SCSIDNIKUFESIN

16 Dec, 2010

▼今年も一念発起して年賀状を作成。嫁さん&自分の親戚用と、ナメた真似をしても大丈夫な人用と2パターン作り、どちらもいい感じです。手にするであろうごくごく少ない皆様はどうぞお楽しみに。住所知らない方も年賀メール的なものをいただければ2パターンまとめて添付したのを返信します。元日にdoimoi@inurokuonまでお気軽にお送りください。
▼ときどき利用する(現在も3枚ばかり到着待ち)メタル系オンラインCDショップのTHE OMEGA ORDER、たまに全然メタルでも何でもないバンドも扱っていて、らしからぬジャケが目をひいたYOUNG THE GIANTていうバンドを試聴してみました。それでようやく確信したことには、今って、Apple製品のCMで流れる感じの音楽性が流行りなんですね?60年代とソウルファンク/AORとフォークと音響が、デジタルとアナログの折衷感を発しつつごくごくカジュアル(に見えるように仕立てられているけど実は凄くIQが高そう)にクロスした感じのが。そのムーブメントになんて名前がついてるのか知りませんけども、ひさびさに新しいトレンドを認知して、へーっと思っているところです。乗るなら今!3年後にはきっともう遅い。
DIZZY MIZZ LIZZY「ROTATOR」

本日のレビュー:DIZZY MIZZ LIZZY「ROTATOR」

日記本文からの流れで。なんかそんなイメージのバンドがHM/HR界にもいなかったかなーと思って辛うじて出てきたのがこれ。「グランジ」というタームがまだバリバリ生きていた94年、デンマークから登場したトリオの2nd(96年作)です。BEATLESの素朴さとイレギュラー具合とオリエンタル趣味をかなり忠実に吸い上げたメロディ/コード使いの妙と、隙間を残した生々しさ(これがグランジっぽい)の中に鋭くインテリジェントなフックを効かせまくるアンサンブル構築の妙とがハイレベルな融合を果たし、熱を込めてもあからさまな気張り感が出ないクールなヴォーカルがまた(リリースから約15年経つ現在聴いてもなお)今っぽく、こんな出る杭はちょっとくらい打たれろと思うほどのよくできたユニーク秀才バンドでした。メタラーにも新鮮な聴き所が多く、ただのオルタナ好きにも重過ぎない(質感がヘヴィという問題ではなく「あなたのその気持ちが私には重い」とか言うところの重さあるいは大仰さ)。私はあんまり素直に心酔できたことはないんですが、泥くさい感動や熱よりも「ビンビン来るデザイン」を求める向きなら(そういう人はそもそもあんまりロックを聴いてないとは思いますけど)今からでも遅くないのでぜひ聴いてみてください。