SCSIDNIKUFESIN

7 Dec, 2010

▼昨日は自分がライブ、今日は客としてまたライブ会場へと珍しい平日2日でした。日々書くことも少ないので一日ズレで今日は昨日のことだけ書いておきます。(本当は昨日のうちにアップするつもりだったけど途中で寝落ち寸前になり完成させられませんでした...)
▼ということで昨日は得三でドイツの古株エモバンド・SOMETREEの前座をやってきました。非常にいい感じだったのでいろいろ書き記しておきます。
▼まず一番手シラオカ。以前ログメンで共演したとき、私がMCで名前を出したブライアン・アダムスを「僕も好きだった」といってギターボーカルの小池さんに声をかけてもらったというエピソードがあったりするバンドです。スローコア調のやわらかい歌ものインディロックで、工芸的なギター2本(ベースレス)の絡みと、細腕なようでタイム感は的確なドラミングによる、落ち葉の道みたいなアンサンブルが大変にナイス。ヴォーカルのほどよく日本的なフックがまたよい。以前見たときとはレパートリーがけっこう入れ替わっていて、新しい曲も非常にいい雰囲気でした。来年はじめにmapからCDが出るそうで、「オウガとteasiの間をつなぐ名古屋のニューアクト」みたいな感じできっと注目を集めるんでしょうな~今から既にうらやましい。
▼2番目はBLUE RAY DANCE。打って変わってサンディエゴスタイル直系のノイジーポストコア。落ち着いて座り見している客席をなんとか立たせようとやきもきしてそのうちヤケっぱちになってしまったステージ運びが、演奏のほうにはむしろ幸いして、これでもかオラという攻撃的なテンションに乗っかって一気に聴けてしまいました。複雑な楽曲ながら焦点のガッチリ定まった表現をするいいトリオです。
▼3番手はわれらDOIMOI。いつもの日本語英語混交カタコトMCを来日アーティストの前でやるのは、馬鹿にしてると思われるんじゃないかと思って気が引けていたのですが、今日は「とりあえずクリーンな日本語で言いたいことを言って、あとから全く同じ内容を英語で繰り返す」方式を採用。途中、SOMETREEのメンバーかスタッフか、外国人の笑い声が聞こえてきたので自分としては成功です。
▼でトリのSOME TREE。生音トロニカ的なオケをPCその他から流しながらのバンド演奏で、丹念なレイヤー表現で奥行きを作るアンサンブルはまさに円熟。エモく張り上げても全然外さない余裕のヴォーカリゼイションはやはりベテランゆえなのか。海外アーティストのお約束「落ち着いた雰囲気だと思っていた曲でもライブだとパワー全開、特にドラム」がドイツ出身の彼らにもあてはまって、音源の印象よりぐっと押しが強い。最新作「YONDER」からの曲と旧曲もまじえて約45分、パートチェンジを頻繁に挟みながらの飽きさせないステージを満喫しました。
▼終演後、そそくさと帰るのもナニだしせっかくだからSOMETREEに我々のCDでも渡していこう、でも「お疲れ様、どーも、いいステージでしたね」ってさらっとどうやって言うんだ!?という話になり、最終的には我らが外交部長・ドラマー礼一君が日本語で「おつかれさまでーす!」と切り込んで強制解決。遂にあの(知らない人とでも喋って間を持たせるという)才能は国境を越えました。みなさんも是非彼には、ライブ終了後「スッゴイよかったです、特にドラムばっかり見ちゃいました」みたいなことを話しかけて、何ヶ月か後に「この前の...」ともう一度声をかけてみてください。
▼では明日の日記は今日のトゥラリカ/VIRIDIAN/CLIMB THE MINDの件で。