SCSIDNIKUFESIN

29 Sep, 2010

エグゼクティブなドラムスローンに座り、片手間で練習パッドをトトトトとやってはリバウンドコントロールの練習をする毎日。いったい何になりたいんでしょうか。立派なブラストを叩けるようになりたいだけです。ワンバスブラストを炸裂させられるフットワークはどうやったら鍛えられるんでしょうか?明らかに左が利き足なので、右足はうまく自重で自然落下できず、体軸のブレ度が左よりひどいのが悩みです。
そんな今日もアコギを練習し、STIFF SLACK横にオープンするバー「ABSENTEE」の3日連続オープニングイベントの最終日10/3にやらせてもらうことになったソロ演奏(IOUEEE)の対策に余念なしです。まだ時間わかんないですが日曜は昼から開けてるそうなので、皆さん適当に来てやってください。
CLIMB THE MIND「ほぞ」

本日のレビュー:CLIMB THE MIND「ほぞ」

10/1から一般流通に先駆けてSTIFF SLACK店頭・通販で販売になるそうなので、そろそろご登場願いましょう。もう10年以上のキャリアになる名古屋の良心・CLIMB THE MINDの10/10発売予定の最新作2ndフル。手元にあるのはコメント寄稿用にいただいたCD-Rです。今まではアルバムでも曲単位でも長いタイトルがついているのが印象的でしたが、今回は過去(「血」や「木」という新作を作らなければきっと今後も)最少字数で来ました。心境の変化というでもなく「やってみた」というだけなんでしょうが、なんとなく特記事項。
音楽的には前作路線の、フォークギター単身弾き語りでも成立するしんみりした楽曲をエモ/ポストコア由来のササササと細かい手数系アンサンブルに落とし込む手法を堅守。核の部分は大らかなバラード化がどんどん進む一方、演奏面は特にドラムを中心としてこれまで以上に忙しい詰め込み度合いになっている場面もあり、向きが異なる「妥協のなさ」の離れ具合がそのままバンドの個性の強烈さとして作用しています。で時々、全部が同じ方向に重なるような展開が急に来ることもあって、その瞬間のベクトルの伸び具合からくるカタルシスがまた半端でない。
今回印象的なのは、ポリティカルな香りや「主張」の類をほぼ完全に捨てて、家庭的な情景を変な輪郭でトリミングしたような歌詞群でした。闘争的な「仕掛けてくる感」がどこを取ってもがさっぱりゼロなのが却ってパンクな佇まいにも見えるという、オトナのネクストレベル。TEASI、DISCHARMING MAN、GO FISHあたりと近い質感のじっとり濃密な静けさがあるのも、この世界観あってのことでしょう。何を言ってるのか意味がわからずに聴いては損というくらい、歌詞だけでも独立した作品として充実してます。
ところどころ、このパターンにこのフレーズの組み合わせは前作の...という瞬間がなくもないのですが、聴き慣れていくうちに意識がフラットになって問題なくなる範囲内。脳裏にべたっと張り付くメロディは多々あって、中毒性の高さは相変わらずです。今の手法での完熟した姿を見たというところで、次の一手がどうなっていくのかもまた楽しみになる盤。バカ売れ祈願!!
[myspace]