こういう、今となってはオーソドックスでしかない初期ハードロックは、音楽的特徴について取り立てて何を書いたらいいか困りますが、冴えてる度は間違いなく高い盤です。もともとセクシーで不良っぽいのがロックだったんだよなあと思い起こされます。